残念でしたが、これからも更に研究を深めていっていただけるといいですね!
今年のノーベル医学・生理学賞の受賞対象となった自然免疫の研究分野では、大阪大の審良(あきら)静男教授(58)も世界的に知られていたが、受賞を逃した。審良教授は3日夜、「免疫学は大変奥が深い学問なので、この先も自らの研究分野を深めていこうと思う」とのコメントを発表した。
自然免疫は、体に侵入した細菌などの異物を取り除く重要な免疫システム。審良教授は今回受賞したホフマン、ボイトラー両博士とともに2004年のコッホ賞を受賞したほか、昨年の慶応医学賞、今年のガードナー国際賞など著名な賞を相次ぎ受けていた。
ホフマン博士がこの分野のパイオニア的な存在。審良教授は近年の発展に大きく貢献したが、最初の論文でボイトラー博士にわずかに先を越されていた。
ノーベル賞の受賞者は最大3人と決まっており、今回は分野が異なる獲得免疫でも1人が受賞したため、審良教授は計3人の枠から漏れた形となった。
千葉大の中山俊憲教授(免疫学)は「ホフマン博士は昆虫に関する研究だったのに対し、審良教授は哺乳(ほにゅう)類での研究業績なので、治療に結びつく発展性は大きかった。非常に残念」と話した。
審良教授は「ノーベル賞受賞を心よりお祝いする。受賞した3博士は免疫学の分野で偉大な業績をあげた尊敬すべき科学者であり、同時に長年この分野でしのぎを削ってきたライバルでもある。一方で、3博士はいずれ劣らぬ親日家で、来日するたびにお互いの研究成果を報告しあってきた。私自身は公私ともに親しく交わっており、先ほどお祝いのメールをした」とのコメントを発表。「今回の受賞で免疫学の重要性が評価され、関心が少しでも高まれば、これに勝る喜びはない」とした。
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