2011年10月1日土曜日

注水止まると38時間で燃料再溶融、東電がシミュレーション

完全に廃炉にするには長い年月がかかりますよね。一時も気が抜けませんよね・・・


 東京電力は1日、福島第1原発1~3号機を冷却するための注水が途切れた場合のシミュレーションを公表した。注水が途切れると燃料の温度は1時間で約50度ずつ上昇。18~19時間後には1200度に達し、水素が大量に発生。38時間後には2200度となり燃料が再溶融、圧力容器に穴が開いて燃料が格納容器に落下し、放射性物質が再び大量に放出されるとした。

ただ、注水システムはバックアップ体制の構築が進んでおり、ポンプや電源など、個別のトラブルだといずれも30分程度で修理や交換が可能。複数の機能が同時に喪失した場合でも、約3時間で再注水ができるとしている。

注水が止まった際の1時間ごとの各号機別の温度上昇は、1号機で約48度、2号機で約50度、3号機で約51度。再臨界については、燃料がすでに溶けていることなどから東電は「可能性は低い」とした。

今回の事故では、注水が14~6時間停止し、燃料が溶融した。現状では燃料の熱量は、事故時に比べ2千分の1程度にまで減少しており、溶融に至るまで当時よりも時間的余裕はあるという。

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