いやぁ、もう本当にどうしようもないねー。悪いことってわかっててやってるところが憎たらしいガキんちょだね~。
法定規制値の約12倍の線量の放射性物質が入ったキーホルダーを無許可で販売したとして、千葉県警が放射線障害防止法違反(所持・譲渡)の疑いで、同県の少年(15)を4月に書類送検していたことが27日、分かった。県警によると、米国などからインターネットで1個約1000円のキーホルダーを30個購入し、ネットを通じて3000~1万円で販売。ガラスケース内に、放射性トリチウムが入っていた。
キーホルダーは放射性物質入りだった。千葉県警によると、少年は中学3年生だった昨年7~10月にかけて、米国とシンガポールのオークションサイトで「光るキーホルダー」30個を購入。長さ約5センチのプラスチック製で、内部のガラスケースに、暗い場所で光る性質の放射性トリチウム(三重水素)が入っていた。
少年は「高く売る目的で買った」などと認めており、家裁送致されたが、十分に反省しているという。販売した数も少なかったことなどから、非行は軽微と判断され、7月に審判不開始となっている。
トリチウムは電源がなくても発光するため、方位磁石、腕時計などの文字盤、銃の照準器などでも法定規制値の範囲内で使われる。
少年が購入した商品の線量は法定規制値の約12倍(1ギガベクレル)で、濃度は1グラム当たり1メガベクレルの規制値を大幅に上回る同約2600メガベクレルだった。
密封状態ならばのんだりしない限り人体に影響はないとされているが、所持も譲渡も違法。1ギガベクレルを超える場合は、個人・法人問わず文部科学大臣に届け出が必要だ。
少年は違法性を薄々認識しながら販売目的で30個購入。うち29個をネットオークションで会社員男性などに販売した。県警は少年が売らずに所持していたものと、会社員男性に売ったものの合計2個を押収。ネット上での違法販売について、匿名で警察に情報が寄せられて浮上した。オークションサイトにはトリチウムが入っていることが明記されており、県警は少年が「放射性物質入りキーホルダー」と認識していたとみている。
少年が購入した商品は、現在もネットで海外オークションサイトなどにアクセスすれば、購入できてしまう。文科省や捜査関係者は、違法性を認識している所持者が少ないことから、注意を呼びかけている。
◆トリチウム 三重水素とも呼ばれる水素の同位体の一つで、質量数3(陽子1個、中性子2個)の人工放射性元素。自然界でも極めてレベルは低いが、主に水に含まれており、水圏(降水、河川水、湖沼水、海水など)に拡散分布している。原子炉関連施設内では高いレベルで存在する。水素爆弾、分子生物学実験の放射性同位元素標識などにも使われる。
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