2011年10月5日水曜日

「寒さで目覚め」「体動かない」宮城県の仮設「冬越え心配」

その地域の特性にあった仮設住宅を、最初から作るべきだったんだろうなあ・・・資材不足で厳しいか・・・


 東日本大震災の被災地では、迫り来る冬の寒波に備え、仮設住宅の寒さ対策が急務になっている。

仙台市の仮設住宅。無職の二瓶(にへい)けい子さん(78)は5日、朝方の冷え込みで目が覚めた。部屋の窓から伝わる冷気が部屋全体に充満し、2枚重ねの毛布も役に立たない。「やっと猛暑が過ぎたと思ったら、もう冬だ」と顔をしかめる。

仮設住宅は密集しているため部屋は日当たりが悪く昼間でも底冷えする。「寒さに慣れておかないと冬本番はもっとつらい」と、暖房設備は極力使わないようにしている。震災直後の寒さの記憶が重なり、つらい気持ちになることも増えた。

「天気と一緒に、心も暗くさびしくなっていくみたい。いつまでこの生活が続くのか、気がふさぎます」

無職の庄司二男(つぎお)さん(79)は寒さで体が硬くなり、動かすのがおっくうになり始めた。「仮設での冬越えは心配」と、今年は早めにこたつとストーブを用意した。備えは万全だが「冬は外出の機会は減る。部屋でできることも限られるし、楽しみは少なくなるなあ」と残念そうだ。

宮城県はプレハブ式の仮設住宅約1万4千戸について壁の断熱材を補充し、窓の2重ガラス化を進めることを決めた。今月中に着工し、年内には完了する見通しだ。

衆院東日本大震災復興特別委員会では5日、小宮山洋子厚生労働相が石油ストーブの配備などで仮設住宅の寒さ対策に万全を期す考えを示した。

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