2012年5月17日木曜日

<金環日食>始業時間ずらす学校相次ぐ 交通事故警戒


またとない絶好の機会なんだから、会社も学校もしっかり対応練って欲しいね。悲しい事故が起こらないように・・・




 日本国内の広範囲で金環日食となる21日朝、始業時間を通常から前後にずらす学校が相次いでいる。「天体観測の絶好の機会」と捉えて観察に専念させる狙いもあるが、主な目的は登校時の安全確保。脇見運転などによる交通事故の多発が懸念されており、文部科学省の対応を踏まえて警察庁も、全国の警察本部に万全を期すよう文書で注意喚起した。


 今回の日食は、東京では午前6時19分に始まり同9時2分に終了する。最大の見どころである金環日食は同7時34分。全国各地で最大食が見られるのも7時台で通勤・通学時間帯と重なる。

 天文の専門家でつくる日本天文協議会などが35都道府県の学校教職員ら142人に問い合わせたところ、52%が自分の学校では始業時間をずらしたり、希望者の早めの登校を認めたりすると回答。通常登校は33%にとどまった。千葉県の私立高校と岐阜県の公立小学校各1校は休校にしたという。

 毎日新聞の取材では、神奈川県の相模原市や秦野市、座間市、静岡県焼津市の全小学校で一斉に登校時間を変更。宇宙航空研究開発機構の研究所がある相模原市は57校で登校時間を約1時間早め、13校では逆に30分~1時間遅らせて家庭や地域での観察を奨励する。この他、学校ごとに変更を予定している自治体も多数ある。

 東京都内では、文京区の小学校3校が登校時間を1時間早め、江戸川区や東久留米市などでは遅らせる小学校も。中高一貫の麻布学園は創立記念日と振り替えて21日を休校とするが、こちらは安全確保よりも観察に専念してもらおうとの配慮だという。警視庁交通総務課は全102警察署に安全対策を要請。金環となる前後の21日午前7~8時、幹線道路や事故の起きやすい交差点に赤色灯を持った警察官を重点配置して監視する。

 ◇直視しないで

 一方、日本天文協議会や日本眼科学会など3団体が17日、都内で記者会見を開き「安全な観察を」と呼び掛けた。交通事故と並んで危惧される目の障害に言及し、直接2秒間太陽を見るだけでも網膜症になる危険性があると指摘。0.2秒程度見ることを10回繰り返しても危険性は同じという。曇天だからといって日食用観測グラスを外して見るのも危険で、ピンホールで壁に投影するなど間接的な観察方法を推奨している。

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