2011年11月19日土曜日

火葬できず土葬された遺体の「改葬」終了へ

その地方でのやりかたができて、よかったですね・・・遺族の方も、少しは気持ちが落ち着かれたでしょうか・・・


 宮城県で東日本大震災の発生当初、火葬能力の不足からやむを得ず土葬された遺体2108体の「改葬」が19日で終了する。

 同日朝、最後の3体を土中から掘り起こし、午後に火葬する。被災地で唯一、土葬に踏み切った同県では、改葬完了までに数年かかると想定されていたが、「一日も早く供養したい」という遺族や地元僧侶らの強い思いもあり、年内の改葬が実現した。

 19日午前8時、線香の細い煙が漂う気仙沼市鹿折公営墓地。重機で地面が慎重に掘り起こされると、3体の棺(ひつぎ)が現れた。毛布にくるんだ遺体を葬祭業者や市職員が新しい棺に納め、霊きゅう車に運んだ。午後には、近くの火葬場で遺骨となる。

 震災直後、火葬場の被災や停電、燃料不足などのため、県内の火葬能力が1日50~60体程度に低下。しかし、遺体は次々と遺体安置所に運ばれてくるため、県は市町側の要望を受ける形で土葬を容認し、土葬の慣習が残る奈良県に問い合わせてマニュアルを作った。

 遺族の戸惑いは大きかった。「普通の葬式をあげたい」と歯がゆい思いで母親を土葬した人や、「早く供養させて」と市役所に申し出る人たちもおり、改葬をペースアップさせた。

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