公人が、こういう発言はよくないんじゃないんですかねー。
東京都の青少年健全育成条例の改正案に漫画家や出版社が「表現の萎縮を招く」などとして反発し、石原慎太郎都知事が実行委員会を務める「東京国際アニメフェア」への出展を取りやめた問題に絡んで、石原知事が過激な発言をした。
漫画家や出版社側が「アニメフェア」に対抗して開催を計画していたイベントが東日本大震災で中止になったことについて「ざまあみろ」と述べたものだ。後に撤回・謝罪に追い込まれた「天罰」発言と同様、震災発生を肯定的にとらえているともとられかねない発言だ。
■「エロマンガって言うのを読んだことがあるんですか」
発言が飛び出したのは、動画投稿サイト「ニコニコ生放送」の新番組「田原総一朗 談論爆発!」。2011年5月17日夕方の初回放送で、石原氏がゲストとして約1時間にわたって登場。延べ2万5000人が視聴し、約4万6000件のコメントが寄せられた。
条例案に対する一連の批判について、石原氏は
「その連中に聞きたいんだけどね、僕らが対象にしているね、エロマンガって言うのを読んだことがあるんですか。自分で読んでみなさいって」
と、成人向けマンガの内容を批判。その上で、
「まあ、それは目をつぶってやろうと。ただ、その本をね、子どもの手の届くところに置くなっていう条例を作ったわけ。なんでこれが言論統制なの」
と、条例案への批判は当たらないとの見方を示した。
田原氏が、
「例えば大人の本でも、ヌードが多い本なんかは、ビニールで囲ってある。その程度のことをやれってことでしょ?」
と同調すると、石原氏は「そうですよ」と応じた。さらに田原氏は、石原氏の過去の作品について
「全部レイプなんだよ。しかも集団暴行。『そんなこと書いてたのが何を言うか』って思ってた」
とも指摘した。
■条例改正案には、角川書店などが激しく反発
これに対して、石原氏は特段の反応は示さなかったものの、条例案に対する反発が起こった時期のことを振り返って、
「大きな出版社までが何を被害妄想かなんか知らんけどね、アニメフェアやったらね『あんなとこ行かない。おれたちは幕張でやる』って言ったらね、震災が来てね両方ともパーになった。ざまあみろってんだよ」
と発言した。
条例改正案をめぐっては、角川書店などが激しく反発。2011年3月下旬に東京ビッグサイト(東京都江東区)で予定されていた「東京国際アニメフェア」(実行委員長: 石原都知事)への出展をとりやめ、対抗する形で同時期に「アニメコンテンツエキスポ」を幕張メッセ(千葉市美浜区)で開くことを表明していた。結果的には両イベントともに東日本大震災の影響で中止された。
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