2011年4月12日火曜日

闇サイト殺人 「利恵ちゃんごめんね」 被害者の母、涙

死刑の是非があるのは分かりますが、果たしてこの判決は正しいのでしょうか・・・?



名古屋市千種区の派遣社員、磯谷利恵さん(当時31歳)が男3人に殺害された闇サイト殺人事件で、死刑が確定した神田司死刑囚(40)を除く2人に無期懲役を言い渡した12日の名古屋高裁判決。全員への死刑判決を望んできた磯谷さんの母富美子さん(59)は「裁判はやっぱり被害者目線で見てくれない」と失望をあらわにした。一方、1審死刑から無期へ刑を減軽された堀慶末被告(35)は直立不動で判決を聞いた。

 「利恵ちゃん、ごめんなさい。お母さん、何もやってあげられなかった」。閉廷後、高裁から出た富美子さんはハンカチで涙をぬぐいながら、空に向かって声を上げた。

 最愛の娘を失ってから3年8カ月。趣味の旅行やゴルフを楽しむ日常も奪われ、3人の死刑を求める署名活動に没頭した。「ぼうっとしていると寂しいから」と数百ページに及ぶ公判資料を何度も読み込んだ。だが「いつまでも事件を引きずってはいけない」と自分に言い聞かせ「一つの区切り」と考えていたのがこの日の控訴審判決だった。今年3月、富美子さんは「2審は刑事裁判で大きな位置を占める大切な裁判。『願いはかなう』と言い聞かせています」と語っていた。

 だが、判決は願い通りとはならなかった。「どうして堀被告が無期懲役なのか」と考えながら判決理由を聞いたが、裁判長の言葉が頭に入ってこない。閉廷後も遺族席でうつむいたまま約3分間動けず、裁判所の職員に促されてやっと立った。

 判決後の会見では「ひどい結果をとても娘には伝えられない」と声を絞り出した。そして「最後まで戦いたい。(名古屋高検には)上告するようにお願いする」と語気を強めた。

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