2011年5月15日日曜日

早い段階でメルトダウン 1号機の冠水「断念」、汚染水の循環にも難問

発表がされるようになってきましたね。リアルタイムの情報を!!

 福島第1原発1号機の原子炉建屋地下にたまっているのが発見された約3千トンの水。東京電力は、原子炉からの漏水によるものとして、格納容器ごと水で満たして核燃料を冷やす冠水(水棺)作業を「断念」し、工程表見直しへの影響は避けられない情勢だ。たまり水の外部拡散を防ぐためにも、原子炉に再び循環させるルートを模索するが、高い放射線量が障害になり、工事は難航が予想される。(原子力取材班)

 「格納容器やそれにつながる圧力抑制室から漏れた水がたまったとみられる」

 東電が14日に発表した、新たなたまり水の存在は、それまでの冠水作業が「夢物語だった」(東電関係者)ことを示した。

 4月17日に公表した工程表では、3カ月後までに1、3号機の冠水を完了させる予定だったが、「トップランナー」(原子力安全・保安院の西山英彦審議官)の1号機の頓挫で、計画は暗礁に乗り上げた。

 東電は、1号機炉心に1万トン以上を注水したが、少なくとも3千トン近くが行方不明になっており、格納容器から漏れて地下にたまったとみる。

 このまま冠水を続けてもたまり水が増え、原子炉建屋外に漏れ出す危険性が高まることから、東電は、このたまり水や格納容器に残る水を圧力容器に循環させて「再利用」する方法を検討している。

 だが、1号機は津波到達後の比較的早い段階で「炉心溶融(メルトダウン)」したとみられ、地下のたまり水は高い放射線量が予想される。東電も「循環し続けるだけでは核燃料に触れるたびに放射能が強まるため、浄化処理をした上で原子炉に戻さざるを得ない」としており、新たな設備が必要になる。

 一方、原子炉建屋1階では毎時2千ミリシーベルトという極めて強い放射線を観測している。新たな設備や配管を設置する作業は遠隔操作のロボットでは難しく、現場で資材の組み立て、溶接などに当たる作業員の被曝(ひばく)対策を迫られるのは必至だ。

 こうした作業を進める間も、注水による原子炉冷却を止めるわけにはいかず、たまり水が増える危険性は消えない。

 日本原子力学会の沢田隆副会長(原子力安全工学)は「たまり水は原子炉建屋に隣接するタービン建屋に一部流れ込んだ可能性がある。早期に作業を進めないと海などへ汚染が拡大し、さらなる問題が生じかねない。時間との闘いになっている」と指摘している。

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