2011年11月13日日曜日

化学工場で爆発火災、「窓閉めて」と住民に要請

不明の方が見つかるといいですね。周辺にも、健康被害が出ないことを祈ります。


 13日午後3時25分頃、山口県周南市開成町、総合化学メーカー「東ソー」の南陽事業所から「爆発音があった」と110番があった。

 県警周南署や同事業所によると、同事業所工場内のプラント「第2塩ビモノマー」で2度爆発が起き、火災が発生し、従業員1人と連絡が取れなくなっているという。消火活動にあたった消防団員1人が目に痛みを訴えて病院へ搬送された。午後10時現在も消火活動が続いている。

 同事業所によると、連絡が取れなくなっているのは、周南市戸田、塩ビモノマー課第2係長の中村雅典さん(52)。

 13日朝、プラントに不具合が見つかり、従業員10人が停止させて、パイプに残っていた塩ビモノマーなどをタンクに移す作業をしていた。9人とは連絡が取れ、けがの報告はないという。爆風で事務所の窓ガラスが割れるなどの被害も出た。

 同事業所は「爆発の影響でプラントから、のどや目などに刺激を与える塩化水素が漏れている恐れがある」として、周南、下松市全域で、窓を閉めるよう広報車で注意を呼びかけている。

 同事業所がプラント近くの定置測定器で塩化水素ガス濃度を調べたところ、日本産業衛生学会が定める最大許容濃度5ppmの10分の1以下で、事業所の敷地境界では検知されなかったという。事業所は住民への注意喚起について「念のための措置」としている。

 同事業所の小村実総務課長は「近隣住民に多大な迷惑をおかけし、深くおわび申し上げます」と話している。

 プラントは、プラスチック製品の原料となる可燃性の液体「塩化ビニールモノマー」を製造する施設。同事業所は年間120万トンを製造するアジア最大級の塩化ビニールモニマー生産拠点だ。

 工場はJR新南陽駅の南西約1キロの埋め立て地。約2キロ圏内に小中学校や大型商業施設がある。

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