2011年9月13日火曜日

土壌セシウム、9割地表に=福島・川俣町の森林調査―文科省

地表にこれだけ放射性物質がありながら、そこで作られた作物を避けることを「風評被害」という。果たして、それは正しいか?


 福島第1原発事故で、文部科学省は13日、計画的避難区域に指定された福島県川俣町の森林を調べた結果、土壌に含まれる放射性セシウムの約9割が地表に存在していたと発表した。森林の表土を削るなどの除染対策が考えられ、同省は「自治体などの施策の参考になれば」としている。
調査は筑波大学などが6月6日~8月31日、川俣町山木屋地区の森林をモデル地区として実施。文科省が結果を公表した。
樹木の葉と落ち葉のセシウム濃度を比べると、養分や水と一緒にセシウムを吸収している葉に比べ、放射性物質が降下して直接付着した落ち葉の方が高い傾向が見られた。
土壌のセシウムの分布状況をみると、広葉樹林や若い杉林では約9割が地表部分に集中。樹齢40~50年の古い杉林でも、半分ほどが地表部分に存在した。 

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