犯人が「解決したよー」と言っても全然説得力ないのと同じだよね。被害者やその家族のためにもどうにかしてほしいね。
日本政府が約4年ぶりとなる日朝政府間協議に乗り出すことを決めたのは、協議の対象を「日朝間の諸懸案」と幅広く取ることを北朝鮮が受け入れたことが大きい。小泉純一郎首相が訪朝し「日朝平壌宣言」に調印して間もなく10年になるが、拉致問題は足踏みが続く。北朝鮮が金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の新しい体制に代わり、日本政府は解決の糸口を探るため協議に踏み出すことにしたが、進展が図れるかは見通せない。
「日朝間の諸懸案を幅広く議論していくことになっており、日本側として拉致の問題は当然、含まれる」。玄葉光一郎外相は14日夕、外務省で記者団に、政府間協議を拉致問題の解決につなげたい考えを強調した。
政府関係者によると、日朝両赤十字社による10日までの協議で、両政府に関与を求めることで一致した。日本政府は10日午後に日本赤十字から報告を受け、北朝鮮に北京の大使館ルートで接触。「金正恩体制になって変化の兆しはある」(日本政府高官)と見て、遺骨問題に限らず「日朝間の諸懸案」を協議することを提起したところ、北朝鮮側は14日昼ごろ、受け入れる考えを伝えてきたという。
金正恩体制への移行を受け、日本政府内では「拉致問題解決のチャンスがある」(松原仁拉致問題担当相)などの意見があった。こうした中、北朝鮮側は今春ごろから遺骨問題について複数の非公式ルートで協議を打診。だが、政府内には「拉致問題が動く見通しが立たないのに、遺骨問題を進めることはない」との慎重論が強く、政府間接触を控えていた。
しかし拉致被害者の家族から「遺骨収集も使って金正恩(第1書記)に届くパイプを作らなければ、拉致問題は解決できない」(横田滋氏)との声も出ていた。赤十字協議でも「北朝鮮から前向きな印象を感じた」(日朝関係筋)という。
北朝鮮は拉致問題について「解決済み」との立場を崩していないが、外務省幹部は「チャンスがあるなら、最大限努力する」と語った。
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