無事に、手術が終わってよかったです。ご静養なさってください。
東大病院(東京都文京区)で18日午前から行われた天皇陛下の心臓の冠動脈バイパス手術は同日午後、無事終了した。医師団は午後6時から記者会見し、「予定通り順調に終わった。容体は安定している」と述べ、経過が順調なら2週間程度で退院できるとの見通しを示した。
78歳の陛下はこの日、付き添いの皇后さま(77)と長女の黒田清子さん(42)が見守る中、午前9時24分に手術室に歩いて入られた。手術は東大と順天堂大の合同チームが実施。執刀医は東大心臓外科の小野稔教授(50)、順天堂大心臓血管外科の天野篤教授(56)、稲葉博隆准教授(48)の3人で、午前11時1分に執刀を開始。約4時間後の午後2時57分に終了し、同3時55分に手術室から集中治療室に移動。皇后さまや黒田さんと面会した。順調なら20日午前にも14階の特別室に移れるという。
午後6時から東大病院で行われた会見には、小野、天野両教授と、金沢一郎宮内庁皇室医務主管、永井良三・東大循環器内科教授、門脇孝・東大病院長の5人が出席した。
この日の手術では、3本の冠動脈のうち、血管の内部が狭まり、血液が流れにくくなる「狭窄(きょうさく)」が確認された「左前下行枝(ひだりぜんかこうし)」と「左回旋枝(ひだりかいせんし)」に、胸の骨の内側にある左右の内胸動脈をそれぞれつなぎ、狭窄した部分を迂回(うかい)するバイパスをつくった。
手術中、不整脈が確認され、心臓の左心耳(さしんじ)という部分に対する処置も行われた。手術中の出血はほとんどなく、麻酔からの目覚めも順調だった。19日昼には食事を取り、同日中にも立つことができる見通し。様子を見ながら、リハビリを始めるという。
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