ユッケ好きな人も大勢いますよね。でも、やめておいたほうが懸命ですね。
焼き肉チェーン店「焼肉酒家えびす」の集団食中毒は拡大の一途をたどっている。4人の死者を出したほか富山、福井、神奈川の各県で死亡者を含め計94人(6日時点)が食中毒の疑いがある。人気のユッケに潜んでいた猛毒の大腸菌、O(オー)111。専門家は「新鮮にみえても菌が付着していれば中毒になる」と警鐘を鳴らしている。
焼き肉店では定番のユッケ。加熱しない生肉の怖さを改めて思い知らされたが、新鮮ならつい食べたくもなる。だが、新しければ安全というわけではないようだ。
東京都福祉保健局では「食べ物が新鮮であっても菌が付着していれば(中毒になる)可能性はある」と警告。においやいつもと味が違う…などで容易に判断できるものではなく、加熱をするなどの対処をしない限りは危険という。
『日本焼肉物語』(知恵の森文庫)などの著書があり、焼き肉に詳しい山梨学院大学の宮塚利雄教授は「生肉は管理が非常に難しいので、私はまず口にしない」と話す。
「毎年、夏になると必ず食中毒が出るように生肉や内臓の管理は非常に難しい。経営者がテーブルで直々に『これは絶対に安全だから大丈夫』といえば信じないこともないが普段は食べません」
富山、福井両県警の合同捜査本部は6日、業務上過失致死容疑で「えびす」を展開するフーズ・フォーラス(金沢市)や関係先を家宅捜索した。今後、どのような展開をみせるのか。
元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士は、フーズ側が刑事責任を認めれば、「1カ月以内に新たな展開があるだろう。逆に認めなければ、慎重に捜査を進めるため、結論が出るまである程度時間がかかる」。今後1カ月がひとつの目安になりそうだ。
責任を問われるのは店の衛生管理責任者や調理した担当者となるが、勘坂康弘社長ら経営幹部に責任追及が及ぶことも考えられ、「肉の一部がすでに処分されてしまうなど証拠隠滅ともとられかねない行動もあった。これを捜査当局がどうとらえるかが今後の展開を左右する」とみる。
業務上過失致死傷罪の法廷刑は、5年以下の懲役もしくは禁固または100万円以下の罰金。「複数の死者が出ているため、禁固3年以上の判決が出ることもあり得る」と指摘した。
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