何か事故が起きてしまってからでは、大変ですしね。でも、折角の機関車・・・判断が難しいですね。
今年6月に復活した蒸気機関車(SL)C61形20号機が3日、35年間保存展示されていた群馬県伊勢崎市に凱旋(がいせん)し、JR両毛線の伊勢崎-高崎駅間を力走した。
伊勢崎駅には約500人の地元住民や鉄道ファンが駆けつけたが、ホームで行われた式典のために肝心のC61の「顔」を見ることができず、地元住民らからは落胆の声も聞かれた。
カメラを手にした人々でごった返す4番ホーム。午前11時ごろ、電気機関車に牽引(けんいん)されたC61の姿が見えると歓声がわき起こった。
客車の最後尾につながれたC61はホーム先端に停車。ところが、凱旋記念セレモニーが行われたホーム先端付近には一般客は入れなかったため、多くの地元住民らがC61の正面を見ることができなかった。
C61形20号機は昭和24年に製造。東北と東京を結んだ夜行特急「はくつる」などで活躍した後、48年に廃車され、伊勢崎市の華蔵寺公園内で35年間、保存展示されていた。この日の凱旋運転は、今年6月に復活してから初めての“里帰り”だった。
それだけに、近隣の桐生市から駆けつけた会社員、杉原真一さん(39)は「復活運転はうれしいが、顔が見えないのは…。子供にも顔を見せたかった。もう少し工夫があればよかったんですが」と残念そう。C61を正面から見られる「特等席」は列席者や報道関係者が占めていた。
「凱旋記念列車」は伊勢崎駅でそのまま折り返し、今度はC61を先頭に高崎駅に向け出発。「大事に保存いただき、協力に感謝の意を表する」(JR東日本高崎支社)ための記念運転だったはずだが、華蔵寺公園で慣れ親しんだ地元住民らにとっては、復活を果たしたC61が少し遠い存在になってしまった。
一般客のホーム先端への立ち入りを規制したことについて、伊勢崎駅の高野和彦駅長(56)は「(一般の人は)撮りづらかったかもしれないが、ホームが手狭なので安全上の問題があったため」と話した。
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