そうですよね、しっかりと伝えていかないと・・・
自らの被爆体験を基に、漫画「はだしのゲン」を描いた中沢啓治さん(72)が平和記念式典に初めて参列し、「核兵器のむごさをしっかり語り継ぐことが大切だと改めて感じた」と話した。
白内障のために現役を退いた後、講演会で体験を伝えている。これまで「白いハトが飛ぶようなセレモニーで、原爆の悲惨な現実を隠している」と式典への参加を見送ってきたが、昨秋、肺がんで生死の境をさまよい、「これも広島の一部。自分の目で確かめたい」と考え直した。
中沢さんは、式典で黙とうをささげた時、負傷者の水を求める声が聞こえ、歩く姿がまぶたの裏によみがえったという。平和宣言に被爆者の体験が引用されたことを「当時を知る人はどんどん減っている。何が起きたのか、伝えていく上で必要だ」と評価した。そして、東日本大震災の被災者を気遣い、「僕たちは66年間、つらい時も自分を奮い立たせ、前を向いてきた。よみがえった広島の姿が、今、苦しんでいる福島の人たちの支えになれば」と語った。
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