2012年7月18日水曜日

放射線と向き合う…保養の取り組み

そこに居住しないのが一番なんだろうけど・・・そうもいかないんだろうからね。できることはしてあげてください。


 放射線のストレスを抱えながら、福島県内で子育てを続けている人たちは少なくない。夏休みなどを利用して福島を短期間離れ、日頃のストレスなどから解き放つ「保養」の取り組みが各地で行われている。

 保養の取り組みは、1986年に起きたチェルノブイリ原発事故の周辺地域でも行われている。これまでチェルノブイリに何度も足を踏み入れ、東北の被災地でも支援活動を続けている諏訪中央病院名誉院長の鎌田實さんは、「子どもは新陳代謝が早く、1か月程度の保養でも体内に取り込んだ放射性物質をかなり排出できる。日本でも、福島の全員の子どもたちが保養に出かけられる仕組みを国がつくるべきだ」と主張する。

 東京都世田谷区では3月下旬から4月上旬にかけ、保養プログラム「ふくしまっ子 リフレッシュin世田谷」を開催した。計18家族50人を受け入れ、区内にある砧公園などで思いっきり外遊びをしてもらった。東京ディズニーランドや台場に遊びに行ったり、買い物に出かけたりした家族もあり、それぞれの家族は思い思いの楽しいひとときを過ごした。プロジェクトを企画した「福島の子どもたちとともに・世田谷の会」代表の星野弥生さんは「ホームページで参加者を募ったところ、あっという間に募集定員に達し、希望者の多さに驚いた」と話す。

 同会では、夏休みにも8月に2回、5、6泊の保養プログラムを行う。春休みの時の2倍となる計約100人を受け入れる計画だが、6月中旬には応募者が定員を3倍以上、上回った。星野さんは「春のプログラムでは、福島の人たちとの交流も深まり有意義だった。原発事故が収束するまで、この活動を続けていきたい」と意気込んでいる。

 星野さんたちのような活動は全国に広がっている。以下のサイトでは、各地の保養プログラムについて紹介している。

・母子疎開ネットワーク「hahako」(http://hahako-net.jimdo.com/)
・ほよ~ん相談会(http://hoyou.isshin.cc/)

 保養プログラムの参加者は、どのような気持ちで保養先に向かうのだろうか。

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