マスク・手洗い・うがいをしっかりして、予防に努めましょう!
冬季を迎え、インフルエンザが全国的な流行期に入った。しかも、今年はマイコプラズマ肺炎、RSウイルス感染症の患者が例年に比べて多く報告されており、冬になりさらに報告数が増えている。この冬、注意が必要なこれらの呼吸器感染症の流行状況をまとめた。
国立感染症研究所感染症情報センターによると、インフルエンザ定点医療機関(全国約5000か所)当たりの患者報告数は、12月5-11日の週に1.11人となり、全国的な流行入りの指標となる1.0人を超えた。続く12-18日の週は1.98人で、増加が続いている。
12-18日の週の定点当たり報告数を都道府県別に見ると、宮城の18.20人が最多で、次いで愛知(10.28人)、三重(9.71人)、岡山(5.17人)、愛媛(4.43人)などの順。宮城を除くと、西日本で患者の増加が目立っている。
マイコプラズマ肺炎の患者報告数は、過去10年の同じ週に比べて突出して多い状態が6月下旬から毎週続いており、10月3-9日の週以降は、基幹定点医療機関(全国約500か所)当たり1.0人を超えて高止まりしている。12月5-11日の週には1.52人にまで増えた。直近の12-18日の週は1.30人だった。
この週の定点当たり報告数を都道府県別に見ると、埼玉(4.33人)が最多で、以下は沖縄(4.29人)、宮城(3.67人)、愛知(3.23人)、青森(3.17人)などと続いている。
RSウイルス感染症の小児科定点医療機関(全国約3000か所)からの患者報告数は、6月下旬から増加傾向が続き、調査を開始した2003年以降で最も多い値で推移していたが、9月下旬ごろから伸びが鈍化。ただ、増加傾向は続いており、直近の12月12-18日の週の報告数3704人は過去10年の同じ週では2番目に多い。
3704人を都道府県別に見ると、北海道(371人)、愛知(308人)、大阪(200人)、兵庫(177人)、静岡(169人)などで報告数が多い。
■予防は「せきエチケット」が重要
同じ呼吸器感染症でも、これらの病気はそれぞれ症状が異なる。ただ、感染拡大の防止に飛沫感染対策が重要なのは同じだ。感染研感染症情報センターの安井良則主任研究官は、「人に向けてせきをしない、せきが出ている時にはマスクをするなどの『せきエチケット』を心掛けてほしい」と話している。
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