こういう人たちがいないと、社会は回らないよね。でも全員がそうとは限らないのも事実。
大きな盛り上がりを見せたAKB48の第4回選抜総選挙。メンバーに熱狂するオタク男性の姿をみて、“イケてないし、モテないんだろうな…”、と思った人は考え方を改めたほうがよさそうだ。「彼らはとても夫向きなんです」――こう話すのは『「ゆるオタ君」と結婚しよう!』(講談社)の著書がある、マーケティングライターの牛窪恵さんだ。AKBファンの男性と、そうした男性と結婚した女性に取材を重ねた牛窪さんは、AKBオタクの男性に多くの“モテ要素”があることを確信したという。以下は牛窪さんの解説だ。
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一昨年の秋ごろから、“オタ婚活”が盛り上がりを見せています。当初はオタク同士の男女が知り合う婚活イベントが中心でしたが、次第にライトなオタク“ゆるオタ”の女性も参加するようになりました。そして最近、オタクの男性をターゲットにするオタクではない女性も増えてきています。女性にとっては30才までに結婚して30代前半に子供を産みたいというのがひとつの目安になっていて、こうしたなかで当初は“圏外”だと思っていた男性にアプローチするケースが増えてきているのです。
ゆるオタの男性は結婚相手としてオススメで、とくにAKB48にハマっているゆるオタの男性は夫として最適であるといえます。ゆるオタですから、AKB48のCDをひとりで20枚も30枚も買い集めていたり激しくオタ芸をやったりするような男性より、もう少しゆるくハマっている人を指します。
オススメの理由のひとつは、女性に対して強いリスペクトがあるからです。AKB48は、“裏側”をすごく映しますよね。例えばドキュメンタリー映画で、舞台裏では酸欠になりながらもステージでは笑顔で歌うメンバーの姿も映している。そういう姿を見て女性が陰で頑張っていることを、初めて知ったオタクの男性が非常に多いんです。そうしたことから、彼らには働く女性を応援する気持ちがすごくある。結婚後、イクメンになる可能性も高いと思います。平日の握手会や劇場でのライブにも行っているので、会社に有給休暇を申請するのに慣れていたりもする。家事や育児のための時間を割くのにも、それほど負担にならずにできるのではないでしょうか。
それにAKBオタクには、まじめで博識な男性が多いです。彼らの多くが、AKB48のぐぐたす(Google+)を利用したり、2ちゃんねるの地下アイドル板や、メンバーのブログや、ファンのサイトなどを毎日のようにチェックして情報収集をしています。こうしたサイトの情報だけでもかなりの量になります。サイトでは、ファン同士の書き込みも次々に重なっていくので、倍々ゲームで情報が増えていきます。それを知識として日々、蓄積していくのには、高度な情報スキルを必要とするはずです。
年収でのプラス面もあります。AKBオタクには、秋葉原が“聖地”ということもあって理系が多いのが特徴です。理系の学部出身の男性は、文系の学部出身の男性と比べて平均年収が42万円高いというデータがあります(2011年 経済産業研究所調べ)。理系の男性は、いかに無駄をなくして効率よく行うかを考えるので、何ごとも順序立って考えられるんですよね。これは家事や育児にも向いていると思います
このように、AKBオタクは、夫として女性が求める要素を多く持っています。婚活中の女性は、彼らのようなゆるオタ君も対象として考えてみては? 秋葉原にはAKB48カフェがあり、女性の姿もけっこう目立ちます。こういったリアルの場やAKBファンのSNSで出会いを探すのもひとつの手だと思います。
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