2012年7月22日日曜日

その爪の餌食になりたい!? 猛禽類あり、石盛りあり…最新ネイルアート事情

まぁ、そういう人増えたよね。でもニュースにするほど新鮮な話題じゃないことに違和感。


猛禽(もうきん)類のように長く鋭くのびた爪、キラキラ小石を小山のように盛り上げた爪…関西最大級のネイルイベント「アジアネイルフェスティバル」(日本ネイリスト協会主催)が今月8日、9日にインテックス大阪(大阪市住之江区)で開かれた。「これが、爪?」と思わずのけぞるようなデザインから、精巧な絵画のようなデザインまで、最新ネイルの動向を知ろうと、約2万人の来場者は熱心に見て回っていた。

■オフィスでは不向きです

 会場には美容関連企業など37社が出店、最新のネイルグッズなどを展示したり、ネイリストによるレッスンや、体験コーナー、技術を競うコンテストも行われた。

 会場内の出展者も来場者も、華やかなネイルをほどこしていたが、もっとも目を引いていたのは、まるで猛禽類のように長くのびた爪の持ち主、南部佳子さん。福岡市内でネイルサロンを経営している。「英語でstiletto(ピンヒール)と呼ばれるロングネイルはメキシコやロシアでは人気のネイルスタイルです。オフィスには不向きな長い爪ですが、若い主婦層には人気です」と南部さん。人工爪のスカルプチュアには、波打つようなデザインが施されている。獲物を狙うような長い爪は迫力の一言。この爪のまま、来場者にネイルアートを施していた。

■気になる日常生活

 ネイル用品を取り扱う「TAT」(本社・兵庫県西宮市)のブースをのぞくと、「ビジュー」と呼ばれる小さな石などを盛り上げ、こんもりと立体的な爪の女性が「こんにちはー」と出迎えてくれた。よく見せてもらうと、小さな爪の上に、リボンの飾りもあればキラキラひかる石、ハート形がキーホルダーのようにぶら下がる「チャーム」まで施されている。一体こんな爪で髪の毛は洗えるのかと聞いてみると、「ブラシで洗うんですよ」とにっこり。「家事も、なんとか最低限はこなせます」と答えてくれた。

■男性ネイリストも…

 男性ネイリストの姿も発見。ベトナム出身のトラン・グエンさんは、ワールドチャンピオンにして、400以上のトロフィーを持っているという、トップネイリスト。その技を少しでも学びたいと、携帯電話のカメラを片手に画像を収める女性たちが二重、三重に取り巻いていた。

 「ネイルラボ」(東京都渋谷区)のブースでは、愛らしいサンリオのキャラクター「キキ&ララ」と「ハローキティ」のネイルシールを発見。「元気な赤がイメージのキティは10代に、優しいブルーとピンクがイメージであるキキララは、爪に施しても違和感がなく、20代後半の女性に人気です」と同社の古川仁美さん。もちろん、古川さんの爪にもキキ&ララが。

■最近の人気はナチュラルなデザイン

 華やかで派手なネイルに驚かされたが、実は最近はナチュラルなデザインの人気が高まっているという。日本ネイリスト協会常任本部認定講師の兼光アキ子さんによると、「以前は倖田來未さんや浜崎あゆみさんといった、女性のアーティストに代表されるロングネイルが主流でした。近頃は短めで、ベージュやスモーキーピンクなど、ナチュラルで自然な色目のネイルを好まれるようになりました。これは、サロンが増えたこともあり、日常使いにする人が増えてきた証ですね」。

 ネイルサロンが増えたことで値段も手ごろになり、「美容院へ行くように毎月ケアに訪れる人も増えました」と兼光さんは話している

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