2011年6月1日水曜日

プルトニウム等の体内汚染軽減薬の承認了承-医薬品第一部会

この薬は、今回の原発事故の対応には有効ですか?有効なら、どんどん製造してください!

 薬事・食品衛生審議会の医薬品第一部会は6月1日、超ウラン元素(プルトニウム、アメリシウム、キュリウム)による体内汚染を軽減する日本メジフィジックスのジトリペンタートカル・アエントリペンタートなどの承認を了承した。それ以外に了承したのは、計10品目で、新しい作用機序の過活動膀胱治療薬、国内4種類目のDPP-4阻害薬、4週間に1回の投与で済む骨粗鬆症治療薬などが含まれている。厚生労働省は、今後1か月程度で正式承認する。

 ジトリペンタートカル・アエントリペンタートは、カルシウムや亜鉛を超ウラン元素で置き換えて尿中に排泄する。
 アステラス製薬の過活動膀胱治療薬ベタニスは、選択的β3アドレナリン受容体作動薬で、膀胱平滑筋の弛緩作用によって、過活動膀胱における尿意切迫感や頻尿などに効果を発揮する。

 日本ベーリンガーインゲルハイムの糖尿病治療薬(DPP-4阻害薬)トラゼンタは、単剤での使用で承認が了承された。
 既存のDPP-4阻害薬には、MSD/小野薬品工業のジャヌビア/グラクティブ、ノバルティスファーマのエクア、武田薬品工業のネシーナがあり、これらは単剤での使用のほか、他剤との併用も可能。
 小野薬品工業/アステラス製薬の骨粗鬆症治療薬リカルボン/ボノテオの50mg製剤は、ビスホスホネート系としては初めて4週間間隔での投与で済む。

 このほか承認が了承されたのは次の通り。
 ノーベルファーマの抗てんかん薬ホストイン▽小野薬品のコンピューター断層撮影による冠動脈造影における高心拍数時の冠動脈描出能の改善薬コアベータ▽グラクソ・スミスクラインの抗てんかん薬ラミクタールの双極性障害における気分エピソードの再発・再燃抑制の適応追加▽ファイザーの抗てんかん薬ガバペンの小児用量の追加▽中外製薬のC型慢性肝炎治療薬ペガシス・コペガス(併用)のC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善の適応追加▽協和発酵キリンの抗てんかん薬デパケンの片頭痛発作の発症抑制の適応追加▽興和の抗てんかん薬セレニカの片頭痛発作の発症抑制の適応追加

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