千葉県は29日、同県野田市の産業廃棄物処理業者「エバークリーン」が、埼玉県加須市の同社所有地に脱水汚泥約500トンを無許可で一時保管し、この汚泥から1キロ・グラム当たり最大7190ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。
埋め立てが可能な国の基準(同8000ベクレル)を下回っているが、両県の指導を受けて同社は20日までに汚泥を野田市の事業所に戻し、飛散防止措置を取った。
両県や同社によると、同社は汚泥をセメント原料として販売していたが、3月に販売先から購入を拒否され、自主検査したところ、最大6万2700ベクレルが検出された。事業所内で保管しきれなくなり、加須市の所有地に運び、埼玉県に報告したところ、産廃の保管許可を取っていないことが判明した。
汚泥は、福島県を含む東北と関東の自動車洗車場から廃水を収集、脱水したもので、セシウムは自動車に付着していたとみられる。
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