2012年1月21日土曜日

先天性心臓病3つ…8か月男児、手術成功し退院

いつか、「あなたは、こんなに大変な手術をしたんだよ」と、笑っていえるほど立派に成長してくれるといいですね。

心臓に穴が開くなど三つの重い心臓病を抱えて生まれた生後8か月の男児が、静岡県立こども病院(静岡市)で手術を受けて成功し、21日に退院した。


 同病院によると、3症状の併発自体が珍しく、同様の手術の成功例は国内外で報告がない。

 男児は、東京都中野区の会社員有川拓さん(39)と由紀子さん(35)の次男護(まもる)ちゃん。昨年5月に同病院で生まれ、先天性の三つの心臓病と診断された。

 症状は、〈1〉心臓の心房と心室を仕切る壁に穴が開いた「完全型房室中隔欠損症」〈2〉肺動脈が閉鎖し、大動脈から枝分かれした別の動脈が代わりに肺血流を維持している「肺動脈閉鎖症・主要体肺側副動脈」〈3〉左右の心室機能が逆になった「完全大血管転位症」。成長に従って多臓器に障害を起こす恐れがあった。

 手術は12月13日、3症状同時に実施され、12時間22分かかった。手術後、一時は心臓がむくむなどしたが徐々に容体は安定し、1月12日に集中治療室を出た。

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