2011年6月30日木曜日

自作エコ給湯 熱積み重ねて電力減

すっげー、こういうこと出来る人って尊敬します。


マンションの玄関をあけて室内に入ると、廊下に配管が延びていた。

 「お湯を浴室に運んでいるんですよ」

 配管をたどってリビングに行くと、その先には大きな樽(たる)のようなタンクがあった。室内の無駄な熱をかき集めて風呂をためる自作の「エコ給湯システム」だ。

 製作者は、この部屋に住むシステムエンジニアの白岩(しろいわ)和也さん(44)=大阪市西淀川区。阪神大震災で「電気やガスの供給が不安定になり、既存のライフラインに頼る生活に疑問を感じた」ことから、ライフスタイルを変えたという。

 まず手をつけたのは、意識改革だった。照明のつけっ放しをなくそうと、人間の動きを感知して照明を点灯させる人感センサーを台所に設置。待機電力をなくすため、オン・オフ・スイッチのついたコンセントを購入した。

 そして、室内の熱効率を高めようと、部屋の窓ガラスにプチプチのついた透明の荷造り用シートを貼り付けた。省エネ生活にのめり込み、行き着いたのが、容量約200リットルのタンクを備えた自作のエコ給湯システムだった。

 このシステムは、室内のさまざまな熱を水に吸収させ、お湯に変えるもの。

 外部に熱を放出している冷蔵庫に、タンクから延びた配管を巻き付けて、管内の水に熱を吸収。放っておけば冷めて水になるだけの風呂の残り湯も有効活用し、冷蔵庫の熱で少し温まった水が循環している配管を、湯船に浮かべ、さらに水が温められてタンクに戻される仕組みだ。

 またリビングの空気中の熱を吸い込んで水を温める自作の「ヒートポンプ給湯器」も併用し、タンクに湯を供給。ヒートポンプは電気を使うが、冷蔵庫の電気が二重利用できる。また、ガスを使わないのでCO2の削減もできるなど、総合的な省エネにもなる。

 そのままにしておけばいずれ消えてなくなる熱だが、寄せ集めると大きな熱量に。一家4人が使用する風呂なら、季節によって差はあるものの、2~5時間で適温に達するという。

 さすがにまねはできないかもしれないが、ここまでしなくても「一般家庭で、15%程度の節電はそれほど難しくない」と白岩さん。

 「例えば、エアコンを掃除して冷房効率を上げる、冷蔵庫は物を詰め込みすぎずに自動製氷もやめる。照明をLED(発光ダイオード)に代える。これだけでもかなりの節電になります」。少しの積み重ねでも、今夏の電力不足に貢献できると指摘している。

     ◇

 東日本大震災と福島第1原発事故の影響による電力不足の恐れは全国に拡大している。7月1日からは関西電力の一律15%程度の節電要請期間がスタート。個々人では、果たしてどのような節電ができるのだろうか。省エネの“達人”の生活から、そのヒントを探ってみた。

1300人と連絡取れず=4月以降の原発作業員―被ばく量、最高で150ミリ・東電

本当に、杜撰だ・・・ボーナスを支払う余力があるなら、しっかりやってくれ!!

 東京電力は30日、4月以降に福島第1原発で収束作業に当たった作業員のうち、内部被ばくの評価が終わった2242人の被ばく量をまとめ、厚生労働省に報告した。被ばく量が最も多かったのは100ミリシーベルト超~150ミリシーベルト以下の1人だったが、現時点で協力企業の作業員1295人と連絡が取れていないという。
 東電によると、4月から同原発で作業したのは東電社員565人と協力企業作業員3760人の計4325人。このうちホールボディーカウンター(WBC)で検査を受け、内部被ばく量の1次評価が終わったのは2242人だった。既に検査していたり、検査予定を調整中の人を除くと、協力企業の作業員1295人と連絡が取れないという。
 東電は、3月から同原発で作業をしている協力企業作業員の被ばく量調査でも69人と連絡が取れていない。同社は4月15日以降、本人確認をした上で個人線量計を渡していると説明。協力企業を通じて作業員と連絡を取っているが、企業側からの回答が遅れているケースや、既に退職しているケースもあるという。 

<双葉町議会>役場機能移転、承認せず 専決処分に反発

訳分からないですね。わざわざ県外に役場機能を移す必要あったのか?

 埼玉県加須市の旧騎西高校に役場ごと集団避難している福島県双葉町の定例議会が30日あり、役場機能を旧高校に移転する井戸川克隆町長の専決処分を不承認とした。専決処分の効力は失われないが、福島県内の住民からも「役場を福島に戻してほしい」との声があり、町長は難しい町政運営を迫られている。

 町民は3月末に旧高校に避難し、町長は4月1日、役場の機能を移転する「双葉町埼玉支所設置条例」の制定を専決処分した。

 この日の議会では「もっと早く臨時議会を開けたはずだ」「専決処分はなるべくやめてほしいと議会として申し入れた」などの意見が続出。町長は「(震災対応で)精いっぱい頑張ったが、専決処分が多くなったのはおわびしたい」と述べたが、賛成3、反対6で不承認となった。

 旧高校には29日現在、937人の町民が避難。だが、福島県内で避難生活を送る住民からは「証明書の発行や仮設住宅の手続きに支障がある」と、役場を県内に戻すよう求める声が強い。町長は閉会後、現時点で役場機能を福島県に移す考えがないことを示した。

2011年6月29日水曜日

7月5日は大停電危機!「ヤフー電気予報」衝撃の99%

揚水発電は、稼動してるのかな??

 7月5日は99%! 大手ポータルサイト「ヤフージャパン」が東京電力発表のデータを元にして独自に算出・発表している「電気予報」は29日、電力使用率が来月初めに100%に迫ると発表した。盛夏を前に節電の効果は早くも限界なのか。

 同予報はヤフージャパンが日本気象協会の気象データを加味して独自に集計。29日午前11時20分段階では、あす30日は午後4時をピークに97%、7月1日は同2時に98%、そして5日は同4時に99%と、極めて高い数値をはじき出している。

 「大規模停電のピンチ?」と背筋が寒くなりそうだが、ただし書きには「実際の使用状況の値とは異なる場合があります」。実際、予報は高めの数値に偏る傾向があるという。それでも、東電管内の住民や企業には注意が必要なデータではある。

宮城県内1400校で放射線調査、7月にも実施

今まで、あまり表に出てきてませんが・・・宮城は大丈夫?

 宮城県は29日、東京電力福島第一原発の事故で、放射線の影響に対する不安が保護者らに広がっていることから、7月にも、県内の保育園、幼稚園、小中高校の全校(約1400校)を対象に、園庭や校庭の空間放射線量を計測する方針を明らかにした。

 簡易型測定機を県が貸与し、市町村が実施する。中学校以上は地表1メートル、小学校以下は地表0・5メートルの位置で測定し、県のホームページ上で結果を公表する。

 同県内ではこれまで、丸森町が独自に町立小中学校のグラウンドで放射線量の測定を行っている。

西山審議官担当外し 枝野長官「公務に支障与えぬため」

西やんも、ストレスかかってるからなあ・・・だからって、許されることではないけど。

 枝野幸男官房長官は29日の記者会見で、経済産業省原子力安全・保安院の西山英彦審議官が女性問題報道を受けて福島第1原発事故の広報担当を外れたことについて「任命権者である海江田万里経済産業相において、報道対応の公務に支障を与えないために行ったものだ」と述べた。

 一方で、女性問題を一部週刊誌に報じられた高橋千秋外務副大臣が厳重注意にとどまっていることに関しては「西山氏は公務に支障を生じる懸念があると判断された」と繰り返し、回答を避けた。

2011年6月28日火曜日

避難区域縮小、7月17日めどに…原発相

しっかりと放射線量のモニタリングを行ってくださいね!

 細野原発相は28日、東京都内で講演し、東京電力福島第一原子力発電所の事故収束に向けた工程表「ステップ1」の達成目標時期である7月17日をめどに、原発周辺の避難対象区域の縮小を目指す考えを表明した。

 政府が避難区域の縮小時期に具体的に言及したのは初めて。

 細野氏は、「ステップ1が終了して、水素爆発が起こらない状況が確実に分かれば、(避難した住民の方で自宅に)戻っていただける方には戻っていただくことができるのではないか。今、(その方向で)努力している」と述べ、水素爆発の恐れがなくなることを条件に、避難区域の一部解除に前向きな姿勢を示した。

 一方、枝野官房長官は28日午後の記者会見で、避難区域に堆積する放射線量も、縮小を判断する際の材料になるとの考えを示した。そのうえで、「(工程表の)ステップ1の完結は、(縮小の)一つの検討のタイミングだ」と述べた。

事故直後の放射線分布計算へ=福島県民の被ばく調査で―保安院

本来の使い方は、速やかに退避させるためだったんじゃないの??

 経済産業省原子力安全・保安院は28日、福島第1原発事故が起きた3月11日から16日について、同原発の半径20キロ圏内の放射線量分布を文部科学省の「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)」を使って計算すると発表した。福島県が全県民を対象に行う健康管理調査に協力し、住民の被ばく線量推定に役立ててもらうのが目的。 

B型肝炎和解金の財源、所得税の臨時増税検討

増税に次ぐ増税、放射性物質・・・次世代・未来へのつけは大きすぎますね・・・

 政府・民主党は28日、B型肝炎訴訟で原告団と和解の基本合意が成立したことを受け、今後5年間で和解金などに必要とされる1兆1000億円について、財源の具体的な調整に入った。

 政府は所得税の臨時増税を検討しているが、震災の復興財源でも所得税を含む「基幹税」の増税案が浮上していることもあり、政府・与野党の調整や協議は難航が予想される。

 細川厚生労働相は28日の記者会見で「(B型肝炎の感染原因となった)集団予防接種では多くの国民が利益を受けた。そういう意味では国民全体で(患者への)給付を負担していくという考えだ」と増税に前向きな姿勢を示した。

 和解金などを巡っては、救済期間は30年、必要な財政支出は最大3・2兆円に及ぶとされる。民主、自民、公明3党は財源確保策について、「期間を限り、国民全体で広く分かち合う観点から、特別の財源措置を講じる」方針では既に一致している。

2011年6月27日月曜日

結果出るまで内部被曝不安…検査受けた住民会見

この男性、しっかりしてますね。自分だったら、文句のひとつも言ってしまうかも・・・

 東京電力福島第一原子力発電所の事故を受け、福島県が全県民を対象に計画している健康調査の先行調査が27日から、放射線医学総合研究所(千葉市稲毛区)で始まった。

 検査を受けた同県浪江町の男女各1人(ともに35歳)が記者会見し、「(内部被曝(ひばく)の検査)結果が出るまでは、ほっとできない」と述べた。

 この日は、警戒区域と計画的避難区域に指定されている同町が無作為に抽出した男女計10人が検査を受けた。

 放医研によると、10人全員の体表面の被曝は認められず、内部被曝については、結果判明が7月中旬か下旬頃になるという。会見した男性は、震災当時、同町の中心部にいたといい、「放射線が高めの所におり、子どもも3人いるので心配」と不安をのぞかせた。事故後、3か月半以上過ぎてからの検査となったことについては、男性は「仕方ない。これから他の人にも広がればいい」と理解を示した。

FBiがあす「アクエリアス」配布

一瞬、「あのFBIが?」って思っちゃいました!!


フジサンケイビジネスアイは29日、東京・大手町のサンケイビル前広場でスポーツ飲料「アクエリアス」の配布イベントを開く。「電力不足の夏」を前に、熱中症を防ぐ水分補給の方法を広く啓発する。

 イベントは日本コカ・コーラの協力で実施。午前11時からアクエリアスの500ミリリットル入りボトルとビジネスアイの8ページ企画「金曜ワイド」の6月3日付に掲載された「水より優れた水分補給」の抜き刷りを合わせた5千セットを配布する。

大阪空港で全日空機が緊急着陸、けが人なし

とりあえず、無事でなによりです。安全確保をお願いします!

 27日午後4時50分ごろ、大阪空港を離陸直後の大阪発高知行き全日空1613便ボンバルディアDHC-8-314型で、左エンジンに不具合が発生。同機は大阪空港に引き返し、午後5時18分に緊急着陸した。乗客乗員34人にけがはなかった。着陸時に左エンジンが停止しており、全日空が機体の損傷と原因を調べている。

 全日空によると、同機は午後4時46分に大阪空港を離陸。大阪湾上空約2千メートルの地点で、左エンジンの計器が異常を示したため、管制官に「エンジンにトラブルがあり、緊急着陸したい」と連絡し、緊急着陸した。

2011年6月26日日曜日

サマータイムは不健康…睡眠学会が反対を提言へ

そうかー、個人差もありますもんね。一律には出来ないのかな?


 夏季に時計の針を1時間程度進めるサマータイム制度について、「健康への悪影響が大きく、節電効果が乏しい」と反対する提言を、不眠症治療の専門医らでつくる日本睡眠学会が近くまとめる。

 原子力発電所の停止に伴う電力不足で制度導入の動きが出ているが、健康面の悪影響や省エネ効果の乏しさを指摘する論文が国内外で増えており、「弊害の大きさがより鮮明になっている」としている。

 サマータイムは、涼しい朝や明るい時間帯を有効活用する目的で、欧米などの70か国以上が実施している。同学会によると、欧米での調査では、サマータイムによって睡眠時間の短縮、睡眠の質の悪化がみられ、朝起きるのが苦手な夜型人間は4週間たっても生体リズムが同調しなかった。また、帰宅後の冷房使用が増えて節電につながらず、米国では消費電力が1~4%増えた例もあった。

<放射線量>通学路を入念に調査…福島、「クラマ」使い

毎時1マイクロシーベルトって、管理区域なのになあ・・・


 福島県などは26日、福島市立福島第一小学校周辺で、10秒ごとの放射線量を地図に記録するシステム「KURAMA(クラマ)」を載せた手押し車を使って通学路の放射線量を調査した。

 クラマは、京都大原子炉実験所が考案し、線量計やノートパソコン、GPS(全地球測位システム)などで構成される。名称は「京都大放射線マッピング」の英訳にちなんだ。毎時1マイクロシーベルト前後の場所が多かったが、局地的に同3マイクロシーベルトを超えるところもあった。

 県は、大気中の放射線量が比較的高い同市内の3小学校の通学路などを調査し、放射線量の高い場所を洗浄して効果を分析した上で、7月中に学校向けの除染方法の指針を策定する予定。

<雑記帳>野口投手が独立リーグ初登板…中日の元エース

もっと長く、プロで活躍できたと思ったんですけどねえ。


 プロ野球中日の元エースで、独立リーグ・四国アイランドリーグplusの三重スリーアローズに先月入団した野口茂樹投手(37)が26日、津市営球場で行われた徳島インディゴソックス戦に先発で初登板した。

 野口投手は全盛期をほうふつとさせる切れの良いスライダーで3回を3安打無失点。二塁を踏ませない好投を見せた。試合は三重が8-2で勝った。

 野口投手に1勝は付かなかったが、無難に新たなスタートを切り、ほっとした様子。「ゼロに抑えられて良かった」と、決め球のように口調は歯切れ良かった。

2011年6月25日土曜日

「性欲が我慢できず」 強姦容疑で会社員逮捕、計3件に関与か

去勢!もしくは、無期だよ!!


 無施錠の玄関から侵入して住人の女性を乱暴したとして、警視庁捜査1課は25日、強姦などの疑いで東京都葛飾区金町、パチンコ店従業員、長谷川英章容疑者(35)を逮捕した。同課によると、「性欲が我慢できなくてやってしまった」と容疑を認めている。

 同課によると、現場周辺では、今年2月から6月の間、目出し帽をかぶり、無施錠のドアや窓から侵入した犯人が、1人暮らしの女性を乱暴する同様の事件が計3件発生。うち2件で、現場に遺留された体液と、長谷川容疑者のDNA型が一致したという。

 逮捕容疑は今月10日深夜、葛飾区内のアパート2階に住む20代の女性方に侵入し、女性の口をふさいで「静かにしろ」と脅したうえ、乱暴したとしている。

<世界遺産>「平泉」の審議大幅遅れ

なんで遅れてるんでしょうか?スパッと結果を知りたいですよね!

 世界文化遺産を目指す「平泉」(岩手県平泉町)は、25日夜に再開した国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会で登録の可否が議論される予定だが、審議が大幅に遅れている。

身元不明遺体1700人超 身寄り少なく身元確定難航

悲しい現実が・・・なんとかならないものでしょうかね・・・

 東日本大震災から100日以上が過ぎた今も、岩手、宮城、福島3県で身元不明の遺体は1700人以上にのぼる。損傷が激しかったり、家族全員が被災していたりして、身元確定が難航しているほか、歯型などから身元がほぼ確定しながら、引き取る親族が現れずに身元不明とされる遺体もある。遺体は安置所で来るべき人を待っている。

 「まだ、確認されてないんだ」。義母を捜しに、定期的に宮城県石巻市の遺体安置所に通う同県東松島市の主婦、阿部祥子さん(41)は、夫婦2人の名前を目にしてつぶやいた。

 安置所の行方不明者リストには、夫婦とみられる男女の名前がずっとある。「名前があるのに確認されないなんて」と心が痛む。

 夫婦は歯型などから、石巻市の無職、佐藤一夫さん(75)と妻の優子さん(78)=いずれも仮名=とほぼ確定している。しかし、今も身元不明のまま。火葬され、安置所に置かれている。

 佐藤さんの自宅から男女の遺体が見つかったのは、震災1週間後の3月18日。平屋の家屋は天井までがれきに埋まっていた。

 「遺体はとてもきれいで、一目で佐藤さんと思いました」。石巻署からの連絡で、4月に遺体を見た大家の男性会社員(62)は振り返る。

 それでも身元が確認されないのは「親族などの確認が必要」(宮城県警)だからだ。県警幹部は「遺体の取り違いは許されない」と、親族確認の理由を説明する。佐藤さんには身元を確認してくれる親族がいなかった。

 大家の男性も佐藤さんの身元確認をしてくれる人を捜そうと、賃貸契約の保証人に連絡を試みたが、既に亡くなっていた。「家の外にも笑い声が聞こえるくらい、仲の良い夫婦だった。引き取り手がいないのはふびんでならない」と話す。

 警察庁によると、25日現在、身元確認ができていない遺体は1742人にのぼる。確認に当たっている宮城県警幹部は「損傷が激しかったり、一家全員が亡くなっていたりする人も多く、なかなか確認が進まない。本来なら聞き込みをして捜してあげたいが、今は行方不明者の捜索で手いっぱいだ」と話す。

 「見つけてあげられなくてごめんね」。6月初旬、石巻市の遺体安置所で女性の泣く声が響いた。親族の男性の遺体は3月に見つかっていたが、写真では確認できず、歯型の鑑定で初めて身元が分かったという。

 身元確認には、DNA型鑑定も導入されている。しかし、震災で被災した県警科学捜査研究所にはDNA型を照合する装置が1つしか残っていない。全国の警察に照合を依頼しているが、膨大な量で、数カ月かかる場合もある。

 ただ、行方不明者と遺体のDNA型の照合に踏み切れない家族も多い。

 宮城県石巻市の主婦、遠藤麻紀さん(38)は、損傷の激しい遺体を前に、行方不明の父、菱沼正明さん(65)と似ている遺体を見つけられず、DNA型照合をためらっていた。

 思い切って、2遺体とのDNA型照合を依頼。合わなければ、違う遺体との照合、と続けるつもりだったが、警察には「そのような方法で照合していったら2年はかかる」と言われた。遠藤さんは「違うと思うと、照合に踏み切りにくい」と話す。

 県警幹部によると、親族に身元が確認されていない佐藤さん夫妻とみられる遺体は、このままの状態が続けば「身元不明のまま無縁仏として葬られる」という。

2011年6月24日金曜日

高放射線量の学校は疎開を…保護者が仮処分申請

至極当然な要求だと思います!!

 東京電力福島第一原子力発電所事故で、福島県郡山市の保護者が24日、同市に対し、放射線量の高い地域では教育は行わず、学校単位で疎開するよう求める仮処分を福島地裁郡山支部に申し立てた。

 申し立てたのは、郡山市内の小中学校7校に通う児童・生徒14人の父母16人。

 申立書によると、県などが今月実施した調査で、県内の多くの子供が浴びる放射線量は、国際放射線防護委員会が年間の限度としている1ミリ・シーベルトを超えており、「現状のまま学校生活を送れば、ガンなどの病気を発症する可能性があり、抜本的に改善した新たな環境を提供するしかない」と主張。放射線量が限度を超えた学校では教育を行わず、限度以下の学校に疎開させる措置をとるよう求めた。

 郡山市の原正夫市長は「内容を把握していないので、現段階ではコメントを控える」としている。

小笠原諸島が世界自然遺産に決定…国内4件目

嬉しいニュースですね!まもっていきましょう。

国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は24日午後(日本時間同日夜)、パリで開かれている第35回同委員会で、小笠原諸島(東京都小笠原村)を世界自然遺産に登録することを決めた。

 国内の自然遺産は、白神山地(青森、秋田)、屋久島(鹿児島)、知床(北海道)に次ぐ4件目。世界文化遺産への登録が確実視される平泉(岩手県平泉町)は、25日にも正式決定される見込み。

 小笠原諸島は東京から南へ約1000キロ・メートルの太平洋上に位置し、父島や母島など約30の島々からなる。大陸と一度も陸続きになったことがなく、生物が独自の進化を遂げていることから「東洋のガラパゴス」とも呼ばれる。特にカタツムリなどの陸産貝類は、生息する106種のうち100種が固有種とされる。

大阪市の生活保護、過去最高を更新2910億円

事情のある人もいるのでしょうが・・・全員が本当に必要なのか?

 全国最多の生活保護受給者を抱える大阪市は24日、平成22年度の一般会計決算見込みの速報値を発表し、生活保護費が過去最高額を更新する2910億円となることが明らかになった。生活保護費の増加は20年連続。市財政全体では人件費を抑えたことなどもあり、22年連続の黒字会計は守ったが、生活保護費の増大に圧迫される市の苦しい財政状況が改めて浮き彫りになった。

 大阪市の生活保護費は平成3年度で888億円(受給者数4万3千人)で、一般会計に占める割合は5・6%にとどまっていたが、その後は年々上昇。決算の対象年度となった22年度は2910億円(同14万6千人)で一般会計に占める割合は17・3%にまで増加している。23年度の受給者数は15万人を超えており、市民の18人に1人が生活保護の受給者となっている。

 大阪市は平成12年度に3397億円に上っていた職員の人件費を10年連続で減少させ、22年度には2295億円に抑えたほか、一般施策の経費や特別会計などへの繰り出しも圧縮したが、生活保護費を含めた22年度の扶助費は前年度から527億円増え、4877億円となった。

2011年6月23日木曜日

岩手、宮城で震度4

もう、勘弁してください・・・

 23日午後7時35分ごろ、東北地方で地震があり、岩手、宮城両県で震度4の揺れを観測した。気象庁によると、震源地は宮城県沖で、震源の深さは約60キロ、地震の規模(マグニチュード)は5.3と推定される。
 主な各地の震度は次の通り。
 震度4=岩手県一関市、仙台市
 震度3=岩手県大船渡市、宮城県気仙沼市、福島県田村市
 震度2=盛岡市、宮城県加美町、福島市、青森県八戸市、秋田市、山形県寒河江市、茨城県日立市。 

<福島第1原発>2号機原子炉格納容器に窒素を注入へ

なーんか、さらっと下のほうに恐ろしいことが書いてありますが・・・

 東京電力は23日、福島第1原発2号機で原子炉建屋などの水素爆発を防ぐため原子炉格納容器に窒素を注入する作業を始めると発表した。同日、作業員が窒素注入のためのポンプを敷設した。また高濃度汚染水浄化システムのセシウム吸着装置(米キュリオン社製)の能力が想定の20分の1だったのは、一部の弁で開閉表示の向きを油性ペンで書き誤り、正しく操作できなかったのが原因だった。

 格納容器への窒素注入は工程表で7月中旬までの実現を目標にしている。1号機で4月6日から始め約5万立方メートルを注入している。だが、2、3号機では、原子炉建屋内の湿度や放射線量が高く、実施が遅れてきた。

 このうち、2号機では20日に原子炉建屋の二重扉が全開されたことで湿度が下がった。そこで作業員5人は23日、建屋外にポンプを設置し、約30分間の作業で2.64~4.81ミリシーベルト被ばくした。今後、注入による安全性や水素の濃度変化を評価し、経済産業省原子力安全・保安院の了承を得て作業を始める。

 一方、セシウム吸着装置で汚染水が素通りしていたことが23日に判明。書き誤りミスを修正し、再び試運転を始めた。改めて放射性物質の除去能力を評価し、数日中にシステムを本格稼働する。

 また6月2日に福島第1原発近くの沖合3キロの海底の土壌から1キロあたり0.45~0.43ベクレルのプルトニウム239、240を検出したと発表した。過去の調査と同じ水準で、東電の松本純一原子力・立地本部長代理は「もともと(核実験で)存在していたものと区別できない」としている。

「もんじゅ」原子炉に落下の装置、引き抜き開始

無事に引き抜いてください!運転は再開しないでいいです!

 日本原子力研究開発機構は23日夜、高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で原子炉容器内に昨年8月に落下した核燃料交換用の炉内中継装置(長さ12メートル、重さ3・3トン)を引き抜く作業を始めた。

 24日早朝まで続く見通し。安全上問題がなければ、2013年度内の本格運転開始を計画している。

 同機構は昨年10月に引き抜きを試みたが、装置の一部が変形していたため抜けなかった。

2011年6月22日水曜日

<放射性物質>世界拡散の様子を再現 東大など

世界中に迷惑をかけてしまったわけですね・・・

 東京電力福島第1原発事故で放出された放射性物質が、強い偏西風に乗って北米や欧州に拡散する様子を、九州大、東京大などのチームがコンピューターシミュレーションで再現した。近く発行される日本気象学会のオンライン誌「SOLA」に発表する。

 チームは、黄砂や大気汚染の拡散予測モデルを使い、原発周辺の放射線量が急上昇した3月14日午後9時以降、放射性物質と想定した粒子(粒径10マイクロメートル、マイクロは100万分の1)の流れを当時の気象条件で解析した。

 その結果、放射性物質は濃度を薄めながら太平洋を渡り、放出から▽3日後に米西海岸▽4~5日後に米東海岸▽1週間後にアイスランドへ到達、欧州全体に広がった。

 3月14~15日は非常に強い低気圧が東日本を通過した。チームによると、高度1~1.5キロに滞留していた放射性物質の一部が低気圧の上昇気流で約5キロ上空まで巻き上げられ、強いジェット気流(偏西風)に乗って拡散したとみている。

 欧米では実際に、原発事故由来と考えられる放射性物質が観測されたが、シミュレーションでは米国に到達した時点で原発周辺の約1億分の1まで濃度が下がっていた。チームの中村尚・東京大教授(気候変動学)は「放射性物質は世界に拡散したが、健康への影響はないレベルまで薄まったとみられる」と話している。

ビニールハウスで女性死亡=熱中症の可能性も―茨城・取手市

今年は、こういった事故が頻発してしまう可能性がありますね・・・

 22日午後0時半ごろ、茨城県取手市の女性が、自宅敷地内のビニールハウスで倒れているのを家族が発見し、119番した。女性は病院に搬送されたが、死亡が確認された。
 県警取手署によると、死亡したのは農業飯岡仁也さん(79)。自宅にいなかったため、家族が付近を捜していた。県内各地の最高気温は軒並み30度を超えており、同署は熱中症の可能性もあるとみて、詳しい原因を調べている。 

好意寄せる女性に車で幅寄せ・追突 殺人未遂容疑でとび職逮捕 

なんて奴だ!まったく、危ないですよね!

 水戸市内の飲食店に勤務するホステスの女性(20)=茨城県日立市=の車にわざと追突したとして、県警ひたちなか西署は22日、殺人未遂の疑いで、横浜市中区弥生町、とび職、丹野伸一容疑者(39)を逮捕した。同署の調べに対し、丹野容疑者は「ぶつけたことは間違いないが、殺すつもりはなかった」と容疑を否認。女性にけがはなかった。

 同署の調べによると、丹野容疑者は22日午前1時半ごろ、乗用車を運転して、帰宅中の女性の車を水戸市内から追走、何度も幅寄せしたり追突したりして殺害しようとした疑いが持たれている。女性の車は、ひたちなか市津田の県道で畑に転落。丹野容疑者も車が横転して軽傷を負った。

 同署によると、丹野容疑者は女性が勤務する店の客で、女性に好意を寄せていた。以前につきまとい行為があったが、警察への相談はなかった。

2011年6月21日火曜日

宮城全域の放射線量測定へ=22日から、航空機で―文科省

やることが遅すぎる!!なんでこうなんだろうか・・・

 福島第1原発事故で、文部科学省は21日、村井嘉浩宮城県知事の要請を受け、航空機を使って同県全域の放射線量を測定すると発表した。22日から7月上旬にかけて実施する。
 文科省はこれまで、同原発から100キロ内の地域について、高感度の放射線検出器を搭載した航空機で線量を測定。同県内では南部地域だけが対象に含まれており、村井知事は同省に、北部も測定するよう要望していた。 

税務署員、勤務中に株取引=3年半で5800回―名古屋

暇ですなあ、公務員は・・・

 勤務時間中に携帯電話などを使って株取引を繰り返したとして、名古屋国税局は21日、三重県の税務署に勤務する上席国税調査官の50代男性を停職3カ月の懲戒処分にした。調査官は「自分ではコントロールできなくなり、やめられなくなった」と話しているという。
 同国税局によると、調査官は2007年6月から今年1月にかけ、携帯電話を使って勤務時間中に計5810回、個人の株取引をした。取引は税務署内のトイレや書庫で、1日平均7~8回していた。業務で知り得た情報を利用した形跡はなく、逆に損失を出していたという。 

被災自治体「ホットスポット」対策に苦慮 市内転居で支援、校庭の表土除去

もっと早く、国や県が動けば除染もできたろうに・・・

 福島第1原発事故で、国が指定した避難区域以外でも局地的に放射線量が高い地域「ホットスポット」などがある福島県内の自治体が、独自の取り組みに動いている。住民らの不安や不満に対処するためで、同県伊達市では住民が市内に避難したほか、他の自治体でも独自に放射線対策に乗り出した。

 「家族の絆を保ちながら、元の生活に戻れる日まで頑張ってほしい」。伊達市役所霊山総合支所で20日、仁志田昇司市長が訴えた。同市はホットスポットに住む住民に、市内の放射線量が比較的低い地域の公営住宅を提供。この日は避難を希望した13世帯のうち10世帯に鍵が渡された。

 鍵を受け取った主婦、大槻真由美さん(39)は夫(38)と長男(3)、次男(2)と移る。家の土を掘り返したり、壁を洗い流したりしたが、線量に変化はなく、避難を決めた。父母とは別居を余儀なくされる。「子供のために避難を選んだ。移りたくて移るわけではない」と打ち明ける。

 家族4人で入居予定の別の主婦(26)も「5歳と3歳の子供のため。原発のせいで、お金がかかる。支援を受けられる公営住宅にした」と話す。

 市内には年間累積放射線量が20ミリシーベルトを超えるとみられる「ホットスポット」が3地区に点在。国はホットスポットと推定される場所を「特定避難勧奨地点」として支援を行う予定だが、市は住民らの不安を受け、早めの避難を実現させた。大槻さんは「やれることを自分たちでやり、家族を守るしかない」と話す。

 同じく放射線量の高い地域を抱える郡山市では、4月下旬から市内の小中学校、保育所の校庭・園庭の表土を除去する対策を県内で初めて実施した。福島市も学校など計193施設で夏までに表土除去をする方針で、二本松市、本宮市なども除去を決めた。

 福島県は除染効果を調べるため、福島市の小学校3校で25日から実験を始める。

 学校除染の指針を作るのが目的で、校庭やプール、校舎の外壁など、1校につき最低120地点の空間放射線量を測定。一部を水洗いで除染し、放射線量の変化を調べる。学校周辺の通学路も調査する。

 国の対策に募る住民の不安。県では不安解消のため、「雨どいや遊具など細かく調べる」(災害対策本部原子力班)としている。

2011年6月20日月曜日

身近な放射線量が知りたい…福島

測定器が足りないですよね。

 東京電力福島第一原発事故の影響で、「身近な放射線量が知りたい」と、住民が独自に放射線量を測る動きが出ている。

 第一原発から60キロ余り離れた福島市内では、子供の健康を気にする親が独自に放射線量を測り、地図を作っているほか、測定値をブログで公表している大学生もいる。放射線量が局地的に高くなる「ホットスポット」に神経質になる住民の不安がのぞく。

 中学3年の長女(14)、小学1年の長男(6)、次男(2)を持つ同市渡利の主婦加藤真裕美さん(36)は、夫(43)が勤める会社から借りた簡易放射線量測定器を使い、4月上旬から2週間に1度のペースで線量測定を始めた。

 福島市の調査では、原発事故から3か月が過ぎた6月15日、市役所渡利支所で、空間放射線量が毎時2・33マイクロ・シーベルトを計測した。国の基準値の3分の2程度だが、福島市役所東棟の同日の放射線量(毎時1・46マイクロ・シーベルト)と比べると、高い値だ。ただ、5月に毎時2・7マイクロ・シーベルトあった市立渡利小の校庭は、表土を除去する工事を実施したところ、同0・17マイクロ・シーベルト程度に激減した。

 学校についてひとまず安心した加藤さんは、むしろ通学路や近くの空き地、茂みの方が心配になった。背の低い子供は、草木の茂みなど大人が思いもつかない場所に入り込んでしまうからだ。

 今月4日、加藤さんは夫と2人で測定器を持ち、小中学校の通学路を歩いた。曲がり角や道路沿いの茂み、花壇などに簡易線量計を近づけ、数値を記録していった。通学路の側溝は毎時2・8マイクロ・シーベルト、花壇は2・4マイクロ・シーベルト、小学校の校門前は1・0マイクロ・シーベルト。アスファルトの路上は1・0~2・0マイクロ・シーベルトだった。

 計測後は、数値の高いところに近づかないよう、自分の子供に注意するだけでなく、子供を持つ友達に地図を見せ、「あそこは数値が高いから行かない方がいいよ」と伝えているという。

 地元の大学生も独自に放射線量を測定し始めている。福島大2年の染谷佳祐さん(20)と佐藤潤さん(20)は、簡易測定器を大学から借り、大学の中央広場で毎日測定し、結果をブログで公表している。2人は「市の発表の数値が本当に正しいのかを調べたかった。公表しているデータを行動の判断材料に使ってもらえれば」と話している。

気象と地形複合、高線量に 専門家分析

 政府は、局地的に年間の積算放射線量が避難の目安となる20ミリ・シーベルトを超える可能性がある場所を「特定避難勧奨地点」に指定する方針を示している。こうした「ホットスポット」が伊達市や南相馬市などに現れた理由について、日本原子力研究開発機構の永井晴康グループリーダーは「風向きや降雨量など気象的条件と、山の存在など地形的条件が重なった」と指摘する。福島第一原発から放射性物質の大量放出があった3月15日午後、北西方向に放射性物質の雲が広がっていたと見られ、「雲の通過と降雨が重なり、高線量の地域ができた」と話す。

 微粒子の大気拡散に詳しい群馬大の早川由紀夫教授(火山学)は4月上旬、民間による測定や国の公表データをまとめ、同原発から半径約300キロ・メートルの汚染地図を作成した。茨城県南部から千葉県、埼玉県、東京都の一部にかけ、周囲より放射線量の高い帯状の地帯が現れた。「一帯は海側から吹く風と、山から下りてくる風が関東平野上でぶつかり、雲を形成して雨を降らせる場所。都の水道水から放射性物質が検出されたのも、これで説明できる」と、早川教授はみる。

<放射線>子供の年間被ばく限度…川口市が独自の規制値

これは、英断じゃないですか?ほんとに、国がしっかりとした基準を示すべきですよね!

 埼玉県川口市は20日、子供の放射線の年間被ばく限度を1.64ミリシーベルトとする独自の暫定規制値を発表した。国際放射線防護委員会が示す人工被ばくの年間限度1ミリシーベルトに、大地からの国内平均値0.34ミリシーベルトと宇宙からの平均値0.30ミリシーベルトを加えた値。自治体では全国初とみられるという。

 市によると、屋外で8時間活動するとの前提で換算した場合、規制値は1時間当たり0.31マイクロシーベルトにあたる。7月中旬以降、市内10カ所で週1度測定し規制値を超えた場合、周辺の保育所、幼稚園、小中学校で屋外活動を1日3時間以内に制限する。市はこれまでに2回、この10カ所で測定。最大値は1時間当たり0.16マイクロシーベルトだった。

 保護者から「放射線量が高くなった場合、子供をどう行動させればよいのか」などの問い合わせがあったために規制値を設定。会見した岡村幸四郎市長は「他の自治体に混乱が起きないか」との質問に、「ばらばらの値ではいけない。本来は国が基準を示すべきだ」と説明した。

<福島第1原発>作業員30人特定できず…被ばく線量検査

どんな人が働いてるかも分からないなんて、恐ろしい!!

 東京電力福島第1原発の復旧作業に従事した作業員を対象に東電が進めている被ばく線量検査を巡り、厚生労働省は20日、3月中に従事した約3700人のうち30人前後の下請け作業員の身元が特定できていないと発表した。東電が線量計の貸し出し台帳に記載された作業員名を協力企業に照会したところ「そのような社員はいない」との回答だったという。厚労省は「管理がずさんで遺憾だ」として同日、作業員を特定して検査するよう東電を指導した。

 ◇3月に従事

 厚労省労働基準局計画課などによると、3月中の緊急作業従事者は3639人で、このうち3514人の被ばく線量の暫定値が東電から20日までに報告された。残り125人は同日現在も内部被ばく線量の測定を受けておらず、このうち近く検査を受ける者や病気などで当面受けられない者を除く69人について、東電は協力会社を通じて検査を受けるよう呼びかけている。

 厚労省によると、東電は震災発生時から4月半ばまで線量計貸し出しの紙台帳で作業員を管理。福島第1原発の免震重要棟など計2カ所で線量計を貸し出す際、線量計の番号と社名、氏名を作業員に手書きで記入させていた。だが、69人のうち30人前後は書かれた会社に氏名を問い合わせても該当者がおらず、残りは協力会社からの回答待ちという。

 「該当者なし」の作業員からはいずれも線量計が返却され、外部被ばく線量も記入されており、限度(250ミリシーベルト)を超えた者はいないという。4月半ば以降はバーコードなどで管理されているが、それ以前に作業員を把握する手段は紙台帳以外になく、東電は複数の協力会社に問い合わせしたが身元が分からないままという。

 労基局計画課は「該当者がいない理由は不明だが、台帳も線量計も東電の管理で、ずさんというほかない」と話している。

2011年6月19日日曜日

ヤフオクに「被災証明書」…いわき市の9枚か

これは、やってはいかんでしょ!!

 ヤフーが運営するインターネット競売サイト「ヤフーオークション」に18日、福島県いわき市の「被災証明書」とされる書類9枚が出品されていたことがわかった。

 オークションは落札者なしのまま約5時間後に終了。ヤフーは同日、「違法性が高い出品」として、画面を削除した。

 出品者は書類の最低価格を5000円に設定。「この証明書があれば、1年間、常磐道、東北道を無料で通行できます」などと書き込まれていた。オークションの商品写真には市長印が写っておらず、申請前の書類の可能性がある。

新たな放射性物質検出器 野菜出荷にむけ分析能力が向上

ヨウ素とセシウム以外の放射性物質を、すばやく検知できるものはないのでしょうかね。

 福島県は19日、県内に新たに設置した農水産物の放射線量検出器4台を報道陣に公開した。20日から検出作業を開始する。同県はこれまで、農水産物の放射性物質(放射能)の検出を「日本分析センター」(千葉市)などに依頼していたが、県内に検出装置を設置したことで、分析点数が増えるほか、運搬時間が減るため結果が出るまでの日数も短縮される。今後、夏野菜などの出荷シーズンが本格化する前に、検出能力を高めるのが狙いだ。

 放射線量検出器は「県農業総合センター」(郡山市)に設置された。農水産物に含まれる放射性ヨウ素や放射性セシウムなどの放射性物質量を検出できる。農水産物は約1ミリにみじん切りし、プラスチック製の容器に入れた後、検出器にかける。測定時間は17~50分程度という。これまでは日本分析センターで1日に測定できる農水産物の数は約50点程度だったが、検出器の設置で約80点増えて約130点になるほか、運搬時間が減ることで結果が出るまでの日数も1~2日程度短縮できるという。

福島2号機建屋の二重扉を開放 推計放出量は18億ベクレル

18億ベクレル・・・とんでもない数値ですよね。

 東京電力は19日、福島第1原発2号機の原子炉建屋の二重扉を午後8時50分ごろ開放したと発表した。二重扉を開放すると、建屋内の放射性物質(放射能)が環境中に放出される懸念があるが、事前に放射性物質濃度をできるだけ下げる措置を取っており、東電は「環境への影響はきわめて小さい」としている。

 東電によると、開放により放出される放射性物質の推計値は18億ベクレル。1号機の二重扉開放時に放出された5億ベクレルを上回るが、敷地内の放射線量は推計で毎時0・0014マイクロシーベルトと、一般の人たちの放射線許容量を下回る。二重扉の開放作業は20日午前4時ごろまで約7時間かけ、徐々に行われる。二重扉開放については、経済産業省原子力安全・保安院が「問題はない」と評価。地元自治体の了承も得られたという。

 2号機の原子炉建屋は屋根が残っているため、地下にたまった汚染水の蒸発などによって湿気がこもり、湿度99・9%の「スチームサウナのような状態」(東電)だった。高い湿度の中に人が立ち入ると脱水症状を引き起こす危険もあり、作業の妨げになっていた。

 二重扉を開ければ建屋内が換気され、湿度と放射線量が下がるため、人が作業できるようになる。東電では、二重扉の開放後、原子炉の水位計や圧力計の調整作業を行う方針。

 一方、4号機では、定期検査中に原子炉機器を仮置きする「DSピット」と呼ばれるプールの水位が低下し、露出した原子炉機器から強い放射線が出ている可能性があることが判明。19日に約80トンの水を注入し、今後、約1千トンの注水を続ける。

 また、東電は19日、原発敷地内にたまった高濃度の放射性物質を含む汚染水の浄化システムで、圧力を逃がすための「ラプチャーディスク(破裂板)」という部品の破損が新たに見つかり、水漏れがあったことを明らかにした。

 浄化システムは試運転で水漏れが見つかるトラブルが相次いだほか、17日夜の本格運転から5時間足らずで、セシウム吸着装置の放射線量が交換の基準値に到達し、運転を停止していた。汚染水を浄化システムで処理し、原子炉に入れて再利用する「循環注水冷却」の開始時期も21日以降にずれこんだ。

2011年6月17日金曜日

“釜石の奇跡”の生徒たちを大阪市へ招待・市職員ら寄付で 修学旅行中止で

嬉しい話ですね。こういったことにも、義捐金が回ればいいですね。

 東日本大震災の津波被害にあった岩手県釜石市の釜石東中学校で3年生の修学旅行が中止になったことを受け、大阪市の平松邦夫市長は17日、この中学の生徒を大阪市内に招待することを明らかにした。釜石市に対して行っている長期支援策の一環で、米映画のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」や大阪城などへの訪問を計画している。

 釜石東中は壊滅的な被害を受けた鵜住居地区に立地。震災時は徹底した防災教育の成果もあって生徒たちが近くの小学校の児童たちの手を引いて避難、登校していた全員が逃げ延び「釜石の奇跡」とも呼ばれた。ただ、校舎の被害は大きく、別の中学校を間借りして授業を再開している状態。生徒の8割の自宅は津波被害を受け、避難所生活も多いという。

 修学旅行をめぐっては釜石市内のほかの学校で実施のめどがたったが、釜石東中だけは中止に。支援を行っている大阪市教委の担当者が、釜石市教委から「修学旅行が中止になったことが心苦しい」と聞いたことをきっかけに招待が決まったという。

 数百万円かかるという修学旅行の費用は大阪市職員の寄付などでまかなう方針で、PTA団体や民間企業などにも賛同を募るという。また、生徒たちが行きたいと希望したUSJに市が協力依頼をしたところ無料招待を快諾したという。

 招待するのは、3年生の73人と教職員8人。10月上旬に3泊4日の行程で実施する予定で、大阪市内の中学生との交流行事も計画している。平松市長は「大阪を満喫してもらい、心に残る修学旅行にしてもらいたい」と話している。

群馬の校庭土壌でもセシウム=川場村の小学校など

しっかり調査したら、東日本は多かれ少なかれ、汚染はあるでしょうね。

 福島第1原発事故で、群馬県は17日、同原発から約170キロ離れた群馬県川場村の川場小学校など、県内3カ所の土壌を調査した結果、最高で1270ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。
 調査したのは、5月に空間放射線量を簡易測定した県内92カ所のうち、放射線量が上位3カ所だった同小学校校庭、暮坂峠(中之条町)、県立公園「21世紀の森」(沼田市)の土壌。表層部分で検出された土壌1キログラム当たりの放射性セシウムは、それぞれ1270、1000、620ベクレルだった。
 福島県によると、同県内の校庭の土壌では、川俣町の小学校で最高2万9115ベクレルの放射性セシウムが検出されたものの、南会津町の小学校では検出されていない。群馬県環境保全課は「風向きや山の位置が原因で、群馬県内の一部の濃度が高まった可能性もある」としている。
 川場小学校で検出された放射線量について、同課は「普通に校庭で遊ぶ分には問題はない」としているが、住民の不安解消のため川場村は来月上旬に説明会を開く予定。 

事故直後、陸自隊員の被曝80ミリ・シーベルト

危険な環境の中、作業している方々にはただただ、頭が下がります。

 防衛省は17日、東京電力福島第一原子力発電所で事故直後に活動した陸上自衛隊の隊員の被曝(ひばく)線量が最大で80・7ミリ・シーベルトだったと発表した。

 同省ではこれまで、隊員の最大被曝線量は22・7ミリ・シーベルトとしてきたが、別の活動に従事した隊員の被曝線量を改めて確認して判明した。

 同省によると、3月12~13日に陸自の隊員20人が原発敷地内で原子炉への注水作業を実施。このうち12人は東電から借りた線量計を身に着け、活動後は数値を確認しないまま東電に返却した。同省はその後も、2か月以上にわたって数値を確認せず、先月下旬に東電に問い合わせたところ、40歳代の男性隊員が2日間で80・7ミリ・シーベルト被曝していたほか、8人が30ミリ・シーベルトを超えていた。当時、隊員の被曝線量の上限は100ミリ・シーベルトに設定されており、同省は「上限は下回っており健康に問題はないが、もっと早く確認すべきだった」としている。

2011年6月16日木曜日

不明者集中捜索初日、宮城で5人の遺体見つかる

とにかく、見つかってよかったです・・・
 
 東日本大震災から100日を前に、警察、自衛隊、海上保安庁などが宮城、福島県内で行っている行方不明者の集中捜索で、16日の初日の捜索では宮城で5人が遺体で見つかった。

 宮城県警の発表では、石巻市で4人、南三陸町で1人がいずれも陸上のがれきの下から見つかり、警察は身元確認を急いでいる。

 捜索は約4400人態勢で震災100日目となる18日まで陸海空で行う。同町では、県警の要請で20隻の漁船も警察官を乗せて捜索に加わった。町内の平磯漁港では、定置網漁船が、港内で行方不明の女性(63)が所有していた軽乗用車を発見し、フォークリフト2台で引き揚げた。親族らは「気持ちが少し落ち着く」などと話し、花や線香を手向けていた。

福島の学校プール使用、問題なし…文科省が見解

今年度は、プールしないでもいいくらいにしないと!

 福島第一原発事故の影響で、福島県内の学校でプールの使用を取りやめる動きが相次いでいる問題で、文部科学省は16日、「プールを使用して問題ない」とする見解を同県教委などを通じ同県内の学校に文書で送付した。

 同省では個々のプールの放射線量は把握していないが「常識的に考えて問題ないと判断した」としている。学校現場から要望が出ているプール使用に関する基準作りについては今回は示さなかった。

 同省によると、福島県内の水道水からは5月中旬以降、放射性ヨウ素や同セシウムなどが検出されない状態が継続している。同省はまた、水泳の授業を行って児童が浴びる放射線量について、〈1〉授業中30分間は1キロあたり10ベクレルの放射性物質が含まれる水の中にいる〈2〉15分間は空間放射線量が毎時1マイクロ・シーベルトのプールサイドにいる〈3〉プールの水を200ミリ・リットル誤って飲む――などの条件で試算。その結果、15回授業をした場合、積算放射線量は6・1マイクロ・シーベルトになった。文科省は「屋外プールを使っても子供が受ける線量は極めて低く、(同省が目標に掲げた)年間1ミリ・シーベルト以下の達成にも影響しない」と判断した。

汚泥8千ベクレル以下なら埋め立て処分可 原子力災害対策本部

賛否あるでしょうが、とりあえず指針が示されたことで、処理が進むことを期待します。

 政府の原子力災害対策本部は16日、上下水道処理によって発生する汚泥などから放射性物質が検出されている問題で、放射性セシウムの濃度が1キロ当たり10万ベクレル以下の汚泥については、住宅地と適切な距離を保ったうえで、管理型処分場に仮置きできるなどとする当面の取り扱い方針を発表し、東日本の13都県に通知した。

 セシウム濃度が8千ベクレル以下であれば、跡地を居住地に利用しないことを前提に埋め立て処分ができるとしたほか、汚泥のセメントなどへの再利用については、市場流通前にクリアランスレベル(放射性物質として扱う必要を区分する放射能レベル)以下になるものは可能とした。

2011年6月15日水曜日

避難所で初の食中毒、69人に症状 大使館の炊き出し、国名公表せず

うーん、対応が難しいですよね。善意だからなあ・・・

 福島県田村市の避難所で4日、中近東の国の在日大使館が行った炊き出しを食べた69人が食中毒症状を訴え、うち9人の便と料理からウェルシュ菌が検出された。県が15日、明らかにした。全員が回復しているという。東日本大震災後、福島、宮城、岩手の3県の避難所で食中毒が発生したのは初めてとみられる。

 福島県によると、食中毒の発生先は避難所になっている田村市の廃校。4日の夕食に出された鶏肉のパプリカ煮からウェルシュ菌が見つかった。大使館内の調理場で事前に加熱調理した後、常温のまま運搬されたとみている。

 この料理を食べた118人のうち、市職員やボランティア5人を含む19~90歳の男女69人に下痢や腹痛の症状が出た。

 福島県は大使館所在地の東京都に調理場の調査を依頼したが、大使館側は「施設に問題はないと思う」と説明しているという。

 善意の炊き出しだけに県は「国名は公表したくない。やむを得ない面もあったと思うが残念だ」と困惑している。

<福島第1原発>県が来年度の教員採用を見送り…子供避難で

地元に貢献できないのは辛いですね。日本の子どもたちのために、他都道府県で経験を積んでください!

 福島県が来年度の小中学校の教員採用の見送りを決め、県内で教師になることを目指していた学生たちに動揺が広がっている。採用の見送りは、福島第1原発の事故で多くの子供たちが県外に避難し、教員数が一時的に過剰になったため。多くの学生が県内の教育現場に進む福島大は、県に再考を促す要望書を提出したが、先行きは見えていない。【佐野優】

 「心の整理がついていません」。福島大人間発達文化学類4年、長谷川遥さん(21)=福島県いわき市出身=は、こう打ち明ける。

 長谷川さんは県内の中学校の数学教諭を志してきた。東日本大震災が起きるまで、もし来春の教員採用試験で不合格になっても、次年度以降も挑戦するつもりでいた。

 しかし、原発事故が収束するめどはつかず、13年度以降の採用計画の不透明さは否めない。このため宮城県と千葉県の教員採用試験を受けることにはしたが、「福島に戻ってくることができるのか……」。不安を漏らす。

 小学校の教員を目指す同学類4年、渡辺多恵子さん(21)=福島市出身=は「採用ゼロと知って、何も考えられませんでした」と話す。大学院に進んで、県の採用再開を待つことにした友人もいるという。渡辺さんは「地元に貢献したい」と考えていたが、気持ちを切り替えた。「場所にこだわらず、経験を積んで福島に戻ってこようと思います」

 福島県教委は小中学校の教員として例年、80~130人を採用してきた。採用数が最多の福島大の学生は「地元志向」が強く、教員合格者の半数以上を福島県が占める。福島大の南俊二就職支援室長は「他県に優秀な人材を取られるのは福島の損失だ」と訴える。

 原発事故を受け、福島県教委の15日現在のまとめでは、警戒区域内などの小中学校23校が休校に追い込まれている。文部科学省の調査(5月1日現在)では、幼稚園児から高校生までの約1万人が県外に避難しており、宮城県の1494人、岩手県の237人より圧倒的に多い。

 岩手県と宮城県は来年度、予定通りの規模で教員を採用する。しかし福島県は高校教員の採用も例年の100人程度を30人程度に減らす方針だ。県教委は「県外避難がいつまで続くのか、見通しがつかない。13年度には採用できるよう努力したい」と説明している。

飯舘村長ら農水省に「土壌汚染除去を」

国として、どうすれば国力が減るのを最小限にとどめられるのか。しっかり考えてほしいですね。

 福島第一原子力発電所の事故で、村全域が計画的避難区域の福島県飯舘村の菅野典雄村長と、一部が同区域の川俣町の古川道郎町長が15日、東京・霞が関の農林水産省を訪れ、放射性物質で汚染された土壌について、早期に汚染を除去するよう鹿野農相に要請した。

 菅野村長らは「スピードと大胆さを持って、国の責任で汚染除去を」と要請し、鹿野農相は「できるだけ早くやりたい」と応じた。

 同省は、飯舘村で水田の地表の土を削り取るなど、汚染除去の実証試験を進めており、川俣町でも今月末から同様の試験を始め、8月末に結果をまとめる。その後、除去を始める計画だ。

2011年6月14日火曜日

茨城県が海水浴場安全宣言=放射性物質など検査

これは・・・自己責任ですよね、判断するのは。


 茨城県は14日、開設予定の県内全17カ所の海水浴場について、福島第1原発事故を受けて海水の放射性物質の濃度と砂浜の放射線量を検査した結果、「十分低い値で問題ない」と発表した。
 県によると、調査は6月7~10日に実施。海水からヨウ素やセシウムなどは検出されず、砂浜の放射線量は1時間当たり0.05~0.14マイクロシーベルトだった。
 砂浜については環境省が基準値を定めていないため、文部科学省が設定した学校の校庭の土に対する放射線量の基準値(1時間当たり1マイクロシーベルト)を参考値とし、これを下回っているとした。 

<福島市>全児童生徒に線量計 3万4000人に

費用は全部、東電に請求ですよ!

 福島市は市内の小中学校、保育所、幼稚園の児童・生徒計3万4000人に、累積放射線量を測定するバッジ式線量計を配布する方針を決めた。学校などでは線量を測定しているが、校外では行動が異なるため、個別に健康管理する必要があると判断した。

 市教委などによると、2学期が始まる9月から計測を始め、3カ月間実施する予定。線量計は1カ月ごとに回収し、研究機関が分析する。予算は1億6000万円で、6月定例議会に一般会計補正予算として議案を提出する。未就学児については、保護者の要望があれば配布するという。

 福島県内ではこのほか、避難区域外で放射線量が年間20ミリシーベルトを超えると推定される「ホットスポット」が見つかった伊達市が、小中学生と3~5歳の計8000人に、一部が計画的避難区域の川俣町が小中学生と保育所、幼稚園の児童・生徒計1500人に、線量計を配布する方針を示している。

 避難区域を抱える南相馬市は現在、配布を検討中。同市教委は「長期間にわたってデータを蓄積しないと放射線の影響が測れない。管理システムを構築する必要があり、予算が足りない」としている。

<唾くれおじさん>女児の唾液集め 55歳容疑者逮捕

うへー、変な性癖を持つ人がいるもんだ・・・しかも、子どものあいだで有名だったなんて!

 性的な目的のために小学生の女児から唾液を集めたとして、警視庁生活安全総務課は14日、東京都東久留米市前沢1、無職、水野稔彦容疑者(55)を都迷惑防止条例違反(常習卑わい行為)容疑で逮捕したと発表した。水野容疑者は「17年前から約4000人に声をかけ、500人以上の唾液を集めた」と供述しているという。都内や埼玉県の子供たちから「唾くれおじさん」と呼ばれていた。

 逮捕容疑は10年10~11月、小金井市のマンション駐車場などで、小学5年の女児(当時10歳)ら3人に「唾の研究をしているから、くれないか」とフィルムケースに唾液を吐き出させ、様子をビデオカメラで撮影したなどとしている。

 生安総務課によると、水野容疑者は「女の子を連れ帰れないので、唾液をもらった」と供述し、においをかいだり飲んだりしていたという。

 生安総務課の捜査員が同年12月、職務質問した水野容疑者のバッグからフィルムケースを発見。自宅から、小学生の女児ら217人を撮影したビデオテープが見つかった。警視庁には06年以降、125件の被害届が出ており、関連を調べている。

2011年6月13日月曜日

<原発事故影響>小学生が屋内プールで1回だけの水泳授業

悲しい・・・子どもが、こんな目に合わないといけないなんて・・・

 福島市のスポーツ施設ヘルシーランド福島の屋内プールで13日、市立庭坂小学校1~4年生168人が「今年最初で最後」となる水泳の授業で泳いだ。

 原発事故の影響で市内51小学校は屋外プールを使えず、市内外11施設の屋内プールを交代で使っている。このため例年7~10回の水泳の授業が、今年は各校2時間1回ずつに限られている。

 4年生の岸波千加さん(9)は「もっと泳ぎたかったけど、アメンボやカエルのいる学校のプールで早く泳ぎたい」。プールには時間ぎりぎりまで子どもたちの歓声が響いた。

水道水の摂取制限、可能性低い…厚労省検討会

とりあえず、土壌の除染をして、全部原発に持っていけばいいのになあ・・・

 水道水の放射性物質対策に関する厚生労働省の検討会は13日、「今後、福島第一原発から大量の放射性物質が放出されない限り、水道水の摂取制限が必要となる可能性は低い」とする報告をとりまとめた。

 ただし、梅雨や台風の影響で、地表に残っている放射性セシウムが河川などに流れ込む懸念があり、「継続監視は必要」と指摘した。

 報告書は、放射性ヨウ素について、半減期が8日と短いことから、新たな原発からの放出がなければ影響はないと判断。半減期が長い同セシウムの場合、地表の土砂に吸着した状態で雨に流されるため、浄水場での除去を徹底する必要があるとし、今後も数か月間は、週1回以上の検査を求めた。

 原発から大量の放射性物質が再度放出された場合は、浄水場の取水制限、粉末活性炭の投入、土砂の除去といった対策が必要とした。

海水浄化装置が稼働=試運転は想定能力以下―福島第1

少しずつでも、前進を。フィルターの処理方法も、考えてくださいね。

 福島第1原発事故で、東京電力は13日、高濃度放射能汚染水が流出した防波堤内の海水を浄化する装置を本格的に稼働させたと発表した。2台で毎時60トンの海水を処理し、24時間態勢で運転を続ける。
 海水浄化装置は2、3号機の取水口近くに設置され、ゼオライトなどの吸着剤を通し、放射性セシウムなどを吸着する仕組み。放射性物質の濃度を60~70%程度減らす能力があるとされるが、試運転の実績では20~30%程度にとどまった。
 東電は海水に含まれる油分などが影響しているとみており、フィルターを追加するなどの対策を検討する。 

2011年6月12日日曜日

児童手当、3歳未満のみ増額で民自公が合意

紆余曲折してますなあ。一番子育てにお金のかかる時期に、扶養控除はなく、子ども手当てもないんじゃきついよね。


民主、自民、公明3党は子ども手当廃止後の児童手当拡充案として、一律支給ではなく、3歳未満児に限定して支給額を上積みすることで基本合意した。

 3党の実務者協議では、3歳未満児は月1万3000円~1万5000円、3歳~中学生は一律月1万円とする方向で最終調整している。

 支給額の一部上積みを行うのは、2011年以降の所得税と12年6月以降の住民税の年少扶養控除の廃止で3歳未満児の世帯が減収となり、09年度以前の児童手当支給時よりも収入が減る「逆転現象」が起きるためだ。

 現行の子ども手当は、月額1万3000円で所得制限がない。自公両党は5月、この子ども手当を9月までで廃止し、「中学生以下に月1万円支給・所得制限導入」を柱とする児童手当拡充案でいったんは合意した。しかし、月1万円では、年収300万円~800万円の3歳未満児世帯で逆転現象が起きることが判明。減収幅は年収800万円世帯で12年度は月8625円で、年間10万円を超える。

 このため、公明党の坂口力元厚生労働相は3歳未満児に限り、月1万5000円を支給する案をまとめた。同案が実現すれば、年収500万円までの3歳未満児世帯は12年度まで収入増となり、年収800万円世帯の減収幅も緩和される。

汚染水の浄化システムに不具合 15日からの稼働は困難

放射性セシウムだけの除去なのか、他の放射性物質も除去できるのか?不勉強ですが、早いトコ稼動して欲しい!


 福島第1原発事故で、東京電力は12日、高濃度の放射性物質(放射能)を含む汚染水の浄化システムの主要部分を担う、放射性セシウムの除去装置に不具合が生じたと発表した。浄化システムの本格稼働は今月15日を目指していたが、作業を予定通りに進めた場合、17日以降にずれ込むことがほぼ確実になった。

 東電によると、米キュリオン社製のセシウム吸着装置は並行する4ラインで構成。11日深夜に同装置を動かして水漏れの確認をしたところ、4ラインのうち1ラインで予定した量の水が流れなかった。外部への漏れは見られず、配管が詰まっている可能性などがあり、原因を調べている。

 浄化システムは放射性セシウムを除去する同装置のほか、仏アレバ社製の除染装置や油、塩分の除去装置などで構成。放射性物質の濃度を最大1万分の1程度まで減らせるとされ、汚染水を浄化して原子炉に戻す「循環注水冷却」の中心となる。

 浄化システムの本格稼働前には個別の装置の確認や全体試験などで5日間程度が必要とされる。

会見した東電の松本純一原子力・立地本部長代理は「原因を本日中につきとめる。ただ、残りの3ラインは健全なのでこれだけで始めることも可能だ」と話した。

原発地下水からストロンチウム=海水も、「注意深く監視」―保安院

土壌から検出されていたんだから、そりゃー汚染水からも検出されるよな。


 経済産業省原子力安全・保安院は12日、東京電力福島第1原発の敷地内で5月18日に採取した地下水から、放射性ストロンチウムを検出したと発表した。地下水からの検出は初めてで、事故で放出されたとみられる。
 保安院によると、1号機の地下水でストロンチウム89が1立方センチ当たり0.078ベクレル、同90が0.022ベクレル。2号機で同89が19ベクレル、同90が6.3ベクレル。
 1号機については空中や土壌から流れ込んだ可能性が高いが、比較的濃度の高い2号機のストロンチウムの由来は分からないという。
 取水口付近の海水からも、最大で国の定めた濃度限度の240倍に上るストロンチウムが検出されており、保安院は海に漏れ出た高濃度汚染水の影響とみている。西山英彦審議官は「魚介類で大きな値にはならないと思うが、注意深く監視する必要がある」としている。

2011年6月11日土曜日

放射線測定器5万―30万円 「精度に不安」どれ選べばいいのか

日本の技術なら、安価に大量生産できると思うんだけど・・・

 原発事故で広まったガイガー・カウンターなどの放射線測定器について、その精度に不安の声も出ている。外国製の安価な測定器も出回っているが、どのくらい使えるのか。

 ブログなどでは、放射線量が高い地域では、ガイガー・カウンターが振り切れたといった書き込みもみられる。

■「金額よりも国際規格合格かなどが大事」

 週刊ポストの2011年6月6日発売号では、福島第1原発の正門前でガイガー・カウンターの針が振り切れたという作業員の話が紹介されていた。記事によると、この作業員は、6万円の中国製を持っていた。

 ただ、このレベルの外国製は、気休め程度の性能で、「そんなおもちゃ捨てちまえよ」と業者に笑われたという。原発そばだからかなり線量が高かった可能性もあるが、まともな測定器なら最低30万円はするというのだ。

 通販サイトなどをみると、ガイガー・カウンターなどは、5~10万円ほどで売られている外国製が多い。国産は、もともと業務・研究用に販売されていたのが多いこともあるようだ。こうした測定器は、精度が低かったり、すぐに振り切れたりするものなのだろうか。

 測定器に詳しい日本保安用品協会の技術主管、田辺富士夫さんは、こう話す。

  「測定器は、必ずしも金額ではないと思います。ISOなどの国際規格に合格しているものなら、日常の測定に十分使えます。原発近く以外で針が振り切れたというのは、レンジ調整で感度をよくしたままだったのではないですか。感度を鈍くすれば、まず振り切れることはないと思います」

 高価な放射線測定器は大きなものも多く、日本保安用品協会の田辺富士夫さんは、「使いやすさを考えれば、持ち歩ける手のひらサイズがいいでしょう」と言う。定期的に補正する必要のある測定器もあるといい、年に1回ほどはメーカーなどに見てもらうことも勧めている。

■低線量なら高精度な測定器もある

 ただ、安価な測定器では、食品や水などは測れず、大気中や物の表面近くの測定になる。田辺さんは、「その場合は、専門機関に依頼してお願いするしかないでしょう」としている。

 測定器は、何を主に知りたいのかによって、使い分ける必要もあるようだ。

 堀場製作所では、大気中の線量測定用に、低濃度の放射線なら精度が高い「ラディ」を販売している。シンチレーション式と呼ばれるもので、低線量を測れるため、13万円ほどとやや高くなっている。

  「ガイガー・カウンターとは違って、高濃度なら針が振り切れてしまいます。しかし、それに比べて、精度は高く、長持ちするので補正もいりません」(広報担当者)

 一方、日立アロカメディカルによると、ガイガー・カウンターは、表面汚染の測定に向いており、大気中の線量については、高濃度の放射線なら、電離箱式の測定器が使われている。

 また、携帯してその期間の積算放射線量を測るコンパクトな線量計もある。他社製では、カード型、腕時計型も出ているようだ。

  測定器によって価格は変わり、一般的に、ガイガー・カウンターは、5~20万円で販売されている。これに対し、電離箱式は、日立アロカメディカル社製なら30万円前後もする。シンチレーション式は、サイズや検出器の性能などから50万円前後するものもある。線量計は、一般的に、4000円のカード型から4、5万円前後のアラーム付きまであるようだ。

 精度については、価格の違いだけで決まるわけではなく、「使用目的に適した測定器であるか、適正な校正を受けた測定器であるかが重要」(日立アロカメディカル企画室)と話している。

データ未公表、新たに10件=緊急時放射能予測―保安院

このシステム開発のために、いくらの税金が投入されてきていたのでしょうね・・・

東京電力福島第1原発事故で、経済産業省原子力安全・保安院は11日、緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)の計算結果10件が未公表だったと発表した。
 保安院によると、未公表だったのは1、3号機で3月12日から14日にかけて起きた放射性物質の漏えいや、格納容器内の圧力を下げる「ベント」による放出を想定し、拡散範囲を計算した結果。4月9、10両日に担当者が事故の影響を調べるために計算していた。
 計算結果は国際原子力機関(IAEA)に提出した政府の報告書の作成にも活用されたが、公表の有無を確認していなかったという。西山英彦審議官は「4月にやっていたことで、公表が遅れて申し訳ない」と述べた。 

「区切りつかない」=双子の妹亡くし母不明―岩手

区切りなんか、つかないですよ・・・

 避難した約80人を津波が襲い、生存者がわずか3人だった岩手県陸前高田市の市民体育館。今もがれきが散らばったままの建物に入り、花を手向ける遺族らの姿が見られた。
 盛岡市の会社員小島綾乃さん(23)は、18歳の双子の妹を亡くし、母(54)の行方も分かっていない。いずれも体育館に避難したとみられている。この日は父(55)とともに花を供え、黙とうをささげた。
 「3カ月でも何カ月でも気持ちに区切りはつかない」と目を潤ませた。約120キロ離れた盛岡市から、毎週末に花を持って訪れているという。
 仲の良かった2人の妹は体育館から約1キロ離れた場所で一緒に見つかった。「母はどこかに生きているかもという希望を捨てきれない。早く帰ってきてほしい」と話し、手を合わせた。 

2011年6月10日金曜日

超濃縮…原発“死の泥”処理は?手抜き「工程表」記述なし

想定できてたのにねえ・・・

 東京電力福島第1原発事故で新たな問題が浮上した。汚染水処理で発生する高濃度の放射性物質を含んだ汚泥の処分が工程表に含まれていなかったのだ。東電は9日、汚染水浄化システムの試運転を開始。死の灰ならぬ“死の泥”をどう始末するか見通しが立たぬまま、汚染水の処理が本格化しようとしている。

 東電によると、汚染水処理によって発生する汚泥は約2000立方メートルに達する。汚泥には凝縮された高濃度の放射性物質が含まれる。濃度は1立方センチあたり1億ベクレルとみられる。

 どれほどの濃さなのか。5月上旬、3号機の使用済み核燃料プールの水からは、放射性物質が1立方センチあたり15万ベクレルが検出された。通常時の炉水と比べて1000倍だったが、汚泥は1立方センチあたり1億ベクレル。単純に比較できないが、いかにケタ外れの濃度かが分かる。

 汚泥は同原発内の集中廃棄物処理施設に保管される見通しだ。ところが処理施設の余裕は1200立方メートル分だけ。残り800立方メートル分をどうするか現時点で決まっていないだけでなく、工程表には最終的な処理、保管法が含まれていない。

 原子力安全・保安院の西山英彦審議官は汚泥問題について「日本でも出たことがないので研究開発からやらないといけない。安全規制、現実の処理の方法、法律上の処理を考えると、長いプロセスになると思う」と話すにとどめ、明確な対応策を打ち出せていない。

 すでに汚染水処理システムは試運転し、15日をめどに本格稼働、死の泥は出続けることになる。

 原発に批判的な専門家からは「原発そのものが使用済み燃料など管理の難しいゴミを大量に生み出すシステム。見切り発車して後で埋め場所をどこかに押し付けるのはいつものこと」と冷ややかな声も上がっている。

発生3カ月、死者・不明者2万3千人超 仮設入居4割、避難なお9万人

改めて、今回の震災は規模が大きすぎることが分かります・・・

 東日本大震災は11日で3カ月。死者・行方不明者は2万3千人を超えた。完成した仮設住宅は必要戸数の半数にすぎず、生活支援への不安などから入居率も4割にとどまっている。福島第1原発の収束もいまだ見通しが立っていない。ライフラインは沿岸部を除いてほぼ復旧したものの、今も約9万人が避難所での暮らしを強いられている。

 厚生労働省によると、被災7県の仮設住宅の入居数は9日時点で1万2077戸。完成数は2万7572戸で、入居率は43・8%。通勤・通学の利便性の悪さや、避難所のような生活支援が受けられないとの不安も背景にあるとみられる。

 被災したライフラインは大幅に改善。各県によると、壊滅的な被害だった沿岸部を除き電気やガス、電話回線はほぼ回復した。

 東日本大震災の死者は10日現在の警察庁のまとめで、12都道県で1万5405人、行方不明者は6県で8095人となった。

<保護責任者遺棄致死容疑>寝たきり母放置、熱中症で死なす

今年は、節電もあるので気をつけないとですね。

 寝たきりの母親を自宅に放置して熱中症で死なせたとして、島根県警松江署は10日、松江市上東川津町、県立松江清心養護学校教諭、福間堤二容疑者(45)を保護責任者遺棄致死容疑で逮捕した。

 逮捕容疑は、昨年8月1日、食事や排せつの介護が必要な実母のハツヨさん(当時82歳)を風通しの悪い自宅に残して外出、熱中症で死なせた、としている。

 松江署によると、福間容疑者は同日午前10時ごろ外出。午後4時半ごろ帰宅してハツヨさんの異変に気付いた。約2時間後、交番に「母が亡くなっている」と電話し、直後に119番通報していた。

2011年6月9日木曜日

[放射能・現状と注意点]放射線被曝と発がんリスク

目安になんかならないよー、好き好んで被曝してるわけじゃないのに。

 安全か危険かの二者択一ではなく、リスクがどの程度大きいのかを知ることが大切だ。


 国立がん研究センター(東京・中央区)は、生活習慣と放射線被曝の発がんリスクをまとめた。

 喫煙による発がんのリスクは喫煙しない場合の1・6倍で、500~1000ミリ・シーベルトの被曝をした場合(1・4倍)よりも高かった。自分の意思で変えられる生活習慣のリスクと、無用の被曝では意味合いは異なるが、危険の度合いを知る目安にはなる。

<放射能がれき>福島県内での処分場建設に反対…佐藤知事

こんなことを言うのはなんですが、福島第一原発周辺に、最終処分場を作るしかないんじゃないでしょうか?

 福島県内の放射性物質に汚染されたがれきの処理方針について、環境省の南川秀樹事務次官は9日、福島県庁で佐藤雄平知事に面会し、焼却灰などの最終処分場を県内に建設する案を提示した。佐藤知事は拒否し、議論は平行線をたどった。

 同省は、汚染がれきを排ガス処理用のフィルターのある既存施設で焼却処理することを認める方針を固めている。南川次官によると、焼却灰などを埋める最終処分場について「県外(立地)は考えづらい」と伝え、理解を求めた。佐藤知事は「国策で進めた原発の後始末という観点から『はい』と返事はできない。国の責任で方法を考えてほしい」と答えたという。

 同省の処理方針は19日の専門家による安全性検討会を経て決定する見通し。既存施設での焼却については佐藤知事も理解を示したといい、南川次官は「今月中に焼却作業を始めたい」としている。

出荷制限のブロッコリー、郡山市で40株販売

だから、こんなことしてたら、もう何も信用できなくなりますよ・・・

 福島第一原発事故で摂取・出荷制限されている福島県伊達市産のブロッコリー40株が同県郡山市内の産直市で販売されていたことが9日、明らかになった。

 NPO法人「まざっせKORIYAMA」と、「有限責任事業組合ゆいまある」(福島県二本松市)の発表によると、今月5日に同法人が開いた産直市で、同組合が伊達市の農業生産法人「りょうぜん天味園」から仕入れたブロッコリー計40株が販売された。天味園は、「出荷制限は知っていたが、畑で毎日測っている放射線量は低く、安易に出荷してしまった」としている。

2011年6月8日水曜日

都の下水処理施設で高放射線量…避難区域に匹敵

こうなることは分かってましたよね、当然。その後の処理はどうするんですか?東電、政府!

 東京都大田区の下水処理施設内の空気中から、毎時約2・7マイクロ・シーベルトの放射線量が検出されていたことが、都の調査で分かった。

 計画的避難区域の福島県飯舘村の放射線量と同程度で、文部科学省によると、都内でこれほどの放射線量が検出されたのは初めて。放射性物質を含む汚泥の影響とみられるが、都は「検出場所は屋内。敷地の境界では問題なく、誤解を招く恐れがある」とし、調査結果を公表していなかった。

 都によると、この施設は都下水道局の「南部スラッジプラント」で、都内2か所の下水処理場で発生した汚泥を集めて焼却し、灰を東京湾に埋め立てるなどしている。都の5月の調査では、この施設の焼却灰から1キロ・グラム当たり1万540ベクレルの放射性セシウムを検出していた。

 今月6日、都が放射線量を測定したところ、焼却灰の仮置き場所となっている棟内の空気中で毎時2・693マイクロ・シーベルトを検出した。同じ日の飯舘村での放射線量は2・86マイクロ・シーベルトだった。同施設内の放射線量を1年分に単純換算すると約23・6ミリ・シーベルトとなり、計画的避難区域の対象となる年間積算量の20ミリ・シーベルトを上回る。

 都は、施設内の別の場所では毎時0・038マイクロ・シーベルトにとどまっていることなどから、周辺住民らへの健康被害の恐れはないと説明。作業員には手袋や

石川遼選手が無免許運転…国際免許の無効知らず

あらー、やっちゃいましたね。本当に、事故を起こす前だったのが不幸中の幸いですね。

 男子プロゴルフの石川遼選手(19)が、日本国内では無効の国際運転免許証で自動車を運転していたことが8日、わかった。

 道路交通法上の無免許運転にあたるが、父の勝美氏(54)によると、石川選手は無効となっていることは知らなかったという。

 警察庁によると、2002年に施行された改正道交法では、海外で取得した国際運転免許証について、日本を出国してから3か月未満に帰国した人は、「十分な訓練を受けていない可能性がある」(警察幹部)として、国内での運転を認めないこととされた。

 しかし、勝美氏によると、石川選手は今年2月からの米国遠征中に米国の運転免許証と国際運転免許証を取得し、4月の帰国後に、国内ツアーからの帰路や自宅周辺などで自家用車を運転した。勝美氏は「もっと細心の注意を払わなければならなかった。遼本人も『(運転したことを)後悔している。事故などで大きな迷惑をかける前に分かって良かった』と反省している」と述べた。

<福島第1原発>子供の心身に不調…放射線避ける生活続き

子どもに、こんな思いをさせてしまうなんて…我々大人が、なんとかしないといけませんね・・・

 福島県内では、学校や家庭で放射線を避ける生活を続ける子供たちの心身に、不調が見え始めている。体調を崩したり、外で遊べないストレスが募って保健室を訪れる児童も目立つ。

 福島市立渡利小学校では、発熱などで早退する子が増えている。以前は1日に1人程度だったが5月半ばからは、ほぼ連日数人になり、今月6日は8人に。高橋友憲校長は「子供のストレスが高まっているのだろうか」と心配する。

 郡山市立芳賀小学校で養護教諭を務める柴田廷子さんは「軽い打撲や擦り傷で保健室に来る生徒が増えた」。校庭の使用時間が制限され、校舎内で走り回ってけがをする子も多い。生徒同士の小競り合いなどトラブルも増えていると話す。

 同市の小児科医、菊池信太郎さんによると、放射線によるストレスはリスクを理解できる高学年に表れやすい。教諭らは児童から「将来、出身地を隠したほうがいいの?」「県外に行ったらいじめられそう」といった相談を受けるという。

 放射線による直接的な健康被害の程度はまだ不明だが、86年に起きたチェルノブイリ原発事故では、ストレスによる健康被害も報告されている。県精神保健福祉センターの畑哲信所長は「親の不安が子に伝わるとストレスになる。生活の制限による影響と放射線の健康リスクとのバランスを考えた生活を」と呼びかける。

2011年6月7日火曜日

「菅政権、僕を逮捕しようとした」 原子力委専門委員・青山繁晴氏が「暴露発言」

本当だとしたら、恐ろしいことですね。

 国の原子力委員会の専門委員、青山繁晴氏(58)が、インターネット動画番組で「菅政権側が僕を逮捕しようとした」と発言し、話題となっている。青山氏は早い段階で福島第1原発に現地入りし、吉田昌郎所長とのインタビューも撮影、その映像は後にテレビでも放送された。「逮捕話」とこの映像が関係しているという。本当なのか。

 青山氏は共同通信の政治部記者をへて現在、独立総合研究所の社長を務めている。原子力委事務局によると、2007年から同委原子力防護専門部会の専門委員も務めている。青山氏の発言は、ネット動画サイト「ニコニコ動画」で2011年6月3日にあった原発事故関連の「生放送」で出た。

■「捜査当局から電話があった」

 青山氏は、福島第1原発敷地内の瓦礫処理問題について官邸側関係者とやりとりをしたという話の途中、「ちょっと余談言いますと」として次のような話を切り出した。

 「菅政権側は何をしようとしたかと言うと、僕を逮捕しようとしたんです」。捜査当局から「政権側から青山繁晴を逮捕しろ、ないしはしてくれ、と言われた」と電話があったのだという。

 青山氏が「逮捕するのか」と質問すると、「絶対しない」との答えだった。違法性が「全くない」し、「国民に知られるべき情報」を伝えようとした行為だから、との説明だった。青山氏が撮影した福島第1原発映像に関する話のようで、「できるだけ放送させないように逮捕までやろうとしたのが、この菅政権なんです」と話した。

 問題の原発映像は、4月22日に青山氏が福島第1原発敷地内を「東電の許可を取った上」で撮ったものだ。東電関係者が青山氏を案内している。ほとんどの場面で青山氏自身が撮影し、現状説明や感想を音声で吹き込んでいる。現地対策本部がある免震重要棟に入り、「初対面」の吉田所長から直接、現状の説明を受ける場面も映っている。吉田所長に対談時の撮影許可を求める場面や、各号機の原子炉建屋近くへ移動して撮った映像もある。建屋が大きく崩れている様子がよく分かる内容だ。

 計1時間近いこの映像の一部は、ほどなくフジテレビ系の関西テレビなどで放送された。青山氏は、映像提供は「無償で」と説明している。

■ネットでは「信じられん」の声も

 青山氏に話をきいてみた。「逮捕」に関する電話をしてきたのは、「捜査当局の地位の高い幹部」で、従来から「信頼している人」だという。原発映像そのものというより、青山氏による「政府批判」に対し、「大騒ぎ」している政権幹部がいたのだそうだ。

 青山氏は菅政権について、「司法の独立とか個人の自由とかへの感覚が鈍い政権だ」と批判し、今回の「逮捕話」は、「その体質が出たものだ」と評した。

 「逮捕話」について、ネットのツイッターや2ちゃんねるでは、菅政権への不信の声があがる一方、「逮捕したがる意図が分からん。信じられん」と否定的に受け止めている人もいる。

 5月13日、青山氏は参院予算委に参考人として出席、4月末の福島第1原発の「視察結果」について語り、「全てではないが多くのものが人災だ」などと指摘した。

保育士、0歳児を床に落とす事故…一時重体に

可愛そうに・・・再発防止の徹底を!!

 川崎市は7日、市内の市立保育園で4月、保育士が生後7か月(当時)の女児を床に落とし、頭を打った女児が一時意識不明の重体となる事故があったと発表した。

 市保育課などによると、4月18日午前11時40分頃、50歳代の女性保育士が女児をおんぶひもで背負おうとした際、左脇から約70センチ下のカーペットが敷かれた床に落ちた。女児は意識不明となり、脳挫傷と硬膜下血腫と診断された。その後意識は戻ったが、退院のめどは立っていないという。

 保育士は「背負った時に女児の体が密着していない感じがあり、背負い直そうと中腰でひもを緩めていた」と説明しているという。

 市は全市立保育園に0歳児を背負う際は2人1組で行うよう通達。同課は「原因説明や補償について、ご両親に誠意をもって対応したい」としている。

放射線の影響で「100万人の調査必要」-国立がん研究センターが提言

今の世代が、ばかげたことをしてしまった報いとして、未来の人たちに遺せるものは遺したいですね・・・

 国立がん研究センター(東京都中央区、嘉山孝正理事長)は6月7日に記者会見を開き、低線量の長期被ばくによる健康への影響に関する疫学調査について提言を発表した。それによると、放射線の発がんリスクを検出するため、成人で20年以上、子どもの場合は60年以上の長期にわたって、およそ100万人の追跡調査が必要とし、対象者全員の情報を正確に記録するためのがん登録のシステム整備が不可欠としている。

 提言では、低線量の長期被ばく(年間累積でおおむね100ミリシーベルト未満)による発がんリスクを調べるため、長期にわたる大規模調査が必要とし、対象者数が約100万人、期間は成人20年以上、子ども60年以上とする具体例を示した。
 調査の初期段階では、被ばくしたすべての住民の名簿を作成するとともに、被ばくに関する情報だけでなく、生活習慣やがん関連ウイルスの感染状況なども調べることを提案。また、日本に「番号制度」が存在しないことなどから、がん登録を含めた住民一人ひとりの医療情報などを結び付ける体制整備の必要性も指摘している。

 会見で嘉山理事長は、「福島県や各市町村、地元の福島医大(福島県立医科大)、あるいは放医研(放射線医学総合研究所)などと一緒に最終的にはやらなければならない」と述べ、国が調査を行う場合、同センターとして積極的に協力する意向を示した。

■末梢血幹細胞採取、「今からやることが大事」

 嘉山理事長はまた、福島第1原子力発電所で作業していた東京電力社員2人が緊急時の線量限度(250ミリシーベルト)を超える被ばくをしたとの報道に触れ、万一のリスクに備え、作業員らが自分の末梢血幹細胞を採取・保存しておく必要性を改めて強調。「長期戦になることを考えれば、今からやっておくことが非常に大事だ」と述べた。

2011年6月6日月曜日

緊急援助隊、10万人派遣し4614人救出-88日間の任務完了

本当に、お疲れ様でした。ごゆっくりとお休みください。

 総務省消防庁は6月6日、東日本大震災の発生以降、44都道府県から延べ10万4093人の緊急消防救助隊を被災地に派遣し、4614人を救出したと発表した。消防庁長官の指示により出動するのは、援助隊が2003年に法制化されて以来、今回が初めて。同日午後には福島県内で活動してきた千葉、埼玉、神奈川、栃木各県の83人(28隊)が活動を終え、これによりすべての救助隊が任務を完了した。

 同庁によると、震災が発生した3月11日から今月6日までの88日間に岩手、宮城、福島の3県に派遣したのは、延べ2万7544隊の10万4093人。震災発生7日後の3月18日には、最大の1558隊、6099人が活動していた。

「製茶」の放射能検査、静岡県が実施

自治体のトップが、あんな態度を取ったんじゃ、買う人は少なくなるよね。

 静岡県は6日、県内19産地ごとに、荒茶だけで作られた「製茶」の放射能検査を実施すると発表した。

 川勝平太知事は今月3日、政府決定に反して「一番茶の荒茶は検査しない」と表明していたが、方針を撤回し、6日から検査を始めた。

 生茶葉を蒸して乾燥させたものが荒茶、荒茶をブレンドしたり、火入れしたりして製茶となる。川勝知事は3日の記者会見で「荒茶の検査はいたずらに混乱を招く」などと政府批判し、荒茶の検査は二番茶から行うと明言していた。

 一番茶の荒茶はすでに製品化され、検査が難しいとしていた県経済産業部も6日、「放射能検査は、消費者により近い製茶の方が適切と判断した」と話した。

O104、国内対応は…なぜモヤシから? 動物の堆肥で拡大か

対岸の火事と捕らえず、きちんとした対応策を考えてくださいね。

 広がりを見せる腸管出血性大腸菌「O104」。日本の専門家は、動物の堆肥を通じて、モヤシなどの野菜類に感染が広がった可能性を指摘している。日本でも空港などで、輸入食品の監視強化の準備が進められるなど影響が出てきた。

 ■新たに検査追加

 厚生労働省監視安全課によると、感染源の可能性があるモヤシなどのスプラウト(発芽野菜)類の欧州から日本への輸入はない。ドイツからはごく一部の生鮮野菜の輸入があるだけだ。ただ、空港や港などの検疫所では、これまで輸入肉や輸入野菜について、O157とO26の検査を行っていたが、近くO104の検査も追加する予定という。

 人への対応はどうか。人から人への感染力が高く、日本に持ち込まれると感染拡大の恐れがあった新型インフルエンザは、海外からウイルスの持ち込みを防ぐために感染流行地から日本へ来る人の健康チェックがされるなどの「水際作戦」がとられた。

 厚労省結核感染症課では「新型インフルとは違い、水際作戦は必要ない」と話す。腸管出血性大腸菌は主に食べ物を通じて感染する。

 検疫法は、国内にもある病気として、腸管出血性大腸菌を入国時の検疫対象にしていない。ただ、感染症法では腸管出血性大腸菌の患者を診断した医師は、ただちに最寄りの保健所に届け出るように定めている。厚労省では「ヨーロッパから帰国して、血便や下痢などの症状が出た人は医療機関を受診してほしい」と注意を呼びかける。

 ■種に付着なら…

 通常、腸管出血性大腸菌は、牛などの動物の腸内に生息している。なぜ今回モヤシなどの野菜類が感染源として疑われているのか。

 「畑で使われる堆肥(たいひ)がポイント」と話すのは、日本食品衛生協会の高谷幸常務理事。腸管出血性大腸菌が含まれた牛の糞(ふん)などが堆肥として使われていることがあるからだ。米国では、地面に落ちたリンゴを使ったリンゴジュースでO157の食中毒になったケースがあるという。

 国立医薬品食品衛生研究所衛生微生物部の工藤由起子第2室長によると、今回原因として疑われているモヤシをはじめ、アルファルファといった発芽野菜は「欧米では時折、食中毒の原因食材になる」という。

 堆肥が使われた畑で土やほこりとともに採取された発芽野菜の種の表面には、腸管出血性大腸菌が付着する可能性がある。通常は発芽前に種を加熱や薬剤などで殺菌するが発芽率は落ちる。殺菌しきれなかった種から発芽すると、全体に菌が付着して水の洗浄では菌を落としきれないことがあり、一定量以上の菌が繁殖した野菜を口にすることで食中毒が発生する。

 平成8年に発生し多数の患者を出したO157の食中毒では、カイワレダイコンの関与が疑われた。工藤室長は「モヤシも他の発芽野菜と同じような形で食中毒になることは考えられる」と話している。

 ■腸管出血性大腸菌

 毒素を産生し、激しい腹痛や下痢、血便を招く恐れがある大腸菌。急性腎不全などにつながる溶血性尿毒症症候群(HUS)を起こすこともある。菌の表面にあるO抗原の違いによって、見つかった順に「O104」「O111」「O157」などと分類。厚生労働省によると、腸管出血性大腸菌の患者は年間約4千人の届け出があるが、O104は国内ではこれまで確認されていない。

2011年6月5日日曜日

放射能対策、悩む学校=校庭使えず「廊下走りけが」―窓閉め「風邪流行」・福島

未来を担う子どもを、早く助けてあげて!


 福島第1原発事故で漏れた放射性物質の対策に、福島県内の学校や幼稚園が頭を悩ませている。被ばく量を抑えるため窓を閉め、校庭を使わない学校もあるが、「子供が廊下を走り、けがが増えた」との声も。気温が上がる夏場を前に、教育現場の悩みは深い。
 5月27日、同県田村市で学校関係者を集め開かれた説明会。文部科学省は県内の全小中高校と幼稚園など1169校に線量計を配布し、登校時から下校時までの放射線量を測定するよう求めた。参加者からは「学校以外でも測定しなければ、子供の生活実態に合わない」「高い値が出たらどう対処すればいいのか」と疑問の声が相次いだ。
 いわき市の私立さかえ幼稚園の吉田元園長は「線量計はありがたいが、放射線量を下げる対策に財政支援がほしい」と訴える。
 原発事故の後、保護者から「子供の成長に影響はないのか」と不安の声が多数寄せられた。窓を閉め切っていたため、園児に風邪が流行。外気を遮断し、内気を循環させるエアコンを導入しようとしたが、1000万円掛かるという。吉田園長は「転居や避難で園の収入が減った。とても厳しい」と頭を抱える。 

<放射性物質>汚染がれき「既存焼却炉でも焼却可」…環境省

身の回りから除染し、最終的な処理を考えないとね!


 環境省は5日、福島県内の放射性物質に汚染されたがれきについて、排ガス処理用のフィルターがあれば既存施設で焼却処理を認める方針を固めた。金属スクラップなどリサイクルされる廃棄物は、一般の市場に流通しない形で再利用を模索する。またヘドロやコンクリートがらなどの不燃物は、一般廃棄物の最終処分場での埋め立て処分も検討する。同省は19日に専門家による安全性検討会を開き、最終的な処理方針を決める見通し。

 同省は、汚染がれきを専用の焼却炉で燃やす処理法を検討していたが、量が膨大なため、既存の焼却炉での処理を認める方針に転換した。施設ごとに焼却可能か判断する。焼却灰や使用後のフィルターには放射性物質が濃縮するが、漏出防止策を取った処分場へ一時保管し、最終的な処分場所を別に決める。この間は周辺や排水の放射線量を監視する。

 原子力安全委員会は汚染がれきのリサイクル可能な基準として、原子炉等規制法で「放射性物質として扱う必要がないもの(クリアランスレベル年間0.01ミリシーベルト)」を示している。しかし現実にはこれを超すがれきも多く、「埋め立てでも市場に流通するリサイクルでもない」有効活用を模索している。

横浜の商店街でF1走行、公道初「エンジン音がすごかった」

なかなか走っている所を生で見れないのに、しかも公道だなんて!


 横浜を代表する商店街の一つ「元町ショッピングストリート」(横浜市中区)で5日、F1マシンのデモ走行が実施された。公道をF1マシンが走るのは国内初で、集まった約1万1千人が大きな声援を送った。

 イベントは東日本大震災の復興支援活動の一環で、商店街と清涼飲料メーカーのレッドブル・ジャパンが共同で企画。記念Tシャツが販売され、収益が全て震災復興のため寄付される。

 デモ走行では、レーシングチーム「スクーデリア・トロ・ロッソ」のF1ドライバー、セバスチャン・ブエミさんがマシンに搭乗。エンジン音をとどろかせながら、幅約4メートルの道1キロを走ると、沿道に詰めかけた観衆が一斉に歓声を上げた。

 一目見ようと、同市磯子区から家族で訪れた小学校6年の横田拳(けん)君は「ボディーも格好良くて、エンジン音もすごかった。実物を見たのは初めてだけど、とても迫力があった」と感激していた。

2011年6月4日土曜日

「レジの金、商品…すべて盗まれていた」 原発立地の大熊町で一時帰宅

心無いことをする人がいますね・・・

 東京電力福島第1原発が立地する福島県大熊町の避難住民が4日、警戒区域内に入り、初めて一時帰宅した。この日は同県浪江町の住民も警戒区域内への立ち入りを実施。両町合わせて住民計322人が一時帰宅や慰霊などを行った。

 大熊町の住民は、防護服を着用し、町と隣接する田村市からバスに分乗して立ち入りを実施。原発から約5キロの地域も対象となったが、55世帯97人の参加者の受けた放射線量は最高で23マイクロシーベルトだった。久しぶりの故郷は、地震でひび割れした道路に車がはさまったまま放置されているなど、震災の爪痕がくっきり。

 無人に乗じた店舗荒らしの被害にあった店も。5キロ圏内にある酒屋の店主は「レジのお金、金庫、自動販売機のお金、商品…。すべて盗まれた。悪い人がいるような地域ではないのに。腹立たしい」と怒りをあらわに、変わり果てた店内を見つめていた。

江戸時代の火消しの技を演技中に落下、重体

そんなに頻発しているなら、考えるべきでは?

 4日午後5時頃、金沢市の金沢城公園・三の丸広場で、「第60回金沢百万石まつり」のメーンイベント「百万石行列」に参加し、江戸時代の火消しの技「加賀とびはしご登り」の演技をしていた石川県内灘町大根布の自営業山本浩司さん(38)がはしごから落下、病院に搬送されたが、意識不明の重体。

 金沢市消防局によると、山本さんは金沢市第三消防団・鞍月分団に所属しており、団員として演技に参加していた。

 百万石まつりの「加賀とびはしご登り」では過去10年間で、2008年と09年に同様の事故が起きているという。

大川小、教師間の議論が原因で避難に遅れ

どういった行動を取ったらよかったのか。結論は出ないでしょう・・・

 東日本大震災の津波で全校児童108人の7割近い74人が死亡・行方不明になった宮城県石巻市立大川小学校の保護者説明会が4日夜、同小近くの別の小学校で行われた。

 市側の説明会は2回目で、市教委は、児童らが校庭に約50分間とどまった際、教師の間で2次避難場所について議論になったと説明。そのため、2次避難場所の決定に時間がかかり、避難の遅れにつながったという。

 市教委によると、説明会には保護者約70人が出席。助かった児童4人と保護者が連れ帰るなどした児童20人らから聞き取った当時の様子を、市教委が説明した。

 市教委は、校庭に避難中に、教師数人が裏山へ移ることを主張したが、「木が倒れるので、この揺れでは駄目だ」との意見も出て議論になったと説明。避難場所決定の経緯については触れなかった。

 この日は、亀山紘(ひろし)市長が出席し、「学校管理下で起きたことを重く受け止めている」と述べた。市教委は、避難マニュアルが不十分だったことは認めたが、謝罪はしなかった。

2011年6月3日金曜日

<福島第1原発>警戒区域「人も家畜もすめないところ」

うーん・・・確かに、希望を持っていないと、生きていけないですよね・・

 福島県郡山市の避難所となっているイベント会場「ビッグパレットふくしま」で2日、同県富岡町の家畜処分の説明会が開かれ、農林水産省の男性職員が福島第1原発から半径20キロの警戒区域を「現状では人も家畜もすめないようなところ」と発言、参加者から抗議を受けていた。同省職員はその場で謝罪した。

 ◇農水省職員が説明会で発言…住民抗議「夢を壊すな」

 農水省などによると、説明会には同町の畜産農家約50人が出席。職員の発言は、家畜の処分方法や補償内容を説明後、質疑応答であった。参加者から「(区域内で)家畜の世話ができないか」などの意見が出たのに対し「20キロ圏内での世話は人の健康を考えると非常に困難。現状では人も家畜もすめないところ」と発言したという。

 その後、参加者の男性から「帰ることを前提としているのに、否定的で夢を壊すようなことを言わないでほしい」との抗議を受けた。男性職員は「言葉が不適切で申し訳ありません」と謝罪したという。【

<乳児遺体>覚醒剤の反応…使用容疑で母を再逮捕

妊娠中にも覚せい剤を打っていたってこと?

 栃木県佐野市の民家で4月、生まれたばかりの男児の遺体が見つかる事件があり、遺体から覚醒剤が検出された。県警捜査1課などは3日、母親の住所不定、無職、高木幸子被告(27)=死体遺棄罪で起訴=を覚せい剤取締法違反(共同使用)容疑で再逮捕した。乳児の遺体から出た覚醒剤反応を基に逮捕した全国初のケースという。

<放射線量>側溝や雨どいで高くなる傾向…福島で注意喚起

こんなことは、もうだいぶ前に分かってたことじゃない?いまさら注意喚起だなんて、遅すぎる!!

 内閣府原子力安全委員会は3日、福島県の一部地域では泥や落ち葉が蓄積した側溝や雨どいなどで放射線量が比較的高くなる傾向があるとする調査結果を、政府や同県の原子力災害対策本部に伝えた。同県浜通り、中通りの市町村に対し、側溝の掃除をする際は短時間で行うよう、住民に注意喚起することを求めた。

 調査は、同委の調査機関である緊急事態応急対策調査委員が福島市内で5月24~25日に実施。県庁周辺の落ち葉がたまった側溝数カ所の放射線量を調べた。

 その結果、市内の空間線量率の毎時1~2マイクロシーベルトに対し、落ち葉や泥のたまった側溝の上では数倍になったという。

2011年6月2日木曜日

政府、関東4県で茶葉の出荷制限指示

・・・え?規制値超えたのに、制限せず・・・?

 政府は2日、茶葉から暫定規制値(1キロ・グラム当たり500ベクレル)を上回る放射性セシウムが検出されていた茨城県全県と神奈川、千葉、栃木の3県の一部地域に対し、出荷制限を指示した。

 茶葉は、生茶葉から乾燥させた荒茶にするとセシウムの濃度が5倍になるなど、加工段階で濃度が変わるため、どの段階で制限するか政府の方針が定まらず、制限が先送りになっていた。政府は同日、いずれの段階でも規制値を超えた場合、出荷制限の対象とすることを正式に発表した。

 出荷が制限されたのは、広範囲で規制値を超えた茨城県の全域と、神奈川県の6市町村、千葉県の6市町、栃木県の2市。福島、群馬両県でもそれぞれ1自治体で規制値を超えたが、今回は制限せず、継続監視する。

原発停止は長期化 東電資金繰り行き詰まりも

まったく、こんなときに政局がバタバタしてどーすんだ!

 内閣不信任案をめぐる政局の混乱で、電力危機が一段と深刻化する懸念がある。菅直人首相の要請による中部電力浜岡原発の全面停止で、各地の原発は定期検査後の再稼働に入れない状況にあるが、地元自治体が求める「安全基準」の提示は宙に浮いたまま。東京電力福島第1原発事故の賠償をめぐる政府支援の枠組みも関連法案成立のメドが立たず、東電の資金繰りが行き詰まる懸念が拭えない。行き当たりばったりの政策運営のツケは大きい。

 菅首相が法的根拠もないまま“政治判断”で浜岡原発停止を要請したが、浜岡だけを停止させる理由が曖昧で、立地自治体は「地元に説明できない」と猛反発。かえって原発不信を高めることになった。

 電力各社は、地元に配慮し、定期検査終了後の再稼働を見合わせており、全国54基のうち35基が停止する異常事態となっている。全国的に夏の電力不足が懸念されるなか、電力業界は「地元の理解を得るため、政府が先頭に立ってほしい」(電力会社首脳)と、悲痛な声を上げる。

 自治体は、再開に同意する上で、新たな安全基準を政府が示すことを求めているが、具体的な作業はほぼ手つかずの状態だ。政府内からは、「退陣する首相の独断のツケを負わされるのはたまらない」との不満も漏れる。現在運転中の原発もいずれは定期検査に入り、すべての原発が停止する事態も現実味を帯びてきた。

 東電の原発事故賠償も波乱含みだ。政府が決めた枠組みは、国が公的資金の拠出で支払いを援助するが、東電が全額支払い義務を負い、同社と電力業界が返済する仕組みだ。しかし、原発を推進した政府の責任が明確ではないことに民主党内からも異論が噴出。「政府内の調整すらできない状態」(経済官庁幹部)で、関連法案の閣議決定すらできないでいる。

 東電は「早晩、(賠償金の支払いによって)資金面で立ちゆかなくなる」(清水正孝社長)としており、法案の早期成立を求める一方で、金融機関からの追加支援の取り付けに奔走している。

 だが、金融機関は枝野幸男官房長官が東電向けの既存融資の債権放棄を要求したことに反発。政府との関係がギクシャクしており、追加融資による支援に応じるかは不透明な状況だ。

 東電の株価は2日、一時282円まで下落し、上場来安値を更新。米格付け会社が、東電を「投資不適格」に格下げし、市場からの資金調達は不可能な状況だ。東電が資金繰りに行き詰まれば、賠償金の支払いが滞り、被災者の生活再建や復興に大きな支障が及ぶのは避けられない。

<福島第1原発>食品の放射性物質の規制値改定を 安全委

基準を厳しくするんであれば、望ましいことですね。

 内閣府原子力安全委員会は2日、食品や飲料水に含まれる放射性物質の暫定規制値を見直す必要があるとの見解を示した。

 食品衛生法は放射性物質に関する基準がない。日本は東京電力福島第1原発の事故を受け、年5ミリシーベルト以下になるよう食品ごとの暫定規制値を設定した。これは、国際放射線防護委員会(ICRP)が行政による出荷制限の目安として勧告している数値の中で、最も厳しい数値。しかし、事故が長期化し実態に合わないとの声があり、安全委の代谷誠治委員も同日の臨時会で「暫定値を金科玉条のように使うのは望ましくない」と述べた。

2011年6月1日水曜日

震災で堤防損壊の5河川、警戒水位を引き下げ

ちゃんと整備しなおしてほしいですね!自然災害に、耐えられるような国つくりを。

 国土交通省は1日、東日本大震災で堤防が損壊した利根川など関東の5河川の警戒水位(氾濫注意水位)を引き下げ、うち久慈川など3河川については危険水位(氾濫危険水位)も引き下げると発表した。

 危険水位の引き下げ対象は久慈川、那珂川、霞ヶ浦のうち一部。堤防の損壊や沈下が激しいためで、久慈川は最大30センチ、那珂川は同50センチ、霞ヶ浦は同40センチ引き下げる。危険水位を超えると決壊の危険性が高まるため、同省は住民避難の判断を早めるように自治体に強く促している。

 一方、水防団出動の目安となる警戒水位については、利根川の中・下流域で同2メートル90、小貝川で同1メートル30、それぞれ引き下げると発表した。

「津波を過小評価」「水素爆発警戒が必要」 IAEA報告書素案

今後のためにも、しっかりと外部からの意見を取り入れてくださいね。

 東京電力福島第1原発事故の原因解明のため来日している国際原子力機関(IAEA)の調査団と日本政府の総括会合が1日、首相官邸で開かれた。調査団は日本政府が津波の危険性を過小評価していたことを指摘するとともに、原子力安全の規制当局が独立性を保ち、役割を明確にすることが必要だとする報告書の素案を政府側に提出した。

 素案はまた水素爆発の危険性を警戒し、低減するよう取り組むことが必要だとしている。

 津波の危険性に関しては、「原発の設計者や運営者はすべての自然災害のリスクを評価して備えを実施し、新たな知見が得られた場合は評価を更新すべきだ」とした。

 IAEAは2007年の調査でも、経済産業省原子力安全・保安院や原子力安全委員会の役割分担が不明確だとして、独立を保つ必要性を指摘していた。

 一方、現場作業員らの被曝(ひばく)と健康影響に関する長期的な追跡調査が必要ともした。原発事故の収束に向け東電が作成した工程表については重要性を指摘しつつも、新たな状況が起きた場合は修正が求められるとの見通しを示した。

 会合で、細野豪志首相補佐官は「政府の事故検証作業の題材に最大限活用したい」との意向を示した。枝野幸男官房長官も1日の記者会見で、「大変重く受け止める。より具体的な指摘を受ければ、それを踏まえて対応しなければいけない」と強調した。同時に「政府や現地の対応に一定の評価をいただいたが、一方で、こうした事態に備える準備や原子炉規制のあり方に厳しい指摘がなされた」と述べた。

 報告書は20日からウィーンで開かれるIAEAの閣僚級会合で公表する。日本政府からは海江田万里経産相が出席する見通しだ。

プルトニウム等の体内汚染軽減薬の承認了承-医薬品第一部会

この薬は、今回の原発事故の対応には有効ですか?有効なら、どんどん製造してください!

 薬事・食品衛生審議会の医薬品第一部会は6月1日、超ウラン元素(プルトニウム、アメリシウム、キュリウム)による体内汚染を軽減する日本メジフィジックスのジトリペンタートカル・アエントリペンタートなどの承認を了承した。それ以外に了承したのは、計10品目で、新しい作用機序の過活動膀胱治療薬、国内4種類目のDPP-4阻害薬、4週間に1回の投与で済む骨粗鬆症治療薬などが含まれている。厚生労働省は、今後1か月程度で正式承認する。

 ジトリペンタートカル・アエントリペンタートは、カルシウムや亜鉛を超ウラン元素で置き換えて尿中に排泄する。
 アステラス製薬の過活動膀胱治療薬ベタニスは、選択的β3アドレナリン受容体作動薬で、膀胱平滑筋の弛緩作用によって、過活動膀胱における尿意切迫感や頻尿などに効果を発揮する。

 日本ベーリンガーインゲルハイムの糖尿病治療薬(DPP-4阻害薬)トラゼンタは、単剤での使用で承認が了承された。
 既存のDPP-4阻害薬には、MSD/小野薬品工業のジャヌビア/グラクティブ、ノバルティスファーマのエクア、武田薬品工業のネシーナがあり、これらは単剤での使用のほか、他剤との併用も可能。
 小野薬品工業/アステラス製薬の骨粗鬆症治療薬リカルボン/ボノテオの50mg製剤は、ビスホスホネート系としては初めて4週間間隔での投与で済む。

 このほか承認が了承されたのは次の通り。
 ノーベルファーマの抗てんかん薬ホストイン▽小野薬品のコンピューター断層撮影による冠動脈造影における高心拍数時の冠動脈描出能の改善薬コアベータ▽グラクソ・スミスクラインの抗てんかん薬ラミクタールの双極性障害における気分エピソードの再発・再燃抑制の適応追加▽ファイザーの抗てんかん薬ガバペンの小児用量の追加▽中外製薬のC型慢性肝炎治療薬ペガシス・コペガス(併用)のC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善の適応追加▽協和発酵キリンの抗てんかん薬デパケンの片頭痛発作の発症抑制の適応追加▽興和の抗てんかん薬セレニカの片頭痛発作の発症抑制の適応追加