2011年11月23日水曜日

<風呂>ヒートショックご注意 水死のケースも

そんなこと毎年聞くよね。冬の風呂場は危険だって。ヒートテックだけのせいに聞こえるじゃん。記事の書き方に問題ありきだね。






 「ヒートショックに注意を」。この冬、警察や医師が耳慣れない言葉でお年寄りに注意を呼びかけている。「熱の衝撃」を意味する現象が引き金となって命を落とすお年寄りが後を絶たないためだ。はてさて、ヒートショックによる死とは--謎解きのキーワードは「節電」と「風呂」だ。



 寒い冬の夜、身も心も温めてくれるのが風呂。ところが、お年寄りには注意が必要だ。暖房が効いた居間から、冷えた脱衣場で服を脱ぐと、血管が収縮して血圧が上がる。そのまま熱い湯につかると今度は血管が広がり、血圧が下がる。こうした体に強い負担がかかる温度変化が「ヒートショック」。

 暖房が効いた居間と冷えた脱衣場の温度差は10度以上ある場合もある。急激な血圧の上下で意識がもうろうとしたり、意識を失って浴槽で溺れてしまうお年寄りがいる。

 厚生労働省によると、昨年1年間で浴槽で水死した人は全国で4433人。このうち約9割は65歳以上の高齢者だった。

 福岡県警の調査では、県内では昨年492人の高齢者が入浴中に水死した。死因が不明で検視や解剖が必要な「異状死」の約1割を占めた。月別では冬場の11~3月が多く、今年1月には県内の異状死者の15%にあたる104人が入浴中に水死した。

 この冬、政府は定期検査などによる原発の稼働停止で西日本を中心に電力不足になると想定。九州電力管内の家庭や企業にピーク需要で前年比5%以上、関西電力管内で10%以上の節電を要請する予定だ。

 この節電が「ヒートショック」を増やす可能性もはらんでいる。福岡県警の警察医を務める大木實医師(64)は「最近は浴室や脱衣場に暖房がある家庭も増えたが、節電で暖房を止めれば居間との温度差が広がる」と懸念する。

 安全な入浴法は▽お湯は38~41度のぬるめに設定▽かけ湯や半身浴で体への負担を軽減▽食事直後の入浴や入浴前の飲酒は避ける--など。半身浴も長湯では脱水症状になることもあり、入浴前の水分補給も大切という。

 県警捜査1課検視官室の田中誠一室長は「特に1人暮らしのお年寄りは異常を他者に知らせることが難しいので気をつけてほしい」と話す。家族と暮らしていても、家族が寝た後に一人で入浴して死亡し、朝になって家族が気付くケースも少なくない。田中室長は「家族は目配り、気配りを心がけ、高齢者の入浴中は定期的な声掛けをしてほしい」と話している。

 ◇節電より命を大切に

 大木医師の話 家族と暮らしているなら、お年寄りは浴室が冷えて湯も熱い一番風呂は避けるべきでしょう。1人暮らしでも湯を張る際に浴槽のふたを開けておいたり、あらかじめシャワーで浴室の床をぬらすだけでも室温は上がる。節電も大事ですが、寿命まで短くしては元も子もありません。体調次第で入浴を控えることも大切です。

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