本当にそれは重症だね。もっと自分を大事にして欲しいね~
若者を中心に“オンラインゲーム依存症”が深刻化している。
「どうしてもゲームをやめられない」「高額の金を使ってしまう」などと病院に相談する件数は急増。ネット依存の専門外来を設ける病院も現れた。
届いた督促状 「まずい、2時間も寝てしまった」。午前6時。ソファで携帯電話を握りしめたまま眠っていた東京都内の男子専門学校生(19)は跳び起きると、また携帯をいじり始めた。ほとんど寝ないでゲームに没頭する日もある。
携帯ゲームを始めたのは中学1年の頃。最初は通学中の暇つぶしだったが、次第に生活が変わり始めた。
ゲームは原則無料だが、100~1000円の有料アイテムを使えば、キャラクターの体力や攻撃力を高めることができる。ゲームで知り合った「仲間」から、「強いね」とほめられると心地よかった。
高校に入ると、アルバイト代など毎月8万円前後をつぎ込み始めた。お年玉の10万円は10日間で消えた。5万円の督促状が自宅に郵送され、親に発覚した時には、既に100万円以上を投じていた。寝不足で遅刻を繰り返すようになり、体重も数キロ減っていた。
家族に連れられて民間団体のカウンセリングを受けたのは高校2年の冬。一時的にゲームから離れたが、今春、専門学校に入学すると再び別のゲームにはまってしまった。「もう限界。このまま死んじゃうんじゃないか」と不安を口にする専門学校生だが、やめられない。「将来に希望がもてない。でも、ゲームの中では着実にキャラクターが成長していき、現実社会にはない達成感がある」と話す。
不登校の相談に応じる社団法人「不登校支援センター」(本部・名古屋市)によると、オンラインゲームへの依存での相談者数は、今年に入って7月までに327人に上った。全国webカウンセリング協議会でも、同種の相談はこの3年間で約150件に達した。
今年5月にソーシャルゲームの規制に乗り出した消費者庁の幹部は「スマートフォンの普及で、外出先でもベッドでも四六時中ゲームにのめり込む環境になった」と指摘する。
専門外来も アルコール依存治療で有名な「久里浜医療センター」(神奈川県)では昨年7月、日本で初めて「ネット依存」の専門外来を設立。設立以降、85人が受診し、その7割以上が中高生で、ほとんどが男子という。
国内では業界大手のグリーやディー・エヌ・エーが今年4月以降、15歳以下には月5000円を超えて課金できないよう制限を設けたが、時間制限などはない。
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