「色はともかく強化策生きた」 金メダル量産計画 文科省が分析 ロンドン五輪

国を挙げての対策が功を奏した形だね。今後も、継続して欲しいですね。

　日本時間１３日早朝、ロンドン五輪は閉幕。国を挙げた「金メダル量産計画」が初めて試された五輪について、文部科学省の幹部は「メダルの色はともかく、強化策が生きた競技が目立つ」と分析した。

　文科省は北京五輪が開かれた４年前から、選手の競技力向上を支える「マルチサポート事業」を開始。メダルが有力な「ターゲット競技」を定め、今回メダルの可能性が高いとされた順にＡとＢにランク分けして約７３億円を重点配分した。

　Ａランクの８競技・種目のうち、メダルを獲得したのは柔道男女、競泳男女、体操男子、陸上男子ハンマー投げ、レスリング男女、サッカー女子の６競技・種目。射撃男子ピストルと、セーリング４７０級男女はメダルを逃した。

　一方、アテネ五輪を上回るメダル３８個を下支えしたのは、Ｂランクに選ばれ選手強化が行われた競技の躍進だった。アーチェリーとバドミントン、卓球の女子は史上初のメダルとなり、アーチェリーとフェンシングの男子も銀メダル。４競技で銀４、銅１の快挙となった。バレーボール女子も銅メダルを獲得した。

　このほかターゲット競技に漏れながら重量挙げで銀メダル。サッカー男子は女子がＡランク入りした一方で、ランク外ながら４位と健闘した。ボクシング男子も金１、銅１を獲得した。

　文科省競技スポーツ課の杉浦久弘課長は「全体的にこれから伸びるだろうと力を入れた競技で成果が出た。結果を分析し、４年後に向けて強化策を練り直したい」と話している。