2011年7月18日月曜日

地デジアンテナ工事、駆け込み依頼殺到 「なぜもっと早く」業者てんてこ舞い

もう、間に合わないよね。どうすんの?

 24日の地上デジタル放送完全移行(岩手、宮城、福島の3県を除く)まで1週間を切り、地デジ受信アンテナ(UHFアンテナ)の設置依頼が地域の電気店や電気工事会社に殺到している。業者は対応に奔走するが、「すべてをアナログ停波までにとは到底いかない。なぜもっと早く…」との声も聞こえてくる。

 「増えているというよりも、まとめて一気にきたという感じです」

 千葉県を中心に関東圏全域で工事の依頼を受けている「COREコミュニケーション」(千葉県習志野市)の纐纈(こうけつ)尚洋社長は、7月以降の工事依頼の多さに、驚きを隠せない。

 多い日は30~40件の問い合わせがある。土日返上で設置工事に飛び回っているが、「新規の予約は27日までお断りするしかない」と纐纈社長は話す。

 全国規模で電気工事を請け負っている「メディオテック」(東京都新宿区)では、今月のアンテナ工事予約は東京、神奈川、埼玉の首都圏で24日以降も“満席”の状態。地デジ完全移行には間に合わない家庭も出てくる状況という。

 こうした駆け込み需要について多くの業者は、アナログ放送で1日から画面左下に表示されているカウントダウンスーパーの“威力”を指摘する。

 さらに、一部では、予想外の受注で必要な機材が足りなくなり、作業に着工できないというケースも生じている。CORE社は受信環境の悪い地域の集合住宅で用いるブースター(電波増幅器)の在庫が底を突く事態に。メーカー側から「納期は未定」との回答を受け、「より高価なブースターを勧めるわけにもいかない。仕入れがあるまで待ってもらうしか…」(纐纈社長)と途方に暮れている。

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