2011年6月17日金曜日

“釜石の奇跡”の生徒たちを大阪市へ招待・市職員ら寄付で 修学旅行中止で

嬉しい話ですね。こういったことにも、義捐金が回ればいいですね。

 東日本大震災の津波被害にあった岩手県釜石市の釜石東中学校で3年生の修学旅行が中止になったことを受け、大阪市の平松邦夫市長は17日、この中学の生徒を大阪市内に招待することを明らかにした。釜石市に対して行っている長期支援策の一環で、米映画のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」や大阪城などへの訪問を計画している。

 釜石東中は壊滅的な被害を受けた鵜住居地区に立地。震災時は徹底した防災教育の成果もあって生徒たちが近くの小学校の児童たちの手を引いて避難、登校していた全員が逃げ延び「釜石の奇跡」とも呼ばれた。ただ、校舎の被害は大きく、別の中学校を間借りして授業を再開している状態。生徒の8割の自宅は津波被害を受け、避難所生活も多いという。

 修学旅行をめぐっては釜石市内のほかの学校で実施のめどがたったが、釜石東中だけは中止に。支援を行っている大阪市教委の担当者が、釜石市教委から「修学旅行が中止になったことが心苦しい」と聞いたことをきっかけに招待が決まったという。

 数百万円かかるという修学旅行の費用は大阪市職員の寄付などでまかなう方針で、PTA団体や民間企業などにも賛同を募るという。また、生徒たちが行きたいと希望したUSJに市が協力依頼をしたところ無料招待を快諾したという。

 招待するのは、3年生の73人と教職員8人。10月上旬に3泊4日の行程で実施する予定で、大阪市内の中学生との交流行事も計画している。平松市長は「大阪を満喫してもらい、心に残る修学旅行にしてもらいたい」と話している。

0 件のコメント:

コメントを投稿