2011年4月1日金曜日

水道水からヨウ素防げ「いつ上昇」対応に苦慮する自治体

検査結果もすぐには出ないみたいですし、雨が降ったらまた数値があがるかも。対応、難しいですね。


水道水で検出される放射性ヨウ素への対応に自治体が苦慮している。首都圏では現在沈静化しているが、降雨などで再び上昇する可能性もある。雨対策で浄水場にブルーシートを掛けた自治体も。検査結果判明に数日かかることもあり、自治体は「摂取制限を解除してもいつ基準値を上回るか分からない」と身構える。

 福島県川俣町では水道水1リットル当たりのヨウ素が3月17日に308ベクレルとなり、国の摂取基準値300ベクレル(乳児は100ベクレル)を上回った。町は、浄水場のうち水のにごりを底に沈めて取り除く「沈殿池」をブルーシートで覆った。ヨウ素検出後、降雨時には川からの取水を一時的に止め、原発から比較的遠い水源を利用することに。数値は減少し、基準値を下回った。担当者は「対策の効果はあったと思う」と話す。

 東京都では金町浄水場(葛飾区)で3月22、23日にヨウ素が乳児基準値を上回り摂取制限を出した。同24日には基準値を下回って解除されたが、都は同24、25の連日、金町浄水場の水を使っている23区と5市の乳児約8万人にペットボトル計48万本を配布した。都の担当者は「水の配布は店頭で手に入らなくなったための緊急措置。再び基準値を上回ったときの対応は決まっていない」という。

 茨城県日立市では浄水場で乳児基準値を上回るヨウ素を検出。その後、下回ったため、摂取制限を解除したが、放射性物質を吸着するとされる粉末活性炭は継続した。

 福島県は検査を県原子力センター福島支所と千葉県の研究機関に依頼しているが、県の担当者は「検査機関に依頼が殺到しているようで結果判明に3日かかることもある」と話す。

 福島県伊達市では3月21日に月舘簡易水道からヨウ素が120ベクレル検出され、翌22日から摂取制限を行った。数値が落ちついたため1日に解除したものの、市の担当者は「結果が出るのに丸1日はかかる。数値が安定するまでは解除はできなかった。今後も強い雨などが降って数値が上がったらと思うと不安です」と話した。

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