気持ち悪い。最低だね。本当にひどい。そんな心労の中、訴えるなんて素晴らしい!
強制わいせつ事件で夫(49)が和歌山県警に逮捕され、参考人として事情聴取を受けた女性(31)が、夫との性生活について執ように質問されて精神的苦痛を受けたとして、特別公務員暴行陵虐致傷の疑いで県警の男性巡査部長を和歌山地検に刑事告訴したことが1日、分かった。参考人が告訴するのは極めて異例。女性は心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断されている。
告訴状によると、夫は1月25日、酒に酔って飲食店の女性店員の体を触ったとして強制わいせつ容疑で和歌山西署に逮捕された。夫は否認し、女性は2日後に参考人として出頭した。
当初は、事件当日の状況や夫が酒に酔った時の様子などを聞いていた巡査部長だが、途中から“方向転換”。「性生活について聞きたい」と切り出すと、「夫のためになるから」と必要性を前面に押し出し、「どうやって始まるのか」などと夫婦の夜の営みについて露骨な質問を次々と繰り出した。巡査部長の聴取は延々3時間半に及び、女性は「恥ずかしさと惨めさを押し殺して答え続けた」という。
心労がたたったのか、女性はその後、食欲がなくなり、体重は激減。じんましんが出て、半年以上がたった今も取り調べの場面を思い出し、睡眠薬を飲んでも眠れない日があるという。人との接触を避けるようになり、外出回数も減った。半年以上、睡眠障害やうつ状態が続き、8月にPTSDと診断された。
肝心の調書には、性生活についての内容はほとんど記載されていなかった。代理人の田中史子弁護士は「捜査上必要でなかったのに、性的好奇心を満足させるためにわいせつな質問をしており、この上ない屈辱を与え、尊厳を踏みにじった」と批判。女性は「立ち直るためにも泣き寝入りはしたくない。今後、他の女性を自分と同じような目に遭わせたくない」と、告訴に踏み切った理由を話した。
夫の事件は2月に否認のまま示談が成立し、告訴が取り下げられた。女性側は巡査部長の聴取について調査を求める文書を和歌山県警本部などに送付したが「捜査の必要のため聴取したものであり、真相の解明に向けて適切に行った」と回答があった。和歌山県警は「取り調べは適切だったと判断している。今回の告訴の件は地検が捜査中であり、現時点でコメントできない」としている。
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