2012年9月29日土曜日

<姫路工場爆発>死亡の山本消防副士長「面倒見いい兄貴分」

ちゃんと装備をしていたのにも関わらず、亡くなってしまったんですね。ご冥福をお祈りいたします。

 「ドーン ドーン」との地響きとオレンジ色の火の玉が海沿いの工場から上がった。29日、兵庫県姫路市の日本触媒姫路製造所で起きた爆発。消火活動中の消防署員1人が死亡し、警察官、従業員を含めて少なくとも30人の重軽傷者が出る大惨事となった。姫路製造所の関係者は消火活動が難航して現場の状況が把握できず、同僚を消火活動中に亡くした消防署員らは沈痛な表情で対応に追われた。一方、兵庫労働局は同日、前田芳延局長を本部長とする「爆発労働災害対策本部」を設置した。事故の規模が大きいため、姫路労働基準監督署とともに事故原因の究明や再発防止対策、労災認定などを行う。

 姫路市消防局によると、亡くなった消防副士長の山本永浩(ながひろ)さん(28)は、日本触媒から午後1時48分にあったホットライン通報で第1出動し、現場活動中にタンクの高温爆発に遭った。ドクターカーで治療を受けたが、午後4時2分、死亡が確認された。山本さんは全身をやけどしており、市消防局は着用した装備などに問題がなかったか調査を始めた。

 山本さんは09年4月、同市消防局に採用され、同年10月、網干消防署に配属された。近所に住む山本さんの親族男性(48)によると、山本さんは自宅で両親と3人暮らし。中学時代から柔道などで体を鍛え、「体を生かして人の役に立ちたい」と消防士を志したという。

 男性は「姉3人の末っ子で、お父さんの自慢の息子。何をやるにも熱心で、消防士になってからも自宅で体を鍛えていた」といい、「やさしくて気配りもできるので、同年代にも慕われていた。地元青年団活動の中心人物として、10日後の秋祭りに向けて余念がなかったのに……」と声を詰まらせた。

 山下薫・網干消防署長は「面倒見がいい兄貴分でがんばりや。将来が有望で、大事な隊員を亡くしてご家族に申し訳ない」とコメントした。

 姫路製造所は夕方から断続的に記者会見を開き、事故状況を説明した。現場の事故前の様子は説明できるものの、爆発後も火災が収まらず詳細が把握できないため、「現場に近づけない。確認したい」と繰り返した。川崎佳人・総務部長らは「ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ありません」と頭を下げた。

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