2012年1月21日土曜日

修学旅行汚職 学校利権の闇深く 制服、教材…業者が争奪戦

学校なんて、とんでもない閉鎖社会だからね。今時、大金が動くのに見積もりも取らないで決めちゃうところもまだ残ってるくらいだし・・・


校長を務めていた中学校の修学旅行をめぐり旅行会社の社員へ便宜を図った見返りに賄賂を受け取ったとして、大阪府泉大津市立誠風中学校の前校長、相生(あいおい)年繁容疑者(61)が収賄の疑いで逮捕された汚職事件。背景には、修学旅行や制服、教材など学校に関連する利権の大きさがある。大阪府警は、逮捕容疑のほかにも相生容疑者が利益供与を受けていた可能性があるとみて、癒着の実態解明を進めている。

 ある中堅旅行会社の男性社員は、「修学旅行や遠足などは、規模が大きいうえに繰り返し受注できる可能性が高いなど、旅行会社にとってのメリットが多いことから、業者間の競争が激しい」と話す。多くの旅行会社では、専門の担当者が受注を狙って学校にしばしば足を運び、教員の私的な旅行も手配するなど、学校側へ食い込む努力を惜しまないという。

 今回の事件を受けた市教委の調査によると、市内3中学校の全教職員159人のうち約3分の1が贈賄容疑で逮捕された「南海国際旅行」(大阪市浪速区)元社員、道本(どうもと)拓也容疑者(51)に私的な旅行の手配を依頼したことがあるという。市教委は「さらに詳しく調べ、再発防止に努めたい」としている。

 公立小学校で教頭を務めた経験がある元教員の男性は「修学旅行の代金は税金から出るわけではないし、学校側の都合で旅行会社や行き先を決められる余地が大きい」と指摘。「どうやって旅行会社を選ぶかなどは学校によって違うが、最終的な決定権は校長が握っていることが多く、一種の利権になっているのは事実だ」と明かした。

 平成17年には、制服などの納入で業者に便宜を図った見返りに現金を受け取ったとして、収賄の疑いで大阪府東大阪市立中学校の元教員が逮捕された。過去には、神奈川や千葉、新潟などで、教材選定や野外活動をめぐる汚職事件で教員らが立件されており、問題は根深い。

 今回、道本容疑者は、相生容疑者が22年に親族ら10人と私的なハワイ旅行へ行くにあたり、通常の半額以下でビジネスクラスの航空券を提供。ほかにも複数回、個人的な海外旅行の手配を引き受けていたといい、こうしたサービスぶりからも改めて利権の存在が浮き彫りになった。

 一方、事件が関係者に与えた衝撃は大きい。相生容疑者は、朝早く出勤して学校の掃除をするなど、仕事熱心で真面目な教師として周囲の信頼を集めており、規律に厳しいタイプだったという。校長当時を知る卒業生の母親は「すばらしい先生だと思っていたのに信じられない」と絶句。別の保護者は「校長が立場を利用して賄賂をもらうとは許せない」と憤った。

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