2011年4月30日土曜日

団結の球場 楽天ファン・仙台サポーター 「普通に戻り始める日」

明るいニュースですね!賛否両論ありますが、やはり必要なんですね。




スポーツに声援を送る光景がようやく仙台に戻ってきた。プロ野球の楽天とサッカーJ1の仙台はともに勝利を収めた。

 プロ野球の楽天は試合開始前、震災からの一日も早い復興を願う開幕セレモニーを企画した。2万人を超える観客で埋まった本拠地のクリネックススタジアム宮城。復興の最前線で陣頭指揮を執る宮城県の村井嘉浩知事が「県民の力を結集して前に進んでいきたい」と、高らかに“プレーボール宣言”をした。

 星野仙一監督は「ようやく皆さんのもとに帰ることができました。最後までくじけず、耐えて耐えて、しっかり戦う」と今季の健闘を誓った。宮城県南三陸町で被災し、同県加美町の中学校に転入している今野靖子さん(14)と佐藤琴美さん(12)が仙台市在住の歌手、さとう宗幸さんと試合前の国歌斉唱に臨んだ。試合は田中将大投手の活躍で見事ホーム開幕戦を飾り、ファンの大歓声がこだましていた。会社の同僚が津波被害にあった宮城県名取市の今野順子さん(40)は「新たなスタートが最高の形で切れた」と笑顔をみせた。

 一方、仙台のユニホーム姿のサポーターが詰め掛けたユアテックスタジアム仙台は、黄色で埋め尽くされた。浦和戦の勝利に人々は日々の苦しさを一時忘れた。震災で知人の多くを亡くしたという同県石巻市の自営業、武山ひろ江さん(51)は「今まで我慢するのが当たり前の生活を送っていた。応援をしながら、どんどん気持ちが楽になっていった」と感慨深げだった。スタジアムでアルバイトをしている仙台市の大学4年、安西美晴さん(22)は「これから普通の生活に戻り始めていく、そんな日だと思う」と笑顔で「4・29」を言い表した。

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