2011年10月6日木曜日

米アップルのスティーブ・ジョブズ氏死去…新iPhone発表日に

8月にCEO辞任してから、早かったですね・・・体調不良は、以前から言われていましたが・・・ご冥福をお祈りいたします。


 米電子機器大手アップルは5日夕(日本時間6日朝)、共同創業者のスティーブ・ジョブズ前最高経営責任者(CEO)が同日死去したと発表した。56歳だった。2004年に膵臓がんが発覚。半年後に復帰したが、今年1月から病気療養のため休職し、8月にCEOを辞任していた。多機能携帯電話や多機能端末など革新的な製品を生み出したカリスマ経営者の死去は、同社の株価や経営などにも影響しそうだ。

「今日、スティーブ・ジョブズ氏が死去したことを発表するのは、悲しみに耐えません。彼の情熱とエネルギーはわれわれの生活を豊かなものにした。彼のおかげで世界が良くなったと信じる」

アップル幹部は5日、こう声明を発表した。同社のHPには「スティーブ・ジョブズ 1955-2011」という見出しで、ジョブズ氏の遺影が掲げられた。

ジョブズ氏は夫人と4人の子供に看取られて旅立ったといい、家族は「本人は安らかに眠りました。しばらくは、プライバシーを守るため、そっとしてほしい」とのメッセージを発表した。

ジョブズ氏は2004年4月に肝臓の移植手術を受けて以来、さまざまな健康上の問題に悩まされていた。今年8月、同社のCEOを辞任し、取締役会長に就いていた。

この際、ジョブズ氏は、アップル関係者に宛てた手紙で「CEOとして責務と期待に応えられない日が来れば、皆さんに知らせると言ってきた」とした上で「残念だがその日が来た」と記していた。

同社は5日、スマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)4S」を正式発表したばかり。その直後の訃報に関係者は大きな衝撃を受けている。

ジョブズ氏は、1955年2月24日、米サンフランシスコ生まれ。高校時代に、後のアップル社の共同創業者となるスティーブ・ウォズニアック氏と出会い、コンピューター開発に目覚めた。

オレゴン州リード大を半年で中退。コーラの瓶を売って食いぶちを稼ぎながら放浪生活を送る一方、哲学や西洋書道に傾倒していった。75年、ウォズニアック氏とともに「AppleI」を共同開発し、翌年「AppleII」が大ヒット。アップル社設立と同時に、株式公開で2億ドルもの上場益を手にした。

84年に初代「マッキントッシュ」を発売したが、社内の対立から85年に退職。翌年、世界屈指の映像制作会社「ピクサー・アニメーション・スタジオ」を設立した。97年、経営悪化に悩むアップルに復職し、2000年に最高経営責任者(CEO)に。「iMac」や「iPod」の大ヒットで業績を急回復させた。

その後も「iPhone」、「iPad」などで市場を席巻。ネットをベースにあらゆるメディア端末を有機的に結びつける「クラウドコンピューティング」の分野も確立し、11年4~6月期決算で過去最高の売上高と最終利益を計上。同社を株式総額で世界最大のIT企業に成長させた。

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