2011年12月11日日曜日

宮城・大川小市教委報告書に学校不手際「記載なし」

そんな、教育委員会が調査したってダメに決まってるじゃん!身内をかばうだろ!第三者を入れないと!!


 東日本大震災で児童108人中74人が死亡・行方不明となった宮城県石巻市立大川小学校の避難に関し、市教委が県に提出した報告書に、避難マニュアルの不備など、学校側の不手際とみられる内容が一部盛り込まれていないことが10日、分かった。市教委は早ければ年内にも再調査した報告書を提出する予定。遺族は「原因の検証は、事実関係に基づいて正確にやらないと意味がない」と指摘している。

 記述に不備が見つかったのは、6月1日付で県東部教育事務所に提出された市教委の報告書。

 産経新聞が情報開示請求して内容を検証したところ、少なくとも4つの点で、すでに学校側の不手際が明らかになっているにもかかわらず、報告書には盛り込まれていなかった。

 同小の避難マニュアルで「津波の際は高台へ」と記されていたにもかかわらず、具体的な「高台」が選定されていなかったことが記されていなかった。

 津波襲来前に児童を迎えにきた保護者らが「津波がここにも来る」と、教諭らに避難を呼びかけていた点も触れていなかった。

 山側へ逃げなかったことについては、「木が倒れるので、この揺れではだめ」と判断したという教職員の発言を掲載。実際には震災による倒木がほとんどなかったことが判明しており、市教委も認めているにもかかわらず、その点への言及はなかった。

 避難の開始がいつ頃だったかについても報告書の記述はあいまいなままだった。

 遺族の一人は「責任を問う問わないではない」とした上で、「学校に不利でも調べた内容はすべて盛り込んで、事実と原因を検証していかないと意味がない」と話している。

 市教委の担当者は「マニュアルなど震災前の動きは載せないでいいのではないかと判断した。省いた意図はないが、責められるのは仕方がない。次回の報告書には盛り込む方向で検討したい」と説明している。

 市教委は当初、この報告書の県への提出と、6月の保護者への説明会をもって調査終了するとしていた。しかし、遺族らが説明会の内容に納得しなかったため、再調査を決定していた。

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