2011年5月21日土曜日

「連れて帰ってくっから」=約束守れなかった祖母-5人死亡の幼稚園・宮城

本当に悲しい出来事ですね。何が正しい行動かわからなくなってしまったのでしょうかね。沿岸部になぜ行ってしまったのでしょうか。



 「明日香を連れて帰ってくっから」。東日本大震災の直後、宮城県石巻市の日和幼稚園の送迎バスが沿岸部へ向かい、津波に巻き込まれ園児5人が死亡した。その中の一人、佐々木明日香ちゃん=当時(6)=の祖母石坂市千代さん(55)は「約束を守れなかった」と今も悔やみ続けている。
 震災翌日の12日、石坂さんは「園は高台にあって無事なはず。明日香が迎えを待ってる」と、夜が明けるとすぐに家を飛び出した。別の場所を当たるという明日香ちゃんの両親に「必ず連れて帰る」と約束した。
 浸水し、胸の辺りまで水が迫る場所もあったが、無我夢中で歩いた。普段は歩いて30分で着く距離を3時間かけ、ようやく幼稚園にたどり着くと、「津波に巻き込まれたかもしれない」と聞かされた。その場で泣き崩れ、津波の後に起きた火災で焼け焦げた街を前に、「ばあちゃん、迎えに来たよ」と叫び続けたという。
 気力、体力ともに限界だったが、帰りを待つ両親に知らせるのは自分しかいないと、びしょぬれのまま自宅へと引き返した。
 13日早朝、駆け寄ってきた明日香ちゃんの両親に石坂さんは「ごめん。連れて帰れねがった」と声を絞り出した。
 震災後しばらくたってから、石坂さんは「自分たちは高台に逃げようとしていたのに、坂を下って沿岸部に向かおうとしていた送迎バスを見て不思議に思った」という知人の話を耳にし、孫の死に対し疑問を募らせたという。
 日和幼稚園は21日、4回目の遺族説明会を開いた。前園長(66)ら当時の職員が遺族の質問に答えたが、参加した明日香ちゃんの両親は「誠意は感じられなかった」と不満を述べた。 

0 件のコメント:

コメントを投稿