2011年12月18日日曜日

現場の恐怖、不安訴える=高い被ばく「心が折れる」―細野担当相に福島第1作業員

・・・悲痛な叫びですね。このような方々のおかげで、首相は冷温停止を宣言できたわけですよね。もっと、耳を傾けていただきたいものですね。


 「被ばく線量が上がり、この先どうなるのか」「心が折れてしまう」。東京電力福島第1原発事故で厳しい現場に臨んだ協力会社の作業員らは、細野豪志原発事故担当相が17日に同原発を視察した際、政府の「事故収束」宣言から程遠い実情を訴えた。作業員らは被災者でもあり、避難区域解除の前に除染計画を立てることや、周辺住民が放射性物質を過剰に恐れて精神的に参ることがないよう、正しい知識の普及を政府に要望した。
 東電がホームページで公開した細野担当相と作業員らの懇談映像によると、事故直後に真っ暗な1、4号機で電源調査を行った中堅作業員は「水素爆発とかあって本当に現場が安全なのか疑念を持った。家族とも連絡がつかず、できれば(第1原発から)出たいなという気持ちがあった」と振り返り、「被ばく線量が上がって、この先自分はどうなるんだろう」と不安を明かした。
 厚生労働省が事故発生を受けて250ミリシーベルトに引き上げた被ばく限度を100ミリシーベルトに戻したことについても、「頑張った技術者の被ばく線量が上がり、(現場に入れず)行き場がなくなっている」として、雇用対策を求めるとともに、労働環境は依然厳しいままと訴えた。
 5月に放射線量が高い1号機原子炉建屋内に酸素ボンベを背負って入った若手作業員は、「大きな余震が来たときに戻れるのか、本当に大丈夫なのか、一番怖かった」と語った。その上で「現場にいる人間は被ばく線量が高い。使命感を持っているが、心が折れてしまう人もいる。たたえてほしいとか賞がほしいとかではなく、やる気を持ち続けられる環境作りをお願いしたい」と話した。 

0 件のコメント:

コメントを投稿