火事は、やはり恐ろしいですよね・・・乾燥する時期、充分気をつけましょう。
炎に包まれた家の前で、父は娘の名前を叫んでいた。11日未明に山形市内で起きた住宅火災で命を落とした中学2年、伊藤有彩(ありさ)さん(14)は前日、中学校の行事で「人を助ける人間になる」という志を語ったばかりだった。
山形市立第九中学校が昔の「元服」にならって開催した立志式。2年生が父母らの前で将来の夢、目標を表明していった。
「将来、積極的にボランティア活動できる人になりたい。困っている人がいたら進んで助け、役に立つ人間になりたい」。有彩さんはメモも見ず、大きな声で誓いを立てた。その姿を父親の保明さん(51)が見守っていた。
有彩さんは昨年秋、あしなが育英会の募金活動に参加、他の学校の生徒らと街頭で募金活動を行った。クラブ活動では卓球部に所属、市内の大会でベスト8に進出することもあったという。
有彩さんの担任教諭、工藤ふゆきさん(24)は「自分から動くしっかりした子で、クラスメートからの信頼も厚かった。昨日、元気にさよならと言ったばかりなのに…」と言葉を詰まらせた。
火事発生時に現場に駆け付けた親戚の男性(77)は「すごい火の手で、保明さんが有彩さんの名前を叫んでいた。本当に痛ましい」。現場に花を供えた有彩さんの同級生の母親は「やりきれない…」と言葉少なだった。
0 件のコメント:
コメントを投稿