2011年8月25日木曜日

<不適切発言>福岡教育大が外部講師の講演記載論文集を回収

難しい問題ですよね・・・でも、相手を攻撃するようなことはしてはいけないと思います。


 福岡教育大(福岡県宗像市)が09年に福岡市で開いた講演会で、外部講師が校区内に同和地区がある中学校教諭の困難ぶりをユダヤ人が大量虐殺された収容所にたとえ「アウシュビッツ」などと発言していたことが分かった。大学側は講演録を記載した紀要(論文集)を発行し関係機関などに送っていたが、不適切な点があったことを認め、回収作業を進めている。

講演会は09年8月、開かれ、福岡県内の小中学校の教職員が参加した。スクールカウンセラーの経験を持つ愛知県内の私立大の男性教授が外部講師として招かれ、「対応困難な保護者の見立てとその対応」のテーマで約2時間話した。

教授は、中学校教諭が保護者に金銭を要求されたり、うつ病で休職した事例などを紹介。同和地区がある中学校教諭から相談を受けた際に「ここは学校なんかじゃない。アウシュビッツ」などと発言したという。

講演録は大学の数人の編集委員会がまとめ、チェックした。紀要はA4判で昨年3月に発行され、全国の教員養成系大学や近隣の自治体、小中学校などに149冊を送付した。しかし、7月初めに福岡県教委が問題点を指摘。大学側も認めて宅配業者による回収を進め、既に146冊を回収したという。

大学は「人権教育上重要な問題であり、差別を助長する恐れがある」として紀要の内容を公表していないが、「不適切な記述があった。二度とあってはならない」と話している。今月12日、外部専門家を含む調査委員会を設置し、掲載に至った経緯などを調べている。

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