2012年9月1日土曜日

ゴミ屋敷ではありません 反断捨離アーティスト、藤浩志

いろんな人がいるんだねぇ。ゴミで不衛生でないならばエコでいいと思うよ!

8月29日付の産経新聞で紹介した廃棄物をアートの素材とする美術家の藤浩志(ひろし)さん(52)の活動について触れたい。

 藤さんは平成12年、不要となったおもちゃを利用した物々交換の店「かえっこショップ」を、福岡県前原(まえばる)市(現糸島(いとしま)市)の商店街の空き店舗で始めた。店におもちゃを持ち込むと「かえるポイント」が発行され、そのポイント数に応じて別のおもちゃと交換する「かえっこ」システムだ。いまでは藤さんの手を離れ各地の商店街で行われ、現在は北海道から鹿児島まで全国に約60カ所あるという。

 人気のおもちゃはすぐに交換されてしまうが、人気のないものは、いつまでも残ってしまうため藤さん自身が引き取り倉庫で保管している。そうしたものと藤さんが自ら集めた廃棄物で、展覧会場を飾る。

 中でも利用価値がなく困った存在だったのがぬいぐるみだという。藤さんは福岡県でそれを断熱材に使った自宅を建築中だ。

 この数年断捨離(だんしゃり)がブームが続いているが、藤さんはそれと対極にある。物を捨てずに徹底的に利用する姿勢はすごいとしかいえない。

 先頃、藤さんの著書『藤浩志のかえるワークショップ』(アーツ千代田3331刊・1680円)が発売された。表紙は捨てられたおもちゃで創った「トイ・ザウルス」=写真。廃棄物が見事な恐竜に生まれ変わった。藤さんの仕事と思想が詰まった1冊。興味ある人は読んでみては。

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