2012年6月6日水曜日

21年間、がんと壮絶闘病=手術16回、前向き姿勢貫く―寛仁さま

壮絶な闘病だったのですね・・・まだお若いのに。ご冥福をお祈りします。




 三笠宮家の寛仁(ともひと)さま(66)は1991年に食道がん手術を受けた後も、舌や喉などにがんが見つかった。手術は今年3月で16回に上り、主治医はこれ以上、手術は難しいとの見通しを示していた。がんとの闘病は21年間に及んだが、闘病記を出版し、今年1月の約10時間に及ぶ手術をためらうことなく承諾するなど、前向きな姿勢を貫いた。
 最初の食道がん以降、95年の下咽頭がんまで6回の手術を受けた経験を、健康雑誌に連載。がん発見から術後の痛み、人生観などを赤裸々につづった。連載は「癌(がん)を語る」(主婦の友社)として99年に出版され、寛仁さまはがん患者や一般の人から連載中に大きな反響があったとして、「何らかの形でお役に立つのであれば、労苦の甲斐(かい)があった」と記していた。
 2003年に再び咽頭がんが見つかり、その後も喉の手術を繰り返した。08年5月には肺炎防止のため、喉頭をふさぐ手術を受けた結果、自力発声ができなくなった。しかし、その4カ月後には人工の電気喉頭を使って「寛仁親王杯」の剣道大会に臨席。10年にはトルコを公式訪問した。
 11年5月には東日本大震災の津波被害を受けた宮城県東松島市の航空自衛隊松島基地を訪れ、救援活動に当たる隊員を激励。その2カ月後、中咽頭に見つかったがんの切除手術を受け、同年12月には顎の右下部にがんが見つかった。
 今年1月の手術後、執刀医の海老原敏・佐々木研究所付属杏雲堂病院長(現名誉院長)は記者会見で、「殿下は病気に対してずっと前向きで、今回の手術も全くためらうことなく承諾された」と語った。
 3月の手術はがん再発ではなく、自身の希望で経口摂取を可能にするのが目的だった。手術後、体力回復のリハビリにも取り組んでいた。 

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