2012年2月28日火曜日

「道が開けた」「売れるのか」 コメ作付け方針に評価と不安

作るなよ・・・間違っても、流通させないでくれよ・・・


 農林水産省が28日公表した国のコメ作付け方針について、福島県内の農業関係者らからは「柔軟な方針で作付けへ道が開けた」などと評価する声が上がった。一方、「全袋調査」の負担への懸念や「作っても売れるのか」といった不安の声も聞かれた。

 一部地域のコメから国の暫定基準値(1キロ当たり500ベクレル)を超す放射性セシウムが検出された福島県二本松市を管轄する「JAみちのく安達」。

 同JAの渡辺斉・営農部長(55)は「100~500ベクレルの地域の作付けがどうなるか注目していた。条件付きではあるが、作付けが認められて胸をなで下ろした」とほっとした表情。

 同JAは20日、国に作付け制限の緩和を求める決起大会を開いていた。渡辺部長は「作付けが制限されれば、耕作放棄地の拡大や離農者の増加が予想され、農家としての誇りも失われてしまう。除染や管理態勢を徹底し、安心・安全なコメを出荷していきたい」と意気込んだ。

 県内のJAグループを統括する「JA福島中央会」の遊佐正広・農業対策部長(50)も「JAとして要望していた内容とほぼ同じで満足」と話す。

 ただ、遊佐部長は「『全袋調査』と言うのは簡単だが、測定や分析作業は負担だ。国は方針を示して終わりではなく、ヒトやモノ、風評被害対策などの面でも支援を示してほしい」と指摘した。

 今回の方針では、旧緊急時避難準備区域(昨年9月末解除)についても条件付きで作付けが認められた。

 しかし、一部が同区域に指定されていた南相馬市は今月10日、市や農業関係者でつくる「市地域農業再生協議会」を開き、市内全域で作付けをしない方針を全会一致で決めていた。作付け見合わせは2年連続だ。

 同市の門馬和夫・経済部長(57)は「『作っていいですよ』といわれても、簡単には作付けできない。基準値を超してしまうリスクは残っている上、作っても売れる保証もない。ならば先に除染を進め、安心して食べたり売ったりできるコメを作りたい」と話した。

0 件のコメント:

コメントを投稿