2011年4月26日火曜日

福島第1原発 汚染予測を公表 累積線量が浪江町で高い値

もっと早く、正確な情報公開を望みます!10mSvを超えるところは、大丈夫なのですか?


文部科学省は26日、東京電力福島第1原発から放出される放射性物質による周辺の汚染状況を予測したデータを公表した。現在の水準で放出が続いた場合、来年3月11日までの1年間の予想累積線量は、福島県浪江町赤宇木椚平(原発の北西24キロ、計画的避難区域)で235.4ミリシーベルトに上った。福島市や福島県南相馬市でも、一般人の人工被ばくの年間限度量(1ミリシーベルト)の10倍に当たる10ミリシーベルトを超えると推定している。


 作製には、文科省が日常的なモニタリングを実施している測定地点(2138カ所)のデータを使った。地震翌日の3月12日から4月21日までの実測値を足し合わせた累積線量に加え、4月22日の線量がこれからも続くと仮定して来年3月11日までの累積線量を算出。各地点では、1日のうち8時間を屋外、16時間は木造家屋の中で過ごすとした。木造家屋は屋外に比べて被ばく量が4割低いという前提だ。

 その結果、原発の北西方向を中心に高い累積線量が予想された。政府は、原発の半径20キロ圏外で、年間累積被ばく線量が20ミリシーベルトに達すると見込まれる地域を「計画的避難区域」に指定したが、同区域内では浪江町、飯舘村、川俣町などの10地点で20ミリシーベルトを超えると推測された。一方、現在は指定されていない同県伊達市霊山町(原発の北西48キロ)で年間21.2ミリシーベルトと予測された。

 同省は、計画的避難区域を指定した今月11日にも同様の予想地図を公表している。その後のデータ更新により、「年間20ミリシーベルト」の範囲はやや狭まっているという。

 今後、データや気象条件を更新し、月2回の頻度で公表する予定。内閣府原子力安全委員会は「引き続き天候などを考慮して線量の推移を監視していく必要がある」としている。

 また同省は今月24日時点の空間線量の測定地図を公表した。今後、土壌の汚染に関する地図も公表する予定だ。

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