2012年10月21日日曜日

発覚まで10年以上…報復恐れ捜査望まず

行政も洗脳させられていたのか?やばすぎだろ。

角田美代子被告の周辺人物の多数が長期間、行方不明になっていたのに警察や自治体が解決に向けて動くことはなかった。

 長女(29)が行方不明で、伯父の谷本隆さん(68)が遺体で見つかった高松市の一家。約10年前、角田被告らに家庭へ入り込まれた。

 両親は、角田被告の指示を受けた長女と次女の角田瑠衣(るい)被告(27)(窃盗罪で起訴)に殴られるなどし、不審に思った近くの住民からの通報で警察が駆け付けた。だが、両親は「家庭内のことなので」と被害届の提出を拒んだ。

 父親(60)の友人(60)は「親としては、娘を刑事事件の加害者にしたくなかったのだろう」と推し量る。

 所在不明になっている溶接工男性(36)の祖母宅(尼崎市)には十数年前、角田被告らが入り浸った。近所の住民が警察を呼んだが、祖母は「家族がどうなるかわからない」と報復を恐れ、捜査を望まなかったという。

 親族とともに2年間、暴力的支配を受けた男性は、警察署に駆け込んだことがある。「親族間でもめている。仲裁に入ってほしい」と求めたが、警察は「民事不介入」として捜査に乗り出すことはなかった。

 男性は「角田被告自身は手を出さず、親族同士で殴り合いをさせられており、加害者も被害者も親族。巧妙な支配の実態を伝えきれなかった」と悔いる。

 行政は異変に気付けなかったのか。

 尼崎市幹部らによると、約10年前に姿を消した同市の民家の住人女性(87)について、市は数年前に国民健康保険料の滞納を知り、民家を訪ねていた。女性は不在で、市に届けられていた連絡先に電話すると、若い女性が「おばあちゃんを連れて行きます」と答えた。だが、その後、連絡が取れなくなった。

 2年前には高齢者の所在不明が社会問題になり、尼崎市も高齢者宅を訪ねて安否を確認している。ただ、調査件数が過大にならないよう100歳以上に絞り込み、女性は対象外だった。市は「自ら失踪する人も多い。事件に巻き込まれたとする具体的な情報がない限り、調査に乗り出すことは難しい」としている。

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