是非、官民一体となってクリーンエネルギーの開発・普及に努めてください。
中国電力(本社・広島市)が、広島県福山市箕沖町で建設を進めている大規模太陽光発電施設(メガソーラー)「福山太陽光発電所」で太陽電池パネルの設置が完了し、25日、報道陣に公開された。太陽光発電は福島第1原発の事故を受けて注目を集めているが、メガソーラーとしては中国地方初。試験運転などを経て、12月からの本格稼働を目指す。
同発電所の敷地は県東部臨海部にあり、電力需要の伸び悩みから平成9年に計画を断念した火力発電所の予定地(約20万平方メートル)。昨年10月に着工し、今年1月から太陽電池パネルの設置工事に着手。約4カ月をかけて1万6544枚のパネルを並べた。パネルの総面積はマツダスタジアム(広島市)約2個分にあたる約4万5千平方メートル。
中国電力として初めての電気事業用メガソーラーで、過去4件の受注実績がある東芝が発電プラントを一括受注。発電出力は約3メガワットで、一般家庭約1千世帯が年間に使用する電力量(368万キロワット時)をまかなうことができる。さらに年間約2100トンのCO2削減効果があるという。
中電の平野正樹執行役員経営企画部門部長は「エネルギー密度が低いため、福山のように広い面積があり、日照時間などの条件がクリアできる場所があれば今後も開発を進めたい」と話した。
メガソーラーに関しては、電気事業連合会が平成32年度までに、電力会社10社合計で全国約30地点で約140メガワットのメガソーラーを計画。年間発電量は約1億5千万キロワットで、一般家庭約4万件分の電気使用量に相当する。
また、ソフトバンクの孫正義社長は、メガソーラーを全国に10カ所建設する計画を検討しており、関西広域連合が同建設計画への協力を検討するなど、福島第1原発事故以降、急速にクリーンエネルギーへの期待が高まっている。
一方、大阪では昨年10月、関西電力が堺市西区の大阪湾臨海部で電力会社としては全国初のメガソーラーとして営業運転を開始。今年10月には最終工事を終え、発電出力10メガワットで全面稼働する見通し。
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