当然ですよね。牛肉以外でも、しっかりと検査してほしい。
秋田県産の牛肉から高濃度の放射性セシウムが検出されるなどした問題を受け、秋田県内の小・中学校の給食で、2学期から牛肉の使用を控える動きが広がっている。
読売新聞の取材では11日現在、25市町村のうち、秋田市をはじめ17市町村で使用しないことを決定。継続して使うのは鹿角、大館、にかほ、八郎潟の4市町のみで、能代市と八峰町では、県が行っている県産牛の全頭検査の結果をみるなどして対応を決める。羽後町と東成瀬村では元々、牛肉を使う予定がなかった。
68の小・中学校を抱える秋田市教育委員会は7月下旬、給食に牛肉を使わないことを決定。通常、献立は4か月前に決めるため、既に2学期には「牛ごぼう丼」などが予定されていたが、急きょ、別の品に変更した。担当者は「牛肉は高価なため、元々年3、4回しか使わない。1回に一人当たり20~50グラムほど。他の献立に代えても支障はない」と話す。
同市の穂積志市長は7月末の記者会見で、「給食の食材は当然、放射性物質が含まれていないものがベスト。(国の)規制値を下回っていれば安全といえるのか明らかでなく、安全性が確保されるまでは規制が必要だ」と説明した。
同じく使わないと決めた横手市教委の学校給食課の担当者は「牛肉を使った献立は牛丼、ハヤシライスなど人気メニューが多い。子どもたちは残念がるだろう」と話す。
美郷町教委は昨年から、町の「B級グルメ」として売り出し中の、町産牛肉や野菜を使った混ぜご飯「美郷まんま」を給食に取り入れている。子どもたちにも好評で、夏休み明け早々に予定していたが、中止した。担当者は「子どもたちに地元産食材のおいしさを伝えたいのに残念。早く安全が確保され、また使えるようになってほしい」と話した。
一方、鹿角、大館、にかほ、八郎潟の4市町は、安全性が確認された県内産の牛肉だけを使っていることなどを理由に継続して使う。
鹿角市教委の担当者は「使っているのは鹿角市産牛100%。飼料も市内の2010年産に限定している。牧草からも基準値以上の放射線量が出ていないので問題はない」と話している。
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