一体何のための施設だったのか。ヒドイ実態だったんだね。NPO法人として認めるのもおかしいし、クマも20年、よく我慢したね。って思うよ。
秋田県鹿角(かづの)市の秋田八幡平(はちまんたい)クマ牧場で、逃げ出したヒグマに襲われ女性2人が死亡した事故で、動物保護団体が以前から牧場の管理のずさんさを指摘し、改善を要望していたことが21日、分かった。クマが十分に餌を与えられず飢えるなど、劣悪な環境にあったことが、事故の原因のひとつだった可能性がある。
起こるべくして起こってしまった事故だったのか。NPO法人地球生物会議の野上ふさ子代表によると、同牧場ではマイクロチップによる個体識別を行わず、雌雄を同環境に置き、個体数の増えるがままに放置していたという。また、施設の不備から、クマを冬眠させないなど「習性への配慮も一切見られない」状態だった。
狭い中で多数飼育することで、クマに力関係が発生して餌が十分に行き渡らず、弱いクマは、やせこけ、飢えた状態に。野上代表によると「牧場は20年以上も、こうした状態だった」という。
団体では昨年11月、「危険のある特定動物を飼育するには、管理が不十分」などとして、飼育を許可する秋田県に質問書を提出し、改善を要求。県も牧場側に指導は行ったが、大幅な改善は見られなかった。質問書提出から5か月、事故は起きてしまった。
「(牧場の環境は)問題外ですよね」と憤りを隠さなかった野上代表。今後については「『閉園』したとしても、環境を改善し、子どもを増やさないようにして、寿命を全うするまで飼うしかない」と提案している。
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