2011年12月19日月曜日

金正日総書記が死去…17日に列車内で心筋梗塞

波乱の年の最後に、こんな事態が起きるなんて・・・混乱しないといいのですが・・・


 朝鮮中央通信は19日、北朝鮮の最高指導者で国防委員会委員長の金正日総書記(69)=朝鮮人民軍最高司令官=が17日、現地指導の途中で死去したと報じた。列車の中で急性心筋梗塞を起こしたという。建国からほぼ半世紀、金総書記は同国を率いた父親の故金日成主席から権力を継承し、親子2代にわたり統治した。同通信は、後継者を三男、正恩氏(28)と伝えたが、独裁体制を築いてきた支柱を失ったことで、今後、統治体制確立や核・ミサイル問題の行方が焦点となる。さらに、米韓、日本など周辺国を含めた東アジア情勢が重大な岐路に立たされるのは必至だ。

 朝鮮中央テレビによると、金総書記は17日午前8時30分(日本時間同)、現地指導の際、過労のため列車の中で死去したという。

 同テレビは19日午前10時、正午からの特別放送を予告していた。その際、アナウンサーが悲しい表情をしていたうえ、背景音楽が「将軍」をたたえる主旨の曲調だったことから死亡したとの見方が有力だった。

 朝鮮中央通信によると、19日に平壌で葬儀、29日に中央追悼大会が開催されるという。

 韓国政府は19日、不測の事態に備え、軍を非常警戒態勢にした。中国も難民の大量流入などの事態を懸念し、北朝鮮との国境付近の軍の配置を強めるのは確実で緊張感が広がっている。

 北朝鮮では2010年9月、朝鮮労働党代表者会を44年ぶりに開催し、正恩氏を後継者に選出。健康に不安を抱える金総書記の死後の“金王朝”の安泰をアピールし、国内の安定を図ってきた。

 北朝鮮は核開発に力を入れ、06年10月と09年5月に核実験を実施。すでに数発の核爆弾を保有しているとみられている。

 また、10年には米国の核専門家に対してウラン濃縮施設を公開するなど、核を恫喝外交の手段としてきた。

 金総書記は08年8月に脳卒中で倒れたとされ、9月の建国60年の閲兵式を欠席し、これまでもたびたび健康不安説が取りざたされていた。

 故金日成主席の生誕100年に当たり、自身も70歳を迎える12年を「強盛大国の大門を開く年」と位置付け、軍事強国を目指し、正恩氏の後継体制確立を推進してきた。

 だが、北朝鮮を長く支配してきたカリスマ指導者の急死は、北内部の波乱を含め、国際情勢に大きな緊張をもたらすのは必至だ。

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